イテレーションとは?背景や具体例、アジャイル開発についても徹底解説!
- [更新日]2022/02/25
- [公開日]2022/02/24
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目次
イテレーションとは?背景や具体例、アジャイル開発についても徹底解説!
開発手法にはさまざまな種類がありますが、中でもアジャイル開発は短いスパンで開発を繰り返す手法です。アジャイル開発で使われる開発サイクルの単位を表す言葉を、イテレーションといいます。
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イテレーションはアジャイル開発で使う言葉なので、イテレーションについて知るためにまずはアジャイル開発について理解する必要があります。
アジャイル開発とは、設計⇒製造⇒テスト⇒改善のように、開発工程を短いスパンで繰り返す開発手法です。
アジャイル開発のメリットは以下のとおりです。
アジャイル開発は、短い開発スパンを何度も回していくため、顧客の要望を取り入れながら臨機応変に対応しながらスピーディーに開発を進められます。何度も繰り返し開発できるので、開発における問題点を早めに洗い出せます。
アジャイル開発には、以下のようなデメリットや注意点があります。
アジャイル開発は短いスパンで何度も開発工程を繰り返すため、個々の開発にずれが生じると全体のスケジュールが大きくずれ込みます。そのため、スケジュール管理の難しさや、顧客の要望を取り入れすぎて工数が膨らんでしまうという問題が起こりやすいです。
インテレーションとは、「反復、繰り返し」という意味で、アジャイル開発の1サイクルの単位を表します。1つのイテレーションの期間は1~2週間程度が平均的です。
イテレーションの他にも「スプリント」という言葉がありますが、どちらも開発サイクルの1単位を意味します。アジャイル開発の手法としてスクラム開発があり、その中で開発サイクルの単位の概念を「スプリント」と呼びます。
イテレーションがシステム開発に求められるようになったのは、ウォーターフォール開発の問題点を克服するためです。
イテレーションはどのように使われるのか、具体的な活用例や使い方などについてご説明します。鹿児島銀行のキャッシュレス決済サービス「Payどん」、釣り人向けアプリ「釣りドコ」などの開発ではアジャイル開発が用いられ、イテレーションを回して進められました。
イテレーションを活用したアジャイル開発の流れについて解説します。
顧客の要望を整理して、全体の要件をまとめたら、リリース計画を作成します。
各イテレーションで達成すべき目標や取り入れるべき機能を開発します。前回までのイテレーションの問題点や反省点を踏まえたうえで開発を進めていきます。
各イテレーションで完成した成果物をリリースします。顧客に使ってもらい、仕様どおりに動作するか、問題点はないかのフィードバックを受け、次のイテレーションに生かします。
この記事では、アジャイル開発におけるイテレーションとは何か、具体的にどのように使われるかなどについて詳しく解説しました。
今回の記事では、イテレーションとは何か、具体的な流れなどについて詳しく解説していきます。
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1. まずはアジャイル開発について押さえておこう!
アジャイル開発の特徴
短期間で納品を繰り返すため、スピーディーに開発を進められ、問題点を早い段階見つけてすぐに改善できるというメリットがあります。開発スピードを求められる案件や、未知の開発分野で使われることが多い手法です。
一方、逆の手法としてウォーターフォール開発があります。これは時間をかけてプロジェクトを計画して設計を行い、製造⇒テスト⇒納品まで、長い期間で一度に行う手法です。
最初にしっかり計画を立ててプロジェクトに着手し、綿密にドキュメントを作成してから開発するので、大規模プロジェクトを計画どおりに進めやすいです。しかし、計画どおりに進まなかった場合に後戻りができず、問題やバグが発生すると大きな手戻りになってしまうというデメリットがあります。
何度も機能追加や変更の経験があるシステムや、何度も納品することが難しい大規模システムなどの開発に適した手法です。
アジャイル開発のメリット
ウォーターフォール開発の場合、工程を進めないと問題が見つからないこともありますが、アジャイル開発ならそのような事態を早い段階で防ぐことが可能です。
アジャイル開発のデメリット・注意点
2. イテレーションとは
イテレーションとスプリントとの違い
用語の関係は以下の表のとおりです。
開発手法名
開発サイクルの1単位の呼び方
アジャイル開発
イテレーション
スクラム開発
スプリント
3. イテレーションが求められるようになった背景
ウォーターフォール開発では最初に全体の仕様を決めてから開発を進めますが、顧客による変更の要望やバグが発生したときの手戻りが非常に大きいです。
一か所でバグが発生するとプロジェクトはいったん止まり、前工程に戻ってやり直しになってしまいます。最後のテスト工程でバグが発覚すると、再度設計をしてから製造・テストを行うため、大きな手戻りが発生し、他の部分にも影響が拡大してしまいます。
そこで、全体の仕様が固まっていなくてもよいから、一部の機能だけでも開発スパンを回してしまおうと生まれたのがアジャイル開発です。すべての機能が搭載されていなくても、一度イテレーションを回して納品することで、スピーディーに顧客のもとに製品を届けられます。
開発する前に見えなかった課題や改善要望が見つかった場合、次回のイテレーションで修正・追加していくことで、早い段階で問題の対処が可能です。
4. イテレーションの具体的な活用例
各イテレーションでの開発案件を絞り込み目標を設定したら、設計・製造・テスト・納品と開発を進めます。その後、結果を振り返り、発生した問題点や1回の納品で新たに生じた顧客側の要望などを取り入れ、次の開発サイクルに生かしていきます。そのように進めることで、最終的に顧客の要望を満たしたシステムを開発できます。
5. イテレーション活用の流れ
①リリース計画の作成
まずは個々のイテレーションでどこまで機能を取り入れるか、何回のイテレーションで開発を終わらせる見込みなのかを、要件の難易度や優先度をもとに検討しましょう。2回目以降のイテレーションでは、前回までの結果を踏まえて改善すべき点を取り入れて計画を見直します。
②開発
③成果物のリリース
ただし、顧客からの要望を聞く機会が多いため要望を聞きすぎて工数が膨らんでしまう可能性もあるので、注意が必要です。
6. まとめ
アジャイル開発は、未知の開発案件やスピーディーに顧客に提供しつつ要望を取り入れていきたい案件などに、適した手法です。アジャイル開発を使うメリットがあると判断した場合は、ぜひ導入を検討してみてください。
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