WEBサイトをどう作る？CMSとHTMLの違いと特徴を比較！

WEBサイトを作るときに耳にすることがあるCMSとHTML。両方ともWEBサイトを作る際に使用されるものですが、その性質は全く違うものです。

全く違うものながら、WEBサイト制作の依頼する際に制作会社から、単語としては同じタイミングで使用されることもあり、制作会社とのコミュニケーションをスムーズに取るためにも、それぞれ理解しておいたほうがよいでしょう。

また、本記事ではHTML、CMSの依頼者側としての使い分けのポイントも説明します。

1.　CMSとHTMLの違いとは

まずは、HTML、CMSそれぞれの単語の持つ意味や内容を確認していきましょう。

HTMLの概要

HTMLとは、HyperText Markup Language（ハイパーテキストマークアップランゲージ）の略称であり、ウェブページを作成するために開発された言語で、マークアップ言語の1つです。

マークアップ言語とは、「タグ」とよばれる付加情報を埋め込む特別な文字列を使ってマーク付けし、文書構造を定義するための言語の事です。（注意：マークアップ言語は、JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語とは種類が違うため、確認しておきましょう）

HTMLは、例えるなら英語や日本語のような言語だと言えます。言語であることから、Webページの元になっているHTMLファイルはテキストファイルでできており、実はテキストファイルを編集することができるソフトがあれば、ホームページを制作することができます。「メモ帳」などのツールで編集できるので、手軽に編集しやすいのがメリットです。

HTMLの特徴

●　利便性が高い

HTMLは、Webサイトだけではなく電子メール、Webデザイン、アプリなどの開発、カスタマイズにも使用されています。電子メールにおいてはフォントや画像の貼り付け、Webデザインではより適切な内容の表示、アプリ開発においてはコンテンツの表示に欠かせない働きをしているのがポイントです。

●　習得が比較的簡単

HTMLは習得難易度が比較的低いことも特徴として挙げられます。HTMLは「要素をタグで挟む」という非常にシンプルな構造になっているので、理解しやすいのがポイントです。

●　開発環境も用意しやすい

ブラウザがあればすぐに確認できるため、特別な開発環境も不要ということもありプログラミング初心者が最初に覚えるべき言語として挙げられることも多いです。

HTMLやマークアップについてもっと詳しく知りたい方は、「マークアップとは？意味やHTMLでの正しいやり方、コーディングとの違いを詳しく解説」をご覧ください。

CMSの概要

CMSは、Content Management System（コンテンツマネジメントシステム）の略称です。

広く言えば、文書・画像・動画などのコンテンツを管理するシステムであり、一般的にはWEBにおける「コンテンツ管理システム」を指す場合が多く、WEBコンテンツを構成する文書・画像・レイアウト情報などを統合保存・管理してサイト構築や編集を行うソフトウェアを指すこともあります。

つまり、CMSとは「システム」の一種です。HMTLは言語の１つなので、「言語」と「システム」ということで全く違う性質のものなのです。

CMSの特徴

●　更新がしやすい

CMSは更新がしやすく機能性にも優れているので、サイトのカスタマイズに最適です。そのため、個人サイト～企業ブログにおいて幅広く用いられていることも多く、普及率は高くなっています。

●　複数人での利用ができる

CMSは複数人で運用することもでき、容易に制限を掛けられることもありチームで使うのに適しています。部署ごとにWebサイトやブログを更新する際にも活用しやすいのもポイントです。

●　機能を拡張できる

プラグインと呼ばれる機能ツールを追加することで、セキュリティを高めたり、使用できる便利な機能を加えたりすることができます。最近ではクラウド型のCMSも存在しているため、よりセキュリティに強いCMSを選べます。

CMSを使ったサイト構築について興味がある、費用感を知りたいという方は、「【CMSサイト構築】費用相場とメリット・デメリット」をご覧ください。

CMSとHTMLが一緒に使われる理由

HTMLはWEBサイトをつくるための言語であり、CMSはシステムを利用してWEBサイトを作れるものであるため、両者とも「WEBサイトをつくる」という目的で使用されるため、「どのようにWEBサイトを作るか」という場面で、HTMLとCMSという言葉が一緒に出てくることが多いのです。

WEBサイトの更新・管理ツールとしての役割を担うCMSは、HTMLやCSSといったWEBサイトを制作するために必要な専門知識を持たない人も、WEBサイトを作成・運用できるように作られています。

作成の融通が利く汎用的なソフトウェアからWEB　Blogなど特定の目的やサイトの種類に特化したソフトウェアまで様々あります。

HTMLとCMSの違いまとめ

ここまでHTMLとCMSの概要について詳しくご紹介しました。そこで、HTMLとCMSの違いをまとめると下記の表の通りになります。

CMSやHTMLなどでWEB制作の依頼先を探すならリカイゼンにお任せください！
リカイゼンでは、熟練のマッチングスタッフが、希望条件に応じて適した会社候補を選定し、無料紹介いたします。
まずはご相談からでもお気軽にご連絡ください。

2.　CMSとHTMLの使い分け

ここまではCMSとHTMLの使い分けについて詳しく解説しました。実際にCMSとHTMLには明確な違いがあるので使い分けを行うと非常に便利です。

そこでここからは、HTMLを利用したほうが良い場合とCMSを利用したほうがいい場合に分けてご紹介します。それぞれ向き、不向きがあるので理解を深めた上で運用を行いましょう。

HTMLを利用したほうが良い場合

• 安価に高負荷耐久サイトを作成したい
• WEBのページ数が少ない（更新をする手間になるので）
• デザインの凝ったページを作成したい
• 表示速度を速くしたい
• セキュリティ面を高めたい

CMSを利用したほうが良い場合

• WEBに関する専門的知識を持つ者がいない
• WEBのページ数が多い
• ホームページの更新頻度が高い
• ブログやECサイト利用など目的が明確である
• 企業利用でホームページを更新する労力を削減したい

WEB制作では、CMSの方がよい、HTMLの方がよいなど適した方法があります。 どちらの方法が向いているかなどWEB制作について相談するならリカイゼンにお任せください！
リカイゼンでは、熟練のマッチングスタッフが、希望条件に応じて適した方法、また対応可能な制作会社候補を選定し、無料紹介いたします。
まずはご相談からでもお気軽にご連絡ください。

3. CMSとHTMLの外注すべき制作会社の違い

CMSとHTMLを外注する場合はCMSとHTMLの違いを理解することも重要ですが、外注先の制作会社を選ぶことも大切です。制作会社ごとに違いがあるので、良質なコンテンツ制作のためには自社により適切な制作会社に依頼することが求められます。

そこでここからはHTMLとCSSの外注先に共通する特徴について詳しく解説します。それぞれの外注先の特徴を理解した上で、外注を細かく検討していきましょう。

HTMLの外注先

HTMLでのWebサイト、コンテンツ制作を外注した場合はWEB制作会社であれば基本的に対応してくれます。もし、対応してくれるか不安な場合はあらかじめ問い合わせることも手段の1つです。

また、SEOを目的とするならば、マークアップを得意とする会社を選んだ方がいいでしょう。マークアップができると、より検索エンジンが情報を拾いやすくなるのでSEO的にも有利です。アニメーションも付けてさらに見栄えのいいコンテンツを目指す場合は、CanvasやJavaSctiptも扱える制作会社に依頼することがおすすめとなります。

自社のWebサイトに何が必要なのか見極めた上でHTMLでの外注を依頼しましょう。

CMSの外注先

CMSはシステムの範囲ですが、WEBサイト制作を主軸としている会社でも扱えるケースが多いのが特徴的です。先に述べたWordpress、MovableType、Drupal、Joomlaなどを使用してサイト制作をするなら、それぞれカスタマイズや設定の仕方が違うため、使用経験のある会社に依頼したほうがスムーズです。

使用経験がない会社に依頼してしまうと、開発効率が低下してしまうことがあるので注意が必要となります。使用経験があるかどうかは公式ホームページを確認するか、問い合わせてみると良いでしょう。

もし、自社独自のCMSそのものを作りたい場合は、WEB制作会社よりもWEBシステム開発会社に依頼することをおすすめです。CMSの運用やコンテンツの制作を外注する場合と、自社独自のCMSを作りたい場合は全く状況が違うので、依頼する会社を間違えないように注意することが必要となります。

どこに依頼したらよいかわからないという場合は、リカイゼンにお問い合わせください。リカイゼンでは、要望・条件に応じて無料で対応可能な制作会社・開発会社の候補をご紹介しています。話を聞いてみて合わないという場合はお断りいただくこともできますので、まずはお気軽に「相談フォーム（無料）」よりお問い合わせください。

参考：CMSの種類

CMSの種類は数多く存在していますが、代表的なツールとしては下記の4つが挙げられるでしょう。

• WordPress
• MovableType
• Drupal
• Joomla

各CMSの特徴について紹介します。もし、CMSの導入を検討されていらっしゃる場合は、それぞれの特徴を見て、どのCMSが自分たちが作りたいと思っている内容に合いそうか確認してみてください。

WordPress

CMSのもっとも代表的なツールとしてはWordPressが挙げられるでしょう。無料で本格的なWebサイト、ブログの制作が可能なので、日本国内において大きく普及しています。各メディアでも積極的に利用されているのが特徴的です。

テーマをカスタマイズすることでサイト内の見た目を大きく変えることができる上に、プラグインを導入することで、より使いやすくなります。プラグインは無料のものも多いので、コストを抑えてカスタマイズすることが可能です。

また、権限の制限なども容易になっているのが特徴として挙げられます。そのためチームや部署ごとの運用はもちろん、外部のライターや編集者などに権限を割り振るなど細かい運用が可能です。

初心者にも使いやすいように、エディターもシンプルで使いやすい設計になっている点も見逃せません。視覚的何が変わったのかすぐに分かるようになっているので、HTMLやCSSに詳しくない担当者でもスムーズにコンテンツの制作が可能です。

MovableType

MovableTypeはアメリカのシックス・アパート株式会社が開発し、提供しているCMSです。基本的な機能としてはブロックタグが使える点にあります。HTMLのみでテンプレートを構成するときと比べて、データ管理や更新がしやすいのがメリットです。

HTMLよりも使いやすい上に、プログラミングの知識なしでカスタマイズできるため利便性が非常に高くなっています。

また、ブロックごとに編集できるブロックエディターの搭載、高いセキュリティ性の維持、使いやすい管理画面の導入などCMSに必要な機能が充実しています。プラグインも複数用意されているのでカスタマイズ性が高いのも魅力的です。

さらに、他のCMSと異なる特徴として挙げられるのが、ソフトウェア版だけではなくクラウド版も提供している点です。インストール作業やサーバー監視などは一切不要となっており、シックス・アパート株式会社に任せることができるので非常に使いやすくなります。

セキュリティ管理も任せることができるので、さらにレベルの高いセキュリティ性を確保したい場合はクラウド版がおすすめです。

Drupal

Drupalは大企業、政府機関、大学など規模の大きなサイトを中心に利用されています。というのも、Drupal は拡張性が高いCMSのため、多言語で様々なデバイスに向けた情報配信ができるからです。単なるコンテンツ制作にとどまらない運用ができるので、大手のサイトからの信用度が高いものになっています。

また、Drupalは規模の大きい組織で利用されることが多いことから、コンテンツを所属組織毎に承認フローを経て公開するという使い方も可能です。大量のコンテンツを容易に管理できるので非常に便利な点が目立ちます。

規模の大きなサイトに使われていることが多いことから、セキュリティ性も高められており安心して使えるのが特徴的です。Drupal のセキュリティチームが脆弱性の弱さを定期的にチェックし、報告してくれるので安心して利用できます。

安全なコードの書き方や、ドキュメントの提供など手厚くサポートを行ってくれるのも嬉しいポイントです。規模が大きく、セキュリティ管理を強固にしたいというメディアにおすすめなCMSツールとなっています。

Joomla

Joomlaはオープンソースソフトウェアとなっており、無料で使えることが最大のメリットです。
誰でも無料で使えることもあり、ユーザーや技術者が定期的にアップデートを行っているので使いやすくなっています。

セキュリティ面で問題が見つかってもアップデートにより対策されるので、セキュリティ性を重視するメディアやサイトでも導入しやすいです。自由度も高いことから、テンプレートも多く存在しており、質の高いデザインにしやすいのも嬉しいポイントと言えるでしょう。

メニューやカスタマイズ項目が多いことから、個人というよりも法人向けのCMSになっているのも大きな特徴です。自社のサイトやブログを最大限カスタマイズした上で運用したいという場合に適しています。

メールフォームも簡単に作れるので、企業規模のWebサイトを構築する際に非常におすすめなCMSです。

他にもあるCMS

上記以外にもCMSは数多く存在します。より業界に特化しているものや、特徴的な機能を備えたものなどもありますので、もしCMSを使いたいけど選べない、提案してほしいという場合は、リカイゼンにご相談ください。

リカイゼンでは、希望に応じて相談可能なプロの制作会社を無料紹介しています。プロの視点で提案を受けることで、「そのようなやり方があるのか！」気づきが生まれ、課題解決の近道になることもあります。

気になる方は、「ご相談フォーム（無料）」よりお問い合わせください。