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2016年1月のInternetExplorer8サポート終了について


Internet Explorer 8のサポート終了

2014年4月のWindowsXPサポート終了や、
2015年7月のWindows Server 2003のサポート終了。
大きな山場を乗り越えたところでやってくるのが
2016年1月のInternet Explorer(以下IE)各バージョンのサポート終了(※)です。
この記事では、IE8のサポート終了によって発生する問題と、
その解決策についてまとめてみました。

※サポートを終了するバージョンはOSによって異なるため、
 詳細はMicrosoftのホームページをご確認ください。

「IEのバージョンアップならいつでもできるでしょ?」

そう考える人も多くいらっしゃるかもしれません。
実際のところ、IEのバージョンアップだけであれば、
いつでもお金をかけずにできます。

しかし、問題となってくるのは
「自社でIE8向けの独自Webシステムを持っている場合」です。

自社で独自のWebシステムを持っている場合の問題点

Webシステムはブラウザがプログラムを解釈することで動きます。
ブラウザはIEの他にもFireFoxやChrome、Safariなどありますが、
ブラウザが違えばプログラムの解釈にも微妙な違いが現れます。
この微妙な解釈の違いにより、Chromeでは動くけれど、IEでは動かない
…というようなことが、Webシステムにはよくあります。

基本的にブラウザは「Web標準」というものに準拠するように作られています。
プログラムの解釈もWeb標準に準拠して解釈するブラウザが多いのですが、
古いIEはこのWeb標準に準拠しない点が数多くありました。

しかしIE8が使われていた当時、ブラウザのシェアはIEが圧倒的に高かったため、
Webシステムを開発する際は「Web標準に準拠していないIEで動くWebシステム」
を開発することが多かったです。

そんなIEもバージョン9,10と上がるにつれ、
Web標準に準拠した形になっていきました。
結果、「Web標準に準拠していないIEで動くWebシステム」は、
新しいIEでは動かなくなりました。
これに対し多くの企業は、IEのバージョンを上げずに古いIEを使い続けることで
問題を先送りし、Webシステムを使い続けました。

この問題先送りができなくなるというのが、今回のIE8のサポート終了です。

この問題の解決方法

この問題の解決策はいくつかの方法があります。どの方法がいいかは、
Webシステムの規模、ユーザー数、自社内でプログラムの修正ができるかどうかなど、
色々な要素によって異なるので、自社にあった対応をしましょう。

①Webシステムを最新版のIEに対応させる。
古いIEで動くように作られたプログラムを最新のIEで動くように直します。
根本的な、最も正しい対応でしょうが、
非常に大きなコストがかかることが予想されるので、
システムの規模が余程小さくない限り、この対応は難しいでしょう。
ただ、今後も拡張を続けていくシステムなのであれば、
早いうちに根本対応しておいた方が、
今後のWeb技術の進化の恩恵を受けられるでしょう。

②IE11のエンタープライズモードを使用する。
コスト面を考えれば、この問題への模範的な解決策と言えるでしょう。
エンタープライズモードとはIE11の機能で、
指定したサイトを閲覧するときにだけ、IE8と同じプログラムの解釈をする機能です。
比較的簡単な設定だけでシステムを使い続けられるので、
この問題の対応コストを抑えられることが魅力です。

ただ、Windowsのエディションによっては、
エンタープライズモードを使うために、レジストリの書き換えが必要となります。
お使いのOSが「グループ ポリシー」に対応していることをご確認ください。

③IE8を残したまま、別のブラウザを併用する。
一番手軽ですが、運用上の負担が大きい方法です。
社内の独自Webシステムにアクセスするときはサポート切れのIE8を使用し、
外部のWebページを閲覧する場合は、Chromeなど別のブラウザを使用する方法です。
利用に制限をかけるとはいえ、
サポート切れのIE8を使い続けることになるという問題があります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
弊社ではIEのサポート終了に関するご依頼も承っておりますので、
まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。

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