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スプリントとは?意味やアジャイル開発で実施するメリット、進め方を解説

目次

スプリントとは?意味やアジャイル開発で実施するメリット、進め方を解説

スプリント」という言葉は、ソフトウェア開発の現場でよく耳にする専門用語です。

本記事では、スプリントの意味や重要性、メリット、具体的な進め方について詳しく紹介します。スプリントを効果的に運用するために必要な役割や、成功にあたっての注意点も解説します。本記事を読めば、スプリントの理解が深まり、開発プロセスの効率化や成果向上につながるので、ぜひ最後までご覧ください。

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スプリントとは?

スプリントは、とくにスクラム開発において中核を担っている要素です。スプリントが何であるかを理解することは、効果的なソフトウェア開発を行うための第一歩になります。

ここでは、スプリントの意味とその重要性について解説します。

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スプリントは、スクラム開発における作業期間

スプリントとは、スクラム開発でプロジェクトを進めるための作業期間です。「イテレーション」と呼ばれる場合もあります。

スプリントは、一般的に1週間から1ヶ月程度で設定されます。期間設定の基準には、依頼主の要求を反映させる頻度と、委託先の作業負荷を考慮しなければなりません。

スプリントを短く設定すれば、依頼主の要望を高い頻度で反映できる一方、委託先は依頼主のフィードバックを反映させる機会が増え、作業負荷が高くなる場合があります。

スクラム開発とは?

スクラム開発とは、ソフトウェア開発であるアジャイル開発の手法の一つです。

プロジェクトを短い期間のスプリントに分割し、各スプリントで成果を確認して、改善を重ねながら開発を進めます。チーム作業の効率を高め、継続的な改善を促進できる斬新的な開発手法です。

スクラム開発は、依頼主の不安を解消できる開発手法としても、注目されています。

<依頼主の不安>
  • 開発が順調に進んでいるだろうか
  • 期待しているとおりに作られているだろうか
  • この開発で良い成果が得られるだろうか

スクラム開発(アジャイル開発)におけるスプリントの重要性

スプリントが設定されていることで、一定の期限内に特定作業の完了を目指して焦点を絞りやすくなり、作業効率と生産性が向上します。短期間のスプリントにより、改善を高頻度で継続的に行えるため、チーム全体が適応性を高め、変化するニーズにも迅速に対応できます。

依頼主と委託先との頻繁なコミュニケーションが促進され、お互いの認識を確認して調整しやすい点もポイントです。

スプリントを実施するメリット

スプリントには、以下のようなメリットがあります。メリットを理解できれば、効果的にスプリントを実施し、プロジェクトをスムーズに進行できることにつながります。

<スプリントを実施するメリット>
  • 進捗が可視化される
  • 柔軟性が向上する
  • フィードバックを反映しやすい
  • 生産性が向上する

それぞれを具体的に見ていきましょう。

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進捗が可視化される

プロジェクト管理において、進捗状況の可視化は必要不可欠です。スプリントを導入すれば、デイリースクラムという進捗状況を確認できる機会が増え、より正確な状況把握が可能になります。

タスク管理ツールを活用すれば、メンバー全員が進捗を一目で理解しやすくなるので、おすすめです。情報の共有がスムーズになり、必要に応じた軌道修正を迅速に実行できるため、予期せぬ遅延や問題を早期に発見できます。

柔軟性が向上する

スプリントは短期間での開発を繰り返すため、市場の変化に柔軟に対応しやすい開発手法です。臨機応変に仕様を変更したい依頼主にとって、プロジェクトの影響を最小限にしながらも、早めに反映しやすい点は魅力的です。スプリントは、振り返りを前提とした仕組みのため、仕様変更による作業負荷も比較的抑えられます。

仕様の反映が柔軟に行われることで、より良いプロダクトの完成につながるでしょう。

フィードバックを反映しやすい

スプリント終了時には、開発済みの内容を依頼主が確認し、委託先にフィードバックできる、スプリントレトロスペクティブというイベントがあります。依頼主にとって、早期に製品の状態を確認して意見を反映できるのは、大きなメリットです。

短いスプリントでは、依頼主と委託先とのコミュニケーションが頻繁に行われます。依頼主の要求をより正確に反映しやすく、スプリントを重ねるごとに価値ある改善が実現されるでしょう。

生産性が向上する

スプリントは短期間で特定の作業を行うため、委託先は明確な目標設定と期限を設定でき、集中してタスクに取り組めます。そのため、無駄な時間が減り、リソースを効果的に活用できることで、依頼主は最終的な製品開発コストを抑えられる可能性があります。

スプリントを導入すれば、定期的なコミュニケーションが発生するのもポイントです。チーム内の一体感を高めるだけでなく、問題発生時の迅速な対応も可能にし、全体的な作業効率が向上してプロジェクトの遅延を防げます。

スプリントを活用した開発の流れ

スプリントを活用した開発プロセスは、ある程度決まっています。スプリントの流れを適切に実施できれば、順調にプロジェクトを進められるでしょう。それぞれのプロセスは、以下のとおりです。

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①プロダクトバックログの作成

プロダクトバックログとは、プロジェクトで開発すべき機能や改善点を一覧化したものです。

プロダクトバックログの目的は、依頼主の要件を明確にし、一貫した方向性をもって開発を進められるようにすることです。新機能の追加、バグ修正、技術的負債の解消などさまざまな項目が含まれ、依頼主が期待する内容を開発チームに向けて可視化させます。

プロダクトバックログの内容は、必要に応じてアップデートし、優先順位をつける必要があります。

②スプリントプランニング

スプリントプランニングでは、次のスプリント期間中にどの作業を行うかを決めます。前工程であるプロダクトバックログで洗い出した要件と優先順位をもとに、次のスプリントで達成すべきタスクを明確化し、目標として設定するのが特徴です。

スプリントプランニングを行うことで、スプリント期間中に取り組むべきタスクのリストができあがります。タスク管理ツールやホワイトボードを活用すれば、依頼主はプロジェクトの進捗をリアルタイムで確認でき、柔軟な対応と決定がしやすくなるでしょう。

③スプリントの実施・デイリースクラム

スプリントを開始し、デイリースクラムを毎日実施します。デイリースクラムとは、開発チームが前日の作業状況を共有し、当日の計画を立て潜在的な障害を明らかにする場で、通常15分以内と短時間で行われるのが特徴です。

一般的な進行方法は、各メンバーが順番に以下の3つの質問に答えます。

<共有内容>
  • 前日に行った内容
  • 当日予定している作業内容
  • 直面している問題や障害の内容

デイリースクラムは、コミュニケーションを円滑にできる重要なイベントです。連携を深め、作業の進捗をメンバーが常に把握できるため、プロジェクト全体の効率を高められます。

④スプリントレビュー

スプリントレビューでは、スプリント期間中の成果物を依頼主が確認し、委託先にフィードバックします。依頼主のニーズに沿っているか、プロダクトの方向性に問題がないかを確認することが可能です。

委託先がスプリントで達成した内容を説明し、デモを通じて成果物を依頼主に示します。依頼主が正確に状況を理解できるよう、委託先には実際の使用シーンを想定したデモを依頼すると良いでしょう。

スプリントレビューは、依頼主と委託先が協力し合う場としての価値があり、お互いの期待値をすり合わせることで、プロジェクトの成功率が格段に向上します。

⑤スプリントレトロスペクティブ

スプリントレトロスペクティブは、スプリント終了後に振り返りを行い、次のスプリントに向けて改善点を明確にするイベントです。

過去のスプリントを振り返り、成功点や課題を特定して改善策を議論することで、次のスプリントでより良い成果を出しやすくなり、回数を重ねるごとに成果物の質があがります。

スプリント全体の出来事を振り返り、ポジティブな要素と改善が必要な点をリスト化します。その後、改善策を具体化し、次のスプリントで試すアクションを決定する流れが一般的です。

スプリントの実施で必要となる役割

スプリントを適切に実施するには、役割分担を行い、連携を図ることが必要不可欠です。スプリントの実施に必要な役割には、以下の3つがあります。

<スプリントの実施に必要な役割>
  • プロダクトオーナー
  • 開発者(メンバー、チーム)
  • スクラムマスター

それぞれの役割について解説します。

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プロダクトオーナー

プロダクトオーナーは、依頼主とのコミュニケーションを通じて、プロジェクト全体の方向性を定める責任をもつ役割です。

依頼主と共にプロダクトバックログを作成し、スプリントプランニングでは、開発チームと共にスプリントの目標を設定します。進捗を監視しながら必要に応じて調整を行い、依頼主が必要とする成果物を確実に納品できるよう務めます。

プロダクトオーナーは、依頼主と開発チームをつなぐ架け橋といえるでしょう。

開発者(メンバー、チーム)

開発者は、依頼主が求める要件を理解し、仕様に基づいてプロジェクトの機能を実装します。スプリント期間中は、品質を確保しながら着実に作業を進め、問題を発見したら迅速に解決する責任も負います。

日々のデイリースクラムを活用しながら、進捗状況や問題点を共有し、チームとしての相乗効果を発揮することが重要です。

スクラムマスター

スクラムマスターは、開発チームが効率的にスプリントを進められるように、サポートする役割です。スプリントプランニングからデイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブまで、すべてのフェーズで指揮を行います。

スクラムマスターは、チームの障害を取り除くための調整役でもあり、チームがスプリントの目標に集中できるようにさまざまな問題を解決します。

スプリントの実施における注意点

スプリントを活用できれば、製品を順調に開発でき、プロジェクトを成功させることが可能です。

ここでは、スプリントを効果的に実施するための注意点を解説します。スプリントの導入を検討する際は、ぜひ参考にしてみてください。

システム開発を相談できる開発会社をお探しの場合は、リカイゼンまでお気軽にご相談ください。リカイゼンでは、希望に応じたシステム開発の対応が可能な会社をリストアップし、無料でご紹介いたします。

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チーム内で共通認識をもつ

各メンバーがそれぞれの役割を理解し、共通認識をもつことで、混乱を避けて着実で正確に作業を進められます

チーム内で統制がとれていながらも、定期的なミーティングやチーム内でのオープンな議論がされているチームは、高い品質の成果物を出せる可能性が高くなります。チーム内の統制力とコミュニケーション能力をもつ委託先に業務を依頼できれば、依頼主は難なくプロジェクトを成功させられるでしょう。

十分なコミュニケーションをとる

とくに情報の透明性と迅速な対応を実現するのに、十分なコミュニケーションは必要不可欠です。

チーム内で活発にコミュニケーションが行われることにより、依頼主の期待する仕様がリアルタイムで正確にメンバーに伝えられ、着実にプロジェクトが進みます。障害の早期発見にも寄与するため、プロジェクトの遅延も予防できます。

スピードを意識しすぎない

スピードを意識しすぎると、委託先が品質に妥協してしまう可能性があり、注意が必要です。

依頼主がプロジェクトの遅延を恐れ、委託先を必要以上に急かしてしまう場合があります。スピードを重要視しすぎると、未熟なソースコードが量産され、後々の修正に多大な時間とコストがかかります。短期的な成果に目を奪われず、長期的な視点でプロジェクトの進行具合を見守ることが重要です。

作業量を適正化し、プロジェクトの肥大化を防ぐ

作業量はプロジェクトとして必要な分に絞り、プロジェクトが肥大化しないよう注意が必要です。

スプリントは依頼主の意見を反映しやすいため、プロジェクトのスコープ外の内容まで取り入れてしまう場合があります。コストの増加や低品質の製品になってしまうリスクがあります。

リスクの高い作業や未経験な作業を無理に大量に反映させようとせず、管理が容易で明確なプロジェクト進行に努めましょう。

まとめ

この記事では、スプリントの意味と重要性、運用の流れと適切に進めるための注意点を詳しく解説しました。スプリントを導入すれば、開発プロジェクトはより柔軟に、効率的に進められるようになります。

スプリントの導入を検討する際には、この記事を参考に効果的に取り入れ、プロジェクトの成功を目指しましょう。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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