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ソフトウェア開発の制作工程とは?各工程の目的や役割を解説
- [更新日]2023/05/22
- [公開日]2023/05/19
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- Physis合同会社
ソフトウェアの開発には、基本的な制作工程が存在します。決められた手順に沿って進めることで、高品質なソフトウェア開発が可能になります。しかし、この制作工程について、一般の方は知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ソフトウェア開発の基本的な工程を解説します。ヒアリング、要件定義、設計、開発、テスト、そして納品、保守までの各工程について、役割や必要性を把握しましょう。また、工程に沿って行う開発の手法についても取り上げます。これからソフトウェアの制作を考えている方、システム開発会社との打ち合わせに不安を感じている方も、参考にしていただければ幸いです。
ソフトウェアの開発手法と効果的な進め方
ソフトウェア開発においては、複数の開発手法が存在しています。今回は、代表的な4つのソフトウェア開発手法について紹介させていただきます。各手法の特徴について理解し、プロジェクトの内容や規模に応じて適切な手法を使い分けることが重要です。
①ウォーターフォール型
もっとも一般的なソフトウェア開発手法であるウォーターフォール型は、各工程を順番通りに進めることが特徴です。開発プロジェクトにおいて、開発優先度やシステム要件が明確に定められている場合に最適な手法とされています。 |
②アジャイル型
アジャイル型は、各システムを分割し、並列的に作業を進める開発手法であり、「素早く」および「機敏に」の意味合いがあります。この手法は、開発の優先順位およびシステムの必要条件が明確でないプロジェクトや、リリース期間が短い小規模なプロジェクトに適しています。 |
③プロトタイプ型
プロトタイプ型は、開発プロセス中に試作品を作成し、ユーザーの承認を得ながら開発を進める方法です。この手法は、ウォーターフォール型のデメリットを補完するために設計されました。開発と試作を繰り返すことで改善する、小規模プロジェクト向けの手法となります。 |
④スパイラル型
スパイラル型は、ソフトウェアの開発プロセスにおいて継続的な設計、開発、テストの繰り返しを行いながら、プロセス全体の改善を促す手法です。この手法は、ウォーターフォール型とアジャイル型のメリットを融合させた、優れた開発プロセスと言えます。特に、高品質の製品を求められるプロジェクトにおいて最適な開発手法です。 |
ソフトウェア開発の各制作工程の目的や役割
ソフトウェアの開発には、下記の基本的な制作工程と手順があります。
①ヒアリング ②要件定義 ③設計 ④開発 ⑤テスト ⑥納品 ⑦保守 |
①ヒアリング
ソフトウェア開発は、最初にヒアリングから始まります。この段階では、ユーザーが現状のシステムで抱く不満や新システムに対する期待を把握し、それに基づいてソフトウェア開発の方針を明確化することが必要です。また、システムの運用開始時期や予算、競合他社の分析なども先に済ませておくことで、ソフトウェア開発の品質を向上させることができます。 |
②要件定義
要件定義とは、プロジェクト計画の段階からシステム化に必要な業務フローおよび要件を明確にする作業です。要件定義書を作成する前に、既存システムの業務フローを点検することが重要です。現状の業務の流れや問題点を把握することで、次のステップである「設計」につなげる解決策も明確になります。また、要件定義に必要な作業の1つである、開発サイドとユーザーの役割分担についても決めておきましょう。 |
③設計
「設計」は、要件定義書に基づいて、ソフトウェア開発の内容や仕様を確定する重要なプロセスです。この段階で検討が必要な項目は、以下の6つになります。 ●入出力の方法(データベースまたは画面など) ●処理方法 ●テストの方法 ●運用方法 ●セキュリティ確保の方法 ●納品後の保守メンテナンスについて |
④開発
ソフトウェア開発において、設計書や仕様書を基にしてプログラムコードを構築する過程を「開発」と称します。言語の種類は、製品の種別や出力デバイスに応じて異なる場合があるため、注意が必要です。 |
⑤テスト
「テスト」は、システムが設計書や仕様書に準拠して作動するかを確認するための手段です。主に以下の4種類のテストが用いられます。 ●単体テスト(プログラム単体の検証) ●総合テスト(複数プログラムの検証) ●システムテスト(システム全体の検証) ●運用テスト(実際にユーザーが取り扱うデータによる検証) |
⑥納品
運用テストに合格したソフトウェアは、設計書や運用マニュアル、プログラムと共に顧客に納品されます。システムを導入する際には、開発者側が必要なオペレーションの動作方法について説明することもあります。 |
⑦保守
ソフトウェア開発の成果物が、安定して稼働し続けることは、お客様にとって欠かせない要件であり、それを実現するために必要不可欠なのが「保守」です。保守には、システムが正常に稼働しているか確認することや、データのバックアップなどが含まれます。また、不具合が発生した場合は、迅速なサポートが必要となります。さらに、お客様からの要望や法改正などがあった場合には、新しい機能の追加や改修作業を行う必要があります。 |
ソフトウェア開発の流れを把握するメリット
ソフトウェア開発の流れを理解することで、関係者は、プロジェクトの進行具合をタイムリーに確認することができます。さらに、開発チームは、潜在的なリスクが問題になる前に特定することが可能になります。
また、開発プロセスを理解することで、ステークホルダーが期待することを現実的に理解し、チームに必要なことをより明確に伝えることができます。
さらに、開発プロセスを理解することは、求めるクオリティのソフトウェアを開発するうえで非常に役立ち、プロジェクトを成功させることにつながります。
「ソフトウェア開発の制作工程」まとめ
ソフトウェア開発の制作工程を、すべてのステークホルダーが理解することは非常に重要です。ソフトウェア開発のプロセスを理解することで、関係者はプロジェクトの進捗や、品質を確認することができます。
さらに、さまざまな開発手法を理解することで、開発チームが可能な限り最高のソリューションを提供することができます。将来的にソフトウェアの制作を考えている方や、システム開発会社・WEB制作会社と打ち合わせをしている方などにとって、この記事がソフトウェア開発のプロセスを理解する上でお役に立てれば幸いです。
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