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Lineにも使われている!P2P技術について簡単解説
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2020/08/31
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- アイマツソフト株式会社
【P2P(ピアツーピア)ネットワークとは?】
ブロックチェーンは通常のネットワークとは異なる、P2Pネットワーク(ピアツーピアネットワーク)というネットワークを利用してできています。いったい、どのようなものなのでしょうか。詳しく解説していきます。
【P2Pは3種類ある】
P2Pは3種類あり、それぞれ通信方式が異なります。
・ピュアP2P
ピュアP2Pは、クライアント同士のみで接続し情報共有を行っている、P2Pネットワークを構築しています。
・ハイブリットP2P
ハイブリットP2Pとは、P2Pネットワークにサーバを用いるネットワークのことを指します。
クライアント・サーバ型とは違い、クライアント同士が相互的に情報交換を行っています。
・スーパーノード型P2P
スーパーノード型P2Pは、優れた処理能力かつ通信回線が安定しているノードが、ネットワーク上からいくつか選ばれ、接続しているノードの情報を管理し、他のスーパーノードと分担して管理することで負荷を分散しています。
【P2Pネットワークのメリット】
P2Pネットワークには2つのメリットがあります。1つ目はサーバーダウンによるシステムダウンがないことです。
P2Pネットワークは処理を分散して行っているので、一部のネットワークに故障などのトラブルがありダウンすることがあってもネットワーク自体は動き続けることができます。この仕組みによって、ビットコインなどP2Pネットワークを利用するものはほぼ無停止で動いています。
2つ目は匿名性が高いことです。
ブロックチェーンの世界は匿名性をウリにしていますが、P2Pネットワークも例外ではありません。P2Pネットワークは管理者が存在せず、ノードの元をチェックする機関もないので、各ノードが特定されないという理由で匿名性が高くなっています。
【P2Pネットワークのデメリット】
P2Pネットワークにもデメリットはあります。
取引データの承認に時間がかかったり、データの一貫性を保ちにくい、管理者がいないので悪用される可能性がある、などが挙げられます。匿名性を高めたり、データを伝達するためにたくさんのノードを経由するので取引の承認に時間がかかってしまいます。
また、管理者がいないため匿名性を高められるのはメリットの1つですが、その反面ウイルスや嘘の情報の拡散などで悪用されやすいのです。
【活用例】
P2Pネットワークは、決してマイナーなものではなく私たちが使う身近なものにも利用されています。どのようなものがあるのか、見ていきましょう。
【LINE】
もはや使っていない人の方が少ないと言われているLINE。LINEにもP2Pネットワーク技術は使われています。
LINEは、ユーザーIDなどのアカウント情報は管理していますが、データファイルやトーク履歴などはLINEのサーバーを介さずユーザー同士が直接管理しています。そのため、大規模なサーバーを用意する必要がなく、LINEは無料で提供されています。
【Skype】
Skypeも、LINEと同じようなP2Pネットワークの技術が使われていました。しかし、Skypeはマイクロソフト社に買収された後通信方式をP2Pネットワークからクラウドホスティングサービスに変更したので、現在はP2Pネットワーク技術を利用していません。
【ビットコイン】
P2Pネットワークはビットコインにも利用されています。ビットコインを送金するときに発行されたトランザクションは、マイニングによりハッシュ値が計算され、ブロックチェーンの分散台帳にデータが書き込まれます。
このとき、P2Pネットワーク技術を使いデータを分散しています。
【まとめ】
以上、P2Pネットワークについての解説でした。このように、P2Pネットワークはブロックチェーンの世界はもちろん、私たちが普段利用するものに対しても欠かせないものとなっています。この記事があなたのP2Pネットワークに対する理解の第一歩となれば幸いです。
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EDITOR PROFILE
アイマツソフト株式会社
松井圭
【代表者経歴】
大学卒業後、京セラ株式会社に就職。Android Open Source Project(AOSP)の拡張、及びメンテナンスを行う。 AOSPをベースにIoT機器やスマホデバイスにおけるSensor, Battery, LEDのソフトウェア制御を担当。 京セラを退職後、アクセンチュア株式会社に転職。Androidをベースとした教育アプリケーションの開発を担当。要件定義から保守・運用までを管理。2018年にフリーランスエンジニアとして独立。同年5月にアイマツソフト株式会社を立ち上げる。
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