こんにちは。販売促進部の加藤です。
私事ですが、先日、「エベレスト3D」を観てきました。
そこで感じたことは、「自然の力は偉大であり到底敵うものではない」ことです。
しかし劇場では、皆で力を合わせて自然に順応し、自然に立ち向かう姿が描かれていました。
「皆で力を合わせる」といえ、標高8000m、誰もが立ち入ることのできる場所ではありません。
彼らは、無線を使ってお互いの位置を知り、情報共有を行い、お互いを支え合っていました。
「彼ら」というのは、現地にいる登山家やサポーターだけでなく、実は故郷にいる家族も含むのです。
※気になるかたはぜひ、劇場へ!
そこで、エベレストと比較するとややスケールが落ちるのですが、
日本の山々ではどのような通信手段によって、自然に立ち向かっているのかを少し調べてみました。
◆救助要請のほとんどが携帯電話から
近年、多発する山岳遭難で 遭難者からの救助要請の通信手段で
一番多く使われているのは携帯電話だという報告があります。
警察庁の『平成26年中における山岳遭難の概況』では、
全発生件数2,293件の75.4%が遭難現場から通信手段(携帯電話、無線)を使用』とのデータがあります。
ただ、山岳地帯では携帯電話は「圏外」表示が多く、バッテリー消耗から、
「携帯電話の電源さえ入っていれば救うことが出来た」
というような事案もあるようです。
GPSを搭載した携帯電話による通報が行われれば、
遭難者の位置特定が容易になりますが、
「遭難」という状況にパニックになり、携帯電話の利用をし続けてしまうことがあるようです。
また、山岳地帯全域を電波がカバーしているわけではないので、
通信が途切れ途切れで不安定になりやすく、
遭難者のGPS位置特定がうまく生かせないというもどかしい状況もあるようです。
◆山に強いキャリアはdocomo?
登山家のなかで、「山に強いキャリアはdocomo一択」という風潮があるようです。
月刊『山と溪谷』2013年1月号付録「山の便利帳2013」の山小屋情報においても、
ドコモが圧倒的に優位で、他社の2倍近くの山でつながるとの報告があるようです。
(参考に、NTTdocomo「携帯電話がご利用いただける日本百名山一覧」https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/mountains/)
しかし、某サイトの2014年の調査では、「auが最強なのではないか?」との仮説がなされています。
この調査によると、確かにdocomoは広範囲に電波受信エリアがあるのですが、
auでは、電波が強い上、やや広範囲にエリアを展開しているように思います。
この論争は、登山家にとっては死活問題と言えるでしょう。
(本来、プロの登山家であれば無線をお使いになっていると思いますが、
あえて、本稿では、無線という通信手段を度外視し、携帯電話を死活問題として取り扱います。)
◆登山にはdocomoもauも活用する
登山におけるキャリア論争はさておき、
登山家にとって有意義な活用方法が存在します。
それはなにか。
携帯電話のキャリアはauやsoftbankにし、
モバイルルーターにdocomoを活用する、というものです。
つまり、auやsoftbankで補えないエリアを
docomoで補っていくというカタチです。
詳細は割愛いたしますが、
携帯電話に加えてモバイルルーターを導入することになるので、月額の費用が上がるかと思います。
この点、携帯電話のバッテリーの問題も含め、「スマホ」ではなく「ガラケー」を活用するのも一つの手となります。
◆まとめ
自然に立ち向かうとき、常にリスクは伴います。
それは、山でも海でも川でもそうだと感じます。
しかし、そのとき、どのように私たちが支え合い、助け合うかが重要だと思います。
IT技術の進歩は目まぐるしいものです。
現代では山においても、携帯電話による通信が普及しています。
劇場では、無線でしたが、
エベレストにおいても、いまではベースキャンプまで3Gが届いているようです。
また、ヨーロッパの登山隊「HIMEX」のベースキャンプでは、WiFiが使えるようになったそうです。
たとえば、遭難者や重傷者を救助するとき、位置を瞬時に把握することも可能になってきています。
あるいは、登山のとき、救助のとき、的確なルートを選択するための情報共有手段も進歩しています。
それは、弊社で開発している「SmartGarage Map」であったり、地図とクラウドを掛け合わせたIT技術です。
時代は変わっても、本質は変わりません。
私たちがどのような手段によって、支え合うかによって、
自然に立ち向かう「技術」(あるいは文明なのかもしれません)が変わっているだけなのだと感じます。
もっとITを活用して、ぜひ皆が支え会う社会にしたいですね。
参考:http://www.narinarissu.net/entry/20140922/1411339919
:http://www.narinarissu.net/entry/2013/10/22/085011
:http://www.yamakei-online.com/special/yama_mobile.php
:http://shumiyama.com/blog/2015/03/post-172.html
:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hachioji/outdoor/ham/index.html
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EDITOR PROFILE
株式会社シグナイト
根津 典幸
映像業界から飲食業界を経て、制作部として入社するも半年で営業部に転属され今日に至る。
「よく働き、よく遊ぶ」をモットーに日々取り組んでいます。
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