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【システム開発の外注】知っておきたい工程、注意するポイント解説【2021年最新版】

目次

【システム開発の外注】知っておきたい工程、注意するポイント解説【2021年最新版】

システム開発の工程を知ることは、失敗しないシステム開発の依頼・発注を行う上で大切です。
自社システムを新規構築したい、現状のシステムの使い勝手が良くないのでリニューアルしたいなど、企業のシステム開発への要望は様々あります。システム開発は専門的知識を有し、また企業の根幹部分になるシステム開発を失敗するわけにはいけません。

したがって、本記事ではシステム開発のプロへ外注することを前提に、その際のメリットデメリット、開発依頼で知っておかなければいけない工程、そして外注先探しについて説明します。

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1. システムの開発工程

システム開発を外注する場合、依頼をすると同時に丸投げにしてしまう発注者は少なくありません。そして、問題やトラブルが起きたり、進捗に遅延が発生して、最悪の事態だと開発どころではなくなったりというケースも耳にします。

そういったことを回避するためにも、発注者として最低限の開発工程を把握しておくことはとても大切なことです。特に発注者が気にしておくべき開発工程のポイントを紹介します。

RFP(提案依頼書)の作成、オリエンテーション

プロジェクトの背景と目的、達成したい目標などをまとめた文書をRFP(提案依頼書)になります。発注者が作成する大事な文書になり、この内容をもとに開発が全て進んでいくと言っても過言ではありません。

そのほかの記載項目として、予算、スケジュール、要望、決まっていない事案、検討事項なども取りまとめて記述します。

このRFPの策定が十分でないと、システム開発そのものが頓挫するリスクが高まるので注意が必要です。必ず全体像を意識し、課題を洗い出した上で自社のシステム開発に必要な情報を盛り込みましょう。

要件定義作成

RFPをもとにシステム構築が行えるように要件定義を作成します。これは外注先が作成する上流工程に当たるシステム設計書になります。発注側と受注側で細かく打ち合わせ、システム開発の全体像を決めることが大切です。

システムの運用、性能、運用要件、機能要件、テスト内容など細かい部分まで確認して作成しましょう。
要件定義について詳しく知りたい場合は、「【システム開発】要件定義の重要性とその項目とは」をご覧ください。

システム設計、開発、テスト

要件定義ができたら実際にシステム設計へ入ります。画面等はワイヤーフレームを作成し発注者確認を行います。ワイヤーフレームができたらデータベース設計も進められます。ワイヤーフレームを作成することで作業効率の向上に繋がるので重要度は非常に高いです。

ワイヤーフレームは画面で使う項目等の確認ができますので、発注者側の確認としては一番わかりやすい工程になります。設計が完了したら開発を行い、開発側でのテストを完了させます。

システム設計やテストは、実際システム開発を依頼したことがない場合、開発会社がどのようなことをしているのかイメージがしづらいかもしれません。詳細を知りたい場合は、以下記事が参考になりますので、ご覧ください。

受け入れテスト

開発会社側での結合テストが完了したら、発注者側で受入テストを行います。ここでは不具合やシステムエラーの確認はもちろんのこと、業務の流れとして問題ないか、間違えていないかの確認をします。

実務で使う部分は特に念入りにチェックしておくことがおすすめです。いわゆる仕上げの段階にあたる部分なので、複数の社員で細かくチェックし、完成時に不具合がないように意識することが重要になります。

納品、リリース

受け入れテストが完了したら、納品、そして本番リリースを行います。システムはリリースして終わりではなく、リリースしてからが本番なので、リリース後の保守、運用サポートに関する対応も開発会社とは事前に決めておく必要があります。

発注側と受注側で細かくサポート面に関して協議しておくことで、万が一不具合などが起きた場合でもスムーズに運用することが可能です。どんなに完璧なシステムでも不具合が起きることは珍しくないので十分な体制作りを意識しましょう。

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2. システム開発工程のモデル

システム開発を行う際のモデルとして国内ではウォーターフォール型アジャイル型を利用することが多くなっています。ここからはそれぞれのシステム開発工程のモデルについてご紹介するので、システム開発の際のご参考にしてください。

ウォーターフォール

ウォーターフォール型は開発工程を「企画」「設計」「実装」「テスト」に分割し、順序にそって開発を進めるモデルです。工程ごとに技術者が担当していき、資料などで情報共有しながら段々と開発を進めていきます。

業務システムなど、予め業務フローが決まっていて、そのフローがあまり変動しないようなシステム開発の場合、ウォーターフォール型を採用することが多いです。

全ての工程を完了した後に初めて発注側がソフトウェアを利用するため、慎重に進める開発方法となっているのが特徴的です。

アジャイル

アジャイル型はスピーディーな形で開発を進めるためウォーターフォール型とは異なった開発方法となります。全体の開発工程をざっくりと決め、短期間で開発・テスト・リリースを行い、繰り返していくモデルです。

ウォーターフォールがスタートからゴールまでの道筋が決まっているのに対し、アジャイル型はイメージとしては明確なゴールがなく、作りながら使ってみて修正を加えていくというように常にサービスを作り変えていくイメージが近いです。

次々と機能を追加していく開発方法のため、WEBサービスなど機能を新しく追加していくシステムを開発する際に向いています。

ウォーターフォール型とアジャイル型の開発手法の違いによるメリット・デメリットなど詳しく知りたい方は、「【どちらで依頼?】ウォーターフォールとアジャイルの違いを解説」をご覧ください。

3. システム開発を外注するメリットとデメリット

システム開発を外注する際は必ずしもメリットだけではありません。デメリットに当たる部分もあるので、十分に理解した上で外注することが大切です。ここからはシステム開発を外注するメリットとデメリットについてご紹介するので、システム開発を行う場合のヒントにしてください。

システム開発外注のメリット

システム開発を外注するメリットは、やはり開発のプロへ依頼できるという点です。開発専門の会社となれば、技術力は一定の信頼をおること、そして何よりもこれまで色々な顧客の開発を行ってきた中で積み重ねた経験やノウハウを持っていることが魅力です。

過去の開発の中でよく課題として発生したことや、つまずきやすい点など様々な受託開発を行ってきた開発経験からのノウハウを教授することが可能です。システムにおける開発スキル、業務フローへの理解、利用するサーバーのグレードの適正などシステム開発に必要な知識を得ることができます。

また、最近は、コストを抑えるために社内で開発部門を作ろうとする企業もありますが、社内に技術専門の人材を雇用するというのは、常に開発の仕事を用意する必要があります。

そして、システム開発はプログラム開発をするだけが業務範囲ではなく、サーバ・ネットワーク構築、データベース設計、デザインなど幅広いので、開発業務全てを網羅しようとすると多くの人材が必要になります。もし、単発開発であれば、外注した方が結果的にコストも手間もかからないのです。

無理をして全て内製でやろうとすると、ノウハウが足りずに結果的に失敗してしまったり、思った通りに開発をできなかったりするリスクもあります。コストだけではなく、完成度も気にするのであれば外注を考えましょう。

システム開発外注のデメリット

逆に、外注へ依頼することによるデメリットは、自社における実務的な開発の技術や開発ノウハウが蓄積されづらいということにあります。ある程度は知識を教授することができますが、自社で開発を行うわけではないので、全体的な知識の蓄積までは難しいのが事実です。

また、社内の事業戦略や事業ノウハウが社外へ流出する危険性が出るというところもあり、注意が必要です。機密保持契約は結ぶものの、開発を外へ出すことのリスクは捨てきれません。このあたりの懸念事項は、よく考慮した上で外注へ依頼することを決める必要があります。

機密保持契約を結ぶだけではなく、パスワード付きで情報共有を行うなど体制作りを徹底することがおすすめです。発注側と受注側でセキュリティ対策を考えて、万全な形でシステム開発を進めましょう。

4. システム開発の依頼におけるポイント

システム開発を外部の会社へ依頼する場合、どのような会社へ依頼するのが良いか発注担当者は悩むところはあるのではないでしょうか。

まず、開発実績がある程度ある会社を選ぶことが重要です。そして過去の開発実績事例を確認して、依頼しようと考えている案件と近い実績事例があるかなどを確認しましょう。

また、システム開発を外注する際、外注先を決めるにあたり大きく2つに分かれます。
1つは、フリーランスへ依頼する、そしてもう一方はシステム開発会社へ依頼するという方法です。どちらへ依頼するかは、発注企業の考え方によりますが、開発規模感が2ヶ月以上に渡るものであれば、企業として責任範囲の明確化、保守サポート体制まで考えると、プロの開発会社へ依頼した方がリスクを避けられる一つの考え方です

希望する実績を持つ会社を探すのは、なかなか根気のいる作業です。だからといって、重要なシステム開発の依頼先を安易には決めたくないですよね。
リカイゼンでは、希望状況などを専任スタッフがお電話でお伺いし、その条件に当てはまる会社をあなたの代わりに探して無料でご紹介致します。14年以上のビジネスマッチングの実績があるリカイゼンは、企業選定のノウハウも溜まっています。 まずは相談からでもお気軽にご連絡ください。

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開発会社探しのポイント

システム開発の見積書には、専門用語なども多くわかりにくい部分があります。わかりにくいからこそ、しっかり確認する必要があります。また、不明瞭な項目などがないかどうかのチェックも必要です。わからない場合は、質問しながら、その時の回答の仕方などから誠実な会社どうかの確認を行います。

誠実な回答をもらえないのであれば、別の会社を検討するなどの対策を考えましょう。見積もり段階で全体的な開発費用などが判明するため、外注を検討する際は重要になります。

外注依頼事のポイント

  • ミニマムな機能構成
  • システム開発でありがちなのが、あれもこれもと機能を盛り込もうとする行為です。これはとても危険な行為で、使うかどうかわからないものを入れても、コストと手間がかかるだけなのです。最初の開発では、機能を入れないと業務が回らないという必須項目の要件に絞り込むことが必要です。
    不必要なシステムを入れてしまうと、単純に使いづらいシステムになってしまう上に、開発工程も遅れてしまうので十分な注意が必要です。本当に必要なシステムのみを入れるように心がけましょう。

  • 余裕のあるスケジュール決め
  • システム開発は、数ヶ月にかかることが多いので、しっかりとロードマップを作り、定例ミーティングなども入れながら、納期は余裕を持って設定する必要があります。タイトなスケジュールで詰めてしまうと、開発に失敗してしまうこともあり得るので注意しましょう。

  • 外注に丸投げするのはNG
  • 外注先へ丸投げするのは避けるべきです。専門的な部分ではわからないことも多いと思いますが、しっかりコミュニケーションをとって開発が遅延したりトラブルが起きたりしないように進行できるようにしましょう。発注側と受注側で綿密なコミュニケーションを取らないと、意識のズレが起きる可能性があるので意識することが大切です。

  • 担当窓口は一本化
  • プロジェクトが進行してくると、関わっている人たちが、直接担当者へ聞いた方が早いなどの理由で、担当者同士でコミュニケーションが始まってしまう可能性があります。全体を統括する責任者が知らないところでこういったやり取りがあると、どこで何が決まったのかを把握できなくなります。なるべく両社の担当窓口は一本化するべきですし、決めることは定例の会議などで行うなどある程度のルールを決めて動くことが大事です。

    社内でコミュニケーションの効率が下がると、そのまま開発効率の低下につながる上に、意識のズレにも繋がるので担当窓口は一つに絞って開発を進めましょう。

5. システム開発外注のまとめ

ここまで、システム開発を外注する上で発注者が知っておくべきことをまとめてきました。
システム開発を外注する際のメリットとデメリットがあるということ、発注者も開発工程で関わるべきポイントを把握しておくということ、そして外注先探しで確認した方が良いポイントなど、発注者としても知っておかなければいけないことは多くあります。 企業にとってシステムは、とても重要な位置を占めるものになりますので、なるべく失敗は避けたいものです。外注先へ丸投げするのではなく、発注者として出来ることは積極的に動いて、より良いシステムが作れるように考慮する必要があります。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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