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アジャイル開発とは?メリットやデメリット、流れを初心者にもわかりやすく解説

目次

アジャイル開発とは?メリットやデメリット、流れを初心者にもわかりやすく解説

「アジャイル開発」は、2000年台初頭から注目を集め始めました。開発期間の短縮や顧客ニーズへの対応力を高められるとして、以前の主流だったウォーターフォール開発からシフトしつつあります。

しかし、顧客側としては、ウォーターフォール開発とは何が違うのか、どのようなメリットがあるのか、具体的にイメージできないかもしれません。そこで今回は、アジャイル開発の基本からメリット・デメリット、開発の流れについて解説します。

「自社のビジネス環境にマッチするか」「開発プロジェクトの課題が解決するか」などを念頭に置きながら、ぜひ参考にしてみてください。

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アジャイル開発とは?

アジャイル開発の基本を理解するため、特徴や目的、ウォーターフォール開発との違いについて解説します。

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ソフトウェアを早く、継続的に開発するためのアプローチ

アジャイル開発とは、変化の早いビジネス環境に対応し、顧客にとってのビジネス価値を最大化させる開発手法です。

【アジャイル開発について】
項目 内容
仕組み
  • 開発過程において小規模の実装とテストが実施される
  • 顧客のフィードバックによってニーズを満たす製品開発が実現される
目的
  • ソフトウェア開発の効率化
  • 継続的な開発
目標
  • 顧客にとってのビジネス価値の最大化

アジャイル開発の本質は、顧客にとってのビジネス価値を最大化させることです。効率的でスピーディーな開発は、時間的リソース・コスト削減などのメリットがあります。

変化の激しい現在において、顧客ニーズやどのような提供方式が適しているか、あらかじめ予想をすることが難しくなっています。サービス利用に伴うあらゆる調査・データによる仕様の変更や、状況に応じたニーズを満たすことが、顧客に求められるサービスの姿となり、ビジネス価値の最大化につながります。

アジャイル開発は、顧客からのフィードバックを短期的なサイクルで確認・反映させる開発手法です。継続的な開発によって、顧客が得られるビジネス価値の最大化を狙える手法ともいえるでしょう。

ウォーターフォール開発との違い

アジャイル開発とウォーターフォール開発の違いは、次のとおりです。

【ウォーターフォール開発との違い】
項目 アジャイル開発 ウォーターフォール開発
開発手法 小単位でのテストと実装を繰り返す 上流~下流の開発工程を段階的に進める
開発期間 運用までの期間を短縮可能 計画的に開発を進めるため長期化しやすい
開発の柔軟性 状況に応じて要望を取り入れられる 作業計画に則った開発が進められる
品質管理 最終的に全体の調整が必要なケースもある 計画に則った品質を担保しやすい
進捗管理 小単位での開発なため管理は困難 詳細な計画に裏打ちされた管理が可能

ウォーターフォール開発は、要件定義や設計、実装、運用などを段階的に進める開発手法です。すべての工程で詳細な計画を練るため、開発開始までには時間がかかります。

ソフトウェア・システム開発を発注する際は、開発手法にも目を通し、作りたい内容を実現しやすい開発会社を選別しましょう。

アジャイル開発にて開発会社をお探しの場合は、リカイゼンまでお気軽にご相談ください。リカイゼンでは、アジャイル開発で対応が可能な会社をリストアップし、無料でご紹介いたします。

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アジャイル開発のメリット

アジャイル開発のメリットを3つ解説します。

後戻りの工数を抑えられる

ウォーターフォール開発の場合、基本的に上流から下流へと進めていく形式で開発は進められます。そのため、下流工程でトラブル・ミスなどが発見されると、開発の後戻りに多大な工数をかける恐れがあります。

一方、アジャイル開発はプロジェクトを細分化し、テスト・実装を繰り返していく開発手法です。プロジェクトを小単位で区切って進めていくため、比較的後戻りの工数を抑えることができます。

仕様変更がしやすい

アジャイル開発は、顧客の要望に応じて仕様変更しやすいこともメリットです。アジャイル開発の場合、初期の開発段階では、ウォーターフォールモデルで進めるような具体的な仕様は決定されません。途中での仕様変更は想定されているため、顧客のフィードバックを受けつつ開発が進められ、柔軟に対応可能です。

開発者のスキル向上を促しやすい

アジャイル開発では、開発者のエンジニアスキル向上を促す効果も期待できます。アジャイル開発は、顧客と直接コミュニケーションを取りつつ、フィードバックを開発に落とし込まなければなりません。コミュニケーションスキルはもちろん、要望に応える技術力を高めつつ、開発に取り組む必要があります。さらに、工程別に役割分担されないため、1人の開発者があらゆる作業にアサインされます。開発者として、経験を積みやすい環境といえるでしょう。

アジャイル開発のデメリット

アジャイル開発のデメリットについても、見ていきましょう。

スケジュールのコントロールが難しい

機能改善や仕様変更などが重なった場合、スケジュール調整が難しくなります。たとえば、依頼の要望が増えるなどし、仕様変更を繰り返してしまうと、全体のスケジュールが遅延するかもしれません。

スケジュールが後ろ倒しになっていくと、開発の長期化コスト増加などにつながり、納品の遅れ・開発プロジェクト中止などのリスクもあります。

開発の方向性がブレて迷走するリスクがある

仕様変更の繰り返しは、開発の方向性がブレる可能性もあるので、注意が必要です。アジャイル開発では、まずプロジェクトの方向性を決定し、最終的な目標を設定します。

個々の機能開発は、方向性・目標に従って進められますが、仕様変更を繰り返すと、当初の計画とは異なる方向に開発が進む可能性もあります。スケジュールの崩壊やコスト増加などを招くリスクもあるため、開発の方向性は、適宜依頼する側と開発会社側が共有を行いながら進める必要があります。

依頼主(顧客)が継続的に関与する必要がある

アジャイル開発では、依頼主が継続的に開発へ関与する必要があるため、双方のスケジュール確保が欠かせません。「ソフトウェアを早く、継続的に開発するためのアプローチ」で解説したとおり、アジャイル開発は依頼主の要望を取り入れつつ、開発を進める手法です。開発側に丸投げできないため、依頼主側も時間・人的リソースを割く必要があり、依頼主側の工数も想定してスケジュール立てを行わなければなりません。

アジャイル開発が向いているプロジェクトとは?

アジャイル開発に適したプロジェクトの例をご紹介します。

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継続的にリリースするプロジェクト

アジャイル開発は、継続的に機能改善を行うプロジェクトに向いています。たとえば、数ヶ月に一度のペースで新機能を実装する、仕様変更が予想されるプロジェクトなどです。

アジャイル開発は、依頼主の要望を反映できるよう、プロジェクトを細分化して開発が進められます。変化に対して柔軟な対応ができるため、継続的にリリースするプロジェクトに適した開発手法です。

フィードバックをもとに改善を繰り返すプロジェクト

アジャイル開発は、依頼主や顧客の要望を反映しやすい手法なので、改善を繰り返すプロジェクトにも最適です。たとえば、要件定義の段階で一部不明瞭な部分があるプロジェクトであっても、顧客からの評価・フィードバックを得ながら開発を進めることで、短納期かつ満足度の高い製品を開発できます。

依頼主が求める価値を検証しつつ、完成系に近づけるプロジェクトは、アジャイル開発に向いています。

依頼主とともにつくりあげるプロジェクト

依頼主がプロジェクトメンバーとして参画する場合、アジャイル開発により、スピード感のある環境構築が可能です。たとえば、顧客がプロダクトオーナー(開発チームと顧客の橋渡し役)のような役割を担うプロジェクトです。

プロダクトオーナー(依頼主)がチームに参画していれば、機能のリリース判断がスピーディーに行われ、開発の遅延を防止できます。

アジャイル開発の主な手法

アジャイル開発で導入される、主な開発手法4パターンを解説します。

スクラム

スクラムとは、チーム一丸となってイテレーション(反復)を繰り返しつつ、開発を進める手法です。

スクラムの特徴
  • チームメンバーが計画を立案する
  • イテレーションごと(スプリント)に進捗管理や動作確認などを行う
  • スプリントは1~4週間が目安
  • 予定されたスプリントに沿って開発を集中的に行い、リリース判断可能な状態を作る

スクラムでは、チーム内で密なコミュニケーションを取りつつ、開発を進めます。コミュニケーションは製品の品質につながるため、チームワークが重要視される開発手法です。

エクストリーム・プログラミング(XP)

エクストリーム・プログラミング(XP)は、開発途中の対応力・柔軟性を重視した開発手法です。

エクストリーム・プログラミング(XP)の特徴
  • 仕様変更や機能追加に対応しやすい
  • シンプルな設計に基づき、依頼主からの要望を重視して開発を進める
  • 依頼主、チーム間でのコミュニケーションを重視する

エクストリーム・プログラミングは、依頼主からの要望を重視するため、設計段階では詳細を組み立てません。要望を汲み取るコミュニケーション能力、仕様変更に対する勇気が重要視される開発手法です。

ユーザー機能駆動開発(FDD)

ユーザー機能駆動開発(FDD)は、サービスを利用する顧客(ユーザー)が得られる機能価値を重視した開発手法です。

ユーザー機能駆動開発(FDD)の特徴
  • 依頼主(顧客)のビジネスを理解したうえで、必要な機能をリスト化(フィーチャーリスト)する
  • フィーチャーリストに沿って開発を進め、イテレーションを繰り返す

ユーザー機能駆動開発は、必要な機能のみ実装されるため、依頼主(顧客)が得られる価値を最大化できる開発手法ともいえます。

カンバン

カンバンは、開発状況の可視化を目的とした開発手法です。

カンバンの特徴
  • 物理的なボードを作成し、ToDo、進行中、完了の3パターンでタスクを管理する
  • タスク別の開発状況をリアルタイムで把握できる

スケジュールコントロールの難しいアジャイル開発において、カンバンは納期厳守が求められるプロジェクトで活躍する手法です。

アジャイル開発の基本的な流れ

アジャイル開発の基本的な流れを見ていきましょう。

①リリース計画を策定する

まずは以下のポイントに沿って、リリース計画を策定します。

リリース計画策定のポイント
  • プロジェクトのゴール
  • イテレーションや開発の進行速度
  • 機能の優先順位
  • 開発規模や工数

開発途中での仕様変更が前提なので、綿密な計画は立てません。あくまでも、方向性を定めることが目的です。

②プロジェクトチームを結成する

リリース計画に基づき、プロジェクトチームを結成します。チームメンバーには役割が与えられ、それぞれの役割に応じて開発に取り組みます。

役割の例
  • プロダクトオーナー:開発の方向性やビジョンを決定する
  • 開発担当:実際に開発を担当する(プログラマーやテスターなど)
  • スクラムマスター:全体の支援、マネジメントを担当する

上記のように役割を明確化し、各担当者は自分のタスク管理に集中します。

③全体スケジュールを作成する

全体スケジュールの作成は、スプリント(反復する期間)に応じて設定します。スプリントは1~4週間を目安に設定し、この期間をベースにプロジェクト全体を細分化していきましょう。

④イテレーション(スプリント)を回す

最後は、以下のイテレーション(繰り返しの開発プロセス)を回して、開発を実施します。

イテレーション
  • 計画立案
  • 設計
  • 実装
  • テスト

上記の流れを順に実施しながら、顧客からの評価・フィードバックを受け取り、仕様変更や改善を行います。

アジャイル開発で失敗しないためには?

アジャイル開発で失敗しないためには、以下の要素を常に意識することが重要です。

アジャイル開発に必要な要素
  • チーム全体が個々の役割を理解する
  • 方向性や顧客の要望を共通認識としてチーム全体が把握する
  • 依頼主(顧客)も含め、プロジェクトには関係者全員が積極性を持つ
  • 依頼主(顧客)の要望を反映した機能改善・仕様変更を行う

アジャイル開発は、作業効率を高め、依頼主(顧客)にとってのビジネス価値を提供することが目標です。プロジェクトの各メンバーは、自らの役割を理解しつつ、自身の能力を最大限発揮する努力を続けなければなりません。

これは依頼主(顧客)側も同様で、リリースされた機能の評価・フィードバックを行い、要望を明確に伝える努力が必要です。

まとめ

アジャイル開発の本質は、依頼主(顧客)のビジネス価値を最大化させることです。プロジェクト全体を細分化し、依頼主(顧客)からの評価・フィードバックを反映させることで、流動的なビジネスに対応する製品が開発できます。

ほかの手法と異なる点は、依頼主(顧客)側も開発に参画することです。開発会社へ丸投げしていては、アジャイル開発の本質が発揮されません。時間・人的リソースを割く必要はありますが、理想的な製品開発に向けた積極的な姿勢を意識しましょう。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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