日本国内におけるデジタル化、ひいてはDX化の波が押し寄せる中で、「ノーコード開発ツール」が注目されています。
ソースコードを書かずとも、WEBサイトやアプリケーションを作ることができるノーコード開発ツールですが、どのような使い方をすればそのメリットを最大限享受することができるのでしょうか。
今回は、ノーコード開発のメリット・デメリットと、ノーコード開発ツールを使用して、スピーディかつ費用を抑え、WEBサイト・アプリケーション開発を行う企業をピックアップしました。
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1.ノーコード開発とは
ノーコード開発とは
ノーコード開発とは、ノーコード(NoCode)というその名前が指す通り、ソースコードを直接書かずにソフトウェアやアプリなどの開発を行えるサービスを利用して、開発を行うことです。
基本的に、ソフトウェアやアプリ、またWEBサイトなどを開発・制作する場合には、プログラミング言語にてソースコードを記述し、コンピューターが動くように指示を出します。
プログラミング言語は、システムに指示を行う言語であり、日本語や英語のように、文法やルールがあるため、基本的にはそのルールを学んだ人でなければ、ソフトウェアやアプリなどを開発することができません。
一方で、ノーコード開発ツールは、ソースコードを書くことなく、画面操作(GUI)にてソフトウェアやアプリの開発をすることができます。
画面操作というのは、いわゆるドラッグ&ドロップの操作にて、用意されたパーツを配置して組み合わせるものが多いです。
ノーコード開発ツールが出てきたことにより、プログラミング知識のない方でもソフトウェアやアプリ開発をすることができるようになりました。
今、日本を含めIT人材が不足している状況で、2025年の崖問題など、業務のデジタル推進および、それに伴う事業改革などが求められる中で、必要なシステムやソフトウェアを開発できる人材が求められています。
そのような背景もある中で、プログラミング技術を習得していなくても使用することができるノーコード開発が注目されています。
ノーコード開発のメリット
開発時間の短縮
ノーコード開発において、最も注目したいのは開発時間の短縮、開発スピードの速さです。
一般的な開発では、システム設計を行ったあと、「開発工程」としてソースコードを記述していきます。どうしてもソースコードを書かなければいけないため、時間が必要になります。
ノーコード開発では、1つのアプリケーションを作るのに早いものでは数時間程度、少し複雑なサービス開発で数週間程度でリリースまで持っていくことが可能です。
低コストでの開発
基本的に、システム開発にかかる費用は、その開発に必要な時間(工数)✕人件費で計算されます。
開発規模が大きくなると、費用が増えるというかたちです。
ノーコード開発では、先述した通り、開発時間を短縮することができ、まずそれによって開発工数を削減することが可能です。
また、もし社内で開発を行うという場合にも、本来であればプログラミングの技術の習得にかかる学習コストおよび教育コストが発生しますが、それらを削減することができます。
社内文化の醸成
システムやアプリケーション開発について、社内で開発リソースを持っておらず、外注を行う場合、なにか機能を追加したい・改修したいという際には、都度見積もりや社内決裁などステップを踏まなければならず、機能改修を行うのにも一苦労ということもあります。そうした流れを進めているうちに、だんだんとシステムの改修・改善が手間、億劫になってしまうということもあるのではないしょうか。
ノーコード開発では、改修や機能追加もドラッグ&ドロップの操作で行うことができるため、思い立ったときに自ら修正・改善を行うことができ、改修・改善を行ってより良いサービスを作っていくという社内文化の醸成にも繋げられます。
ノーコード開発のデメリット
ツールへの依存
ノーコード開発を行う際は、ノーコード開発ツールを利用することになるため、そのツールへの依存が発生します。
ただし、ツール依存に関しては、他のサービスを利用する場合にも同様の依存は生じるため、ノーコードだけのデメリットとは言いづらいですが、いざツールサービスがサービスを停止したとなると、ノーコード開発ツールを使用して制作したアプリケーションやソフトウェアが使えなくなってしまうので、そのようなリスクを想定しておくことが必要です。
もし、ノーコードツールを継続的に使用していくことを考えるならば、サービスの安定性を見て、3〜5年など運用実績があるサービスを選ぶ方が無難でしょう。
自由度が制限される
スクラッチ開発と比較すると、どうしてもノーコードで開発できるものには制約が生まれます。
とはいえ、ノーコードツールも進化を続けており、できる内容や対応範囲が広がってきました。
目的・実施したいことに対し、そもそもどのくらい自由度が必要か、それはコストやスピードなどと比較しても重要度が高い内容かどうかを見極めることが大切です。
海外のツールが多い
ノーコードツールは国内産のものも出始めていますが、その多くは海外由来のものです。
日本語でのサポートがついていなかったり、情報が少ないものもあるため、英語に不慣れな場合、確認作業や学習のために、逆に工数がかかってしまうこともあります。
そうした場合は、ノーコードでの開発を得意とする開発会社をパートナーに選ぶとよいでしょう。
通常の開発よりもコストを抑えられる点や改修スピードが早い点は、外注パートナーに依頼した場合でも同様のメリットを享受することができます。
こんなお悩みに向いているノーコード制作・開発
ノーコード制作・開発は、新規事業開発との相性がよいです。
新規事業を成功させるには、そのサービスがマーケットにフィットしているか否かが鍵を握ります。そして、マーケットにフィットしているかどうかを確認するには、実際に市場に出してみて、反応を見るのが1番早いです。
「こうしたニーズがあるのではないか」という仮説が立てられ、それに応じた解決策となるサービスを描くことができたのであれば、テストできるMVP、プロトタイプを作って市場に出し、ユーザーの反応を見てフィードバックを受けることが大切です。
開発に時間をかけ、市場に出すのが遅れ、いざ出してみたら思ったような反応が得られなかったということは、残念ながらよくある話です。少しでも成功確率を高めるためには、試してもらい、改善を行うことです。
ノーコードによる開発は、なんといってもサービスを形作るまでのスピードの速さに特徴があります。
数時間〜数週間レベルで、動くサービスを作ることができるので、まずはそのサービスを持ってトライヤルを行うことができ、かつ改修もスピード感を持って対応できるため、PDCAの回転にも適しています。
サービスがマーケットにフィットするようスピーディに検証を繰り返すことで、新規事業における時間的・金銭的コストを正しく試行錯誤に費やすことができます。
ノーコード開発についてご相談がある場合は、リカイゼンにお任せください!
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2.ホームページ、WEB制作に向いているノーコードツールとは
STUDIO
SUTDIO(スタジオ)は、デジタル庁のサイトで使用されたこともあり、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
STUDIOは、テンプレートの利用もできますが、デザインの自由度が比較的高く、デザインにこだわって作りたい方に向いているツールです。
ペライチ
ペライチは、1枚もののサイトの制作をする際に向いているツールです。
業種や利用用途に応じたテンプレートがあり、1番簡単な方法でいうと、テンプレートを選んで、画像とテキストを入れれば公開できるものもあるため、自分でサイトを初めて作るという方も使いやすいです。
サイト |
https://peraichi.com/ |
費用 |
スタートプラン:0円
ライトプラン:1465円/月(年額プラン)、1628円/月(月額プラン)
レギュラープラン:2950円/月(年額プラン)、3278円/月(月額プラン)
ビジネスプラン:3940円/月(年額プラン)、4378円/月(月額プラン)
ビジネス+プラン:6910円/月(年額プラン)、7678円/月(月額プラン)
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Wix
Wixは、テンプレートの数が多くあり、ページ数のあるサイトの制作にも向いています。
ただし、比較的安いプランで利用するとサイトの同時接続する人数に対して制限されることがあるため、一度に多くの人が訪れるのであれば、少し上のプランを選択した方がよいでしょう。
3.ホームページ・WEBサイト制作が得意なノーコード制作対応会社3選
株式会社MAYROW
ノーコードツールの中でもWixを専門にされているWEB制作会社です。
数万円〜から制作の相談が可能であり、ちょっとしたサイトを作りたい!というニーズに適してます。
コーポレートサイトからキャンペーンページまでtoC向け・toB向け問わず対応されています。
株式会社MaKing
Web制作・グラフィック制作を主軸に事業を展開しており、名刺やロゴ・チラシ等の制作、またクラウドファンディング事業など幅広く対応されています。
SNS運用やマーケティングの知見もあるため、低単価・短納期で制作したサイトへの集客施策などもセットでご提案可能です。
株式会社prezy
WEB制作、システム開発両方に対応されている会社で、社内には5年以上の実務経験のあるエンジニア、デザイナーが在籍。
土日祝問わずリモート・対面での対応が可能であり、レスポンスも24時間以内に返信することを徹底されています。
急ぎで必要になったというご相談に対応いただきやすい会社ですので、ノーコードを利用したスピード感ある制作対応とも相性がよいです。
4.アプリ開発・ソフトウェア開発に向いているノーコードツールとは
Bubble
Bubbleは、マウス操作で要素を画面に並べていきながら、開発ができる環境を提供しています。
ノーコードツールの中でも、20万点以上のアプリがBublle上開発されるなど、幅広くアプリ開発に対応していることで有名です。
サイト |
https://bubble.io/ |
費用 |
Free:0円
Personal:25ドル/月
Professional:115ドル/月
Production:475ドル/月
Custom:要問合せ
|
Adalo
Adaloは、ノーコード開発ツールの中でも、開発画面がシンプルであり、操作が簡単なところが魅力です。
ネイティブアプリとWEBアプリ(PWA)を作ることが可能です。プレゼンテーション資料を作るような感覚で、素材を組み合わせながら開発することができます。
FlutterFlow
FlutterFlowは、Flutterというプログラミング言語に変換が可能なノーコードツールです。
FlutterはGoogleによって開発されたフレームワークであり、FlutterFlowはノーコードツールながらも、Flutterに言語変換できるため、万が一ノーコードツールがなくなった場合にも、プログラミング可能であるという特徴があります。
Click
Clickはスマホアプリ開発向きのノーコードツールです。
こちらもプレゼンテーションを作るような操作感で利用することができ、かつ、作成画面が日本語に対応していることもあり、初めてノーコードツールを使うという方でも触れやすいです。
5.アプリ・ソフトウェア開発が得意なノーコード開発対応会社4選
株式会社ママン東京
2020年の創業以来、ノーコードの技術を中心に様々な業種のwebコンテンツ・アプリ制作実績を重ねていらっしゃる会社です。
ノーコード・ローコードは、大手企業様のサイト制作にも活かして対応されています。
特にClickの開発元であるNoCode Japan株式会社の系列会社なので、ノーコードに関する知見が高くいらっしゃいます。
合同会社temp
京都大学出身者3名、北海道大学出身者1名による新進気鋭のスタートアップの会社です。
新しく若い会社様だからこその熱量を持った成果物のレベル保持、報連相などの徹底を行い、企業としての信頼を獲得されています。
ノーコード開発(主にbubble)を用いて、低価格・短納期でwebサイト・システム開発を提供されています。
また自社でマッチングサイトをスクラッチ開発~運営されているため、机上の空論だけでなく、実用面から間違いやすいポイントも熟知し、依頼者目線での提案をされています。
シースリーレーヴ株式会社
ノーコードツールをメインに制作・開発をされている会社です。アプリやWebサービス、HPなどを企画から開発・運営を行っており、システム開発も提供されています。
自社開発も行っているために、企画やマーケティングなどにも精通していらっしゃる点もポイントです。Bubble、Adalo、Wixを使って上場企業からベンチャー企業まで制作実績がございます。
サニージェム株式会社
ノーコードツールのメリット、工期を大幅に削減できることと、結果的に予算を削減できることとして、そのメリットを活かした開発をされています。
元々はノーコードではなく、スクラッチの開発を中心に対応されている開発会社であり、会社の特徴として、コードがかけるエンジニアがノーコードを使って構築する点があります。これまで実際にコードを書いていたエンジニアが対応されるため、要件定義経験、システム設計、DB設計、セキュリティ知識などノーコード外のシステムに関わる必要な項目にも十分にリスク配慮しつつ、早く高品質なシステムを構築し、必要に応じてコードを書いて拡張していくことも可能な体制をお持ちです。
6.ECサイト制作に向いているノーコードツールとは
Shopify
Shopify(ショッピファイ)は、ECサイトに特化したノーコード開発ツールです。Shopifyは、拡張機能が多く、配送先の指定、SEO対策、商品レビュー機能など機能追加が可能です。
有料プランのみとなりますが、自由度が高い分、中〜大規模のECサイトとして運営していくのに向いているツールです。
BASE
BASE(ベイス)は、ネットショップの構築用のノーコード開発ツールであり、初心者の方でも簡単にネットショップを立ち上げられるように作られています。
BASEのコンセプトに「お母さんも使える」というものがあり、複雑な機能は設けず、ネット初心者の方でも使えるような操作感が特徴です。
小規模系のネットショップの制作に向いているツールです。
7.EC制作が得意なノーコード制作会社3選
ジョイハート有限会社
企業サイト、サービスサイト、LP等のWEBサイト制作を行なっております。
在籍しているデザイナー様は、これまで大使館、老舗キャットフード、アプリサービスなどのWEBサイトの企画提案から制作まで行なっています。
協業パートナーにもノーコードを使用したデザイン作業が可能なデザイナーが複数名いらっしゃり、案件に最適なスタッフを適宜アサインし、豊富な人材リソースで柔軟な提案が可能です。
株式会社アライバルクオリティー
売るためのストーリーデザインをタグラインとして活動されているクリエイティブ会社様です。
ShopifyでのECサイトの制作やカスタマイズの対応実績を豊富にお持ちです。Shopifyと外部システムを繋ぐ、API連携などの対応もされていらっしゃいます。
株式会社Fabbi Japan
ベトナム系のオフショア開発会社で、日本国内にもエンジニアが在籍されています。
ShopifyでのECサイトの制作・開発実績も多く、インタフェースの開発(設計、実装、テスト、リリースまで)やサイト微修正のliquidコーディング、通知メールのHTML書き換え、追加アプリ実装のコーディング、ShopifyのCSV ウェブアプリ開発(開発・テスト・インフラ構築まで)など、カスタマイズにも慣れていらっしゃいます。
8.まとめ
ノーコードでの制作・開発について、メリット・デメリット、ツール例と対応できる会社について紹介してきました。
予測困難な時代において、これまでの慣習に囚われず、新しい動きにチャレンジすることの重要性も高まってきています。
想定外のことに対応していくためには、時間をかけて議論を重ねるのも大事ですが、刻々と変化する市場にあわせ、スピードを意識した対応が求められます。圧倒的な速さは「武器」になります。
ノーコード開発ツールは、まさにそうした時代背景とも相性がよく、トライアンドエラーを行うために活用できるツールです。
とはいえ、システムやWEBサイトなど、「開発・構築」の前には、「企画・設計」というフローが入ります。これまで、WEB制作やシステム開発に携わったことがない場合、この「企画・設計」もつまづきポイントです。
もし、その工程で躓いてしまう場合は、プロの開発会社にブレーンとして入ってもらうことを検討しましょう。スピードが重視される前提において、自ら悩むよりも、外部のプロの視点を入れる方がコスト面・時間面においてもメリットが大きい場合があります。
相談先をお探しの場合は、「リカイゼン」までお気軽にご連絡ください。
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