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システム開発を外注【オフショア開発】メリット・依頼の際の注意点

目次

システム開発を外注【オフショア開発】メリット・依頼の際の注意点

システム開発について、日本国内だと人件費が高い、またはリソースが集まらないというケースの場合、オフショア開発を検討してみるのもよいでしょう。

オフショア開発は、海外に開発リソースを振り分けてシステム開発を行う手法で、コストメリットもありますが、何よりも人材確保がしやすいという点があり、規模の大きい開発プロジェクトやテストなどの工数ボリュームが多いゾーンに活用されています。

今回は、オフショア開発の基本とメリット・デメリットなどを紹介していきます。

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オフショア開発とは?

オフショア(offshore)の元の意味は、「shore(沖)」から「off(離れて)」ということで、沖合を意味するところ転じて「海外」のことを指します。つまり、オフショア開発とは、ソフトウェア開発やシステム開発の業務を海外の開発会社や日本企業の海外子会社に委託する開発方法です。各種システム、スマホアプリ、Facebookアプリ、ソーシャルゲームなどの開発やテスト、サポートといった業務を行います。

オフショア開発の特徴

オフショア開発では、開発する地域により「言語(language)」が違うという大きな特徴があります。また、国内で開発する場合より価格メリットを求める故、日本企業が選ぶオフショア先のトレンドは中国からベトナム、フィリピンと物価や人件費が安い国々へとシフトしているようです。それぞれのお国柄、国民性によって仕事の仕方が異なる点もオフショア開発の難しい点でもあり、面白い点ともいえるでしょう。

オフショア開発の主なエリア

オフショア開発でポピュラーなエリアは中国、インド、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどの東南アジア地域があげられます。

東南アジアでは、給料水準が低いことや、日本と時差が少ないため、連絡のやり取りがしやすい点から人気があります。なかでも現在オフショア先の8割ほどを占めているのが中国です。一方、将来的には反日などの政治的不安や経済面からも考えて、ベトナムやミャンマー等が人気を集めるのではと言われています。

また、ベトナムやインドなどは官民をあげて、日本に向けたIT人材の育成に力を入れており、今後エリアは多様化していくでしょう。

オフショア開発の成功事例

続いて、オフショア開発ではどのような事例があるのかを紹介していきます。他社が取り入れている事例を見ることで、オフショア開発を身近に感じてもらえたらと思います。

事例①:お弁当のECサイトリニューアル|ベトナム

1つ目に紹介するのは、すき焼を中心とした飲食店をはじめとし、様々な食品事業を手掛ける「株式会社人形町今半」の事例です。

今半は、お弁当のECサイトをリニューアルするにあたり、株式会社アイディーエスのベトナムオフショア開発サービス「スマラボ」を利用しました。

開発コスト削減により費用面でも顧客に納得してもらえるような価格の提供を目指す中で、「リソース変動化・開発ノウハウ蓄積」を目的として継続的なリソースを確保することを決め、オフショア開発に臨んだといいます。

オフショア開発を進めるにあたって今半は、細かな仕様の伝達に苦戦したようで、ブリッジSEだけでなく、担当者から英語で伝えてもらうなど試行錯誤を重ねたそうです。

プロジェクトを経て、担当者は「オフショア開発において最も重要なのはコミュニケーション方法と量だ」と語っています。全メンバーと日次でミーティングを重ね、書面上の指示で済まさず、直接コミュニケーションをとることで細かな認識合わせを行ったそうです。

今後の方針としては、オフショアチームを単なる″開発ベンダー″という位置づけでなく″一つのプロジェクトチーム″として認識してもらい、課題を挙げてもらえるような雰囲気をつくることを目指しています。

参考:https://sma-labo.jp/development-case/food/case2/

事例②:名刺交換アプリの開発|ベトナム

2つ目に紹介するのは、名刺交換・管理アプリbindの企画開発運営を行うスタートアップ企業「合同会社Q-bic Bind 」の事例です。

合同会社Q-bic Bindは、世の中の様々なものがデジタル化していく中で、名刺の交換や管理に関してもデジタル化を推し進めることで様々な課題の解決に繋がると考え、「株式会社バイタリフィ」に、名刺を通じたSNSアプリの開発を依頼しました。

本依頼は、同アプリ2回目の開発依頼だったそうで、コストに限界があり、日系のベトナムオフショア開発企業の中でも歴史が長いバイタリフィに依頼を決めたと言います。

担当者は、「オフショア開発は初めてだったものの会社に信頼があったため不安はなかった」と話します。実際に開発が進むと、ベトナム現地に居る日本人スタッフが柔軟な対応をしてくれたそうです。

しかし定例ミーティングでは、不慣れな日本語が出て理解しづらい場面もあったようで、そういった際は日本人スタッフが迅速にサポートに回っていたようです。

開発された商品については「イメージに非常に近いサービスができて満足」と話しており、今後は今あるフリープランに加えて、有償のビジネスプランなどを構築予定です。

参考:https://www.value-press.com/pressrelease/262467

紹介した2つの事例には、「1度目の依頼がうまくいかなかった」ものがありました。「予算をできる限り抑えたい」そんな時にオフショア開発は非常に有効な策なのです。

オフショア開発のメリットと注意点

発注側のメリット

オフショア開発を行うことで、依頼側にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。項目毎に説明していきます。

1.コスト削減

開発先の国の物価にもよりますが、オフショア開発を行うことで、日本のエンジニアに依頼する場合と比べ、大幅な人件費削減が可能です。日本ではIT人材不足から、エンジニアの開発費が高騰傾向にあります。そのため、技術力がさほど変わりなく安い費用で依頼できるオフショア開発はコスパが高いといえるでしょう。

2.IT人材不足を解消

需要多寡なIT業界の中で、ベトナムをはじめとした豊富なIT人材がいる国とのオフショア開発は、人材確保という意味で大きなメリットがあります。日本でのIT人材不足が深刻になることが予想される中、IT人材が豊富な国で育成を行っていくことが重要です。

3.中長期的なチーム構築ができる

オフショア開発の中で「ラボ型開発」と言われる手法があります。ラボ型開発とは、海外に専用の開発チームを持って進める手法です。毎回違う会社に発注するのとは違い、育成していくことができるため、発注企業に対する理解度は時間と比例して深まっていきます。また、正社員で雇うほどのリスクもないことは大きなメリットです。

開発側のメリット

オフショア開発といっても、基本的には日本の開発会社に外注する際と基本的なプロセスは変わりません。ただ、外国人がパートナーとなるので、コミュニケーションの仕方が変わるという点が大きく違う点です。

多くの場合はクライアントと海外拠点のエンジニアとの間に、ブリッジSE(日本人または日本語が堪能な外国人SE)が経ち、コミュニケーションを円滑にしながら、プロジェクトを進めるケースが多いです。

また開発プロセスは選択する開発手法(ウォーターフォール開発やアジャイル開発等)によって異なりますので、そこもブリッジSEと話し合い決定していくのが良いでしょう。

オフショア開発の注意点

オフショア開発の注意点として、開発現場が遠く離れた異国であるため、言葉、習慣の違いによるコミュニケーションの難しさは用意に想像できると思います。簡単に顔を合わせての打ち合わせ、進捗確認ができないため、コミュニケーションが一番の課題と言えるでしょう。

また、品質に対する考え方も国によって違いが出てくるため、細かいニュアンスをきちんと相手に伝えることが必要です。

そして意外な盲点は、スケジュールの組み方です。日本とは祝日や季節の行事などが国ごとに異なるため、日本では通常どおり営業していたとしても、国の祝日で1週間仕事が進まないなんてこともよくありますので、発注先を選ぶ際には、開発スケジュールと開発する国のカレンダーを照らし合わせて検討してください。

いずれにしても、同じ目的を共有し、密なコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めることが大切です。

ビジネスマッチングサービスを運営する「リカイゼン」では、希望内容に応じて開発ベンダーを紹介しています。オフショア開発のパートナー企業もご紹介が可能ですので、「日本人ブリッジSEがいる」、「国内開発実績多数」など条件に応じてご紹介いたします。お気軽にご相談ください。

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オフショア開発の相場はどう違う?

オフショアの開発単価は当然のことながら、国によって大きく変わります

各国の「人月単価」があります。中国やインドでは人件費が高騰していますが、ベトナムなら月あたり60人かかるところ、中国なら30 人で開発ができることもあるため、中国が割安のこともあります。

大事なことは、大型案件の実績の有無。実績があればその分工数がかからないのは当然です。とは言え、複数の国から見積もりを取得することで比較することが、コスト削減を考える上では有効です。

まとめ

オフショア開発の外注先を見極めるポイントとして技術的な面も重要ですが、文化の違いや言葉の壁も考慮する必要があります。納期や品質に対する意識をしっかり持っているか、両国の文化や言葉を理解し、間に立って円滑に業務を進められるよう指示が行えるSEがいるかも見極めるポイントになります。

国内で頼りになるSEがいるかどうか、また実績の有無を比較して最適なパートナーを見つけるには、見積りの一括取得や比較ができるリカイゼンにまずはご相談ください。要件のレベル感や開発規模のほか、細かなご要望に合わせて、外注先探しのお手伝いをさせて頂きます。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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