フルスクラッチとは?メリット・デメリット、開発の流れをわかりやすく解説
- [更新日]2024/12/18
- [公開日]2024/12/18
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目次
フルスクラッチとは?メリット・デメリット、開発の流れをわかりやすく解説
システムやソフトウェアの開発を外注する際は、多種多様な開発手法があるため、どれが自社にマッチしているのか迷うかもしれません。そこで今回は、フルスクラッチ開発にフォーカスして、概要やメリット・デメリットを解説します。 フルスクラッチ開発がおすすめの企業、開発の流れなども解説するので、自社にマッチしている開発手法か判断してみてください。開発手法への理解が深まれば、予算・スケジュールへのマッチングはもちろん、自社課題を解決してくれる外注先を見つけやすくなるでしょう。
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03-6427-5422 フルスクラッチとは何を指すのか、開発手法としての意味、パッケージ開発との違いについて解説します。 開発におけるフルスクラッチとは、完全なゼロの状態から、システムやソフトウェアを開発する手法です。フレームワークやテンプレートを使用しないため、カスタマイズ性の高い開発手法といえるでしょう。開発期間の長期化や高コストなどネックな点はあるものの、発注者の要望に沿ったフルオーダーメイドの製品・サービスを開発できます。 フレームワークやテンプレートを利用しながら、パッケージを使用せずに開発する手法は、ここでは「フルスクラッチ」と区別し、スクラッチ開発と呼びます。スクラッチ開発とフルスクラッチ開発の違いは、次の記事を参考ください。 フルスクラッチ開発とパッケージ開発の違いを見ていきましょう。 パッケージ開発は、既存に提供されている機能やシステムを流用したり、そのまま使用したりするため、低コスト・短期間でシステムを稼働させることが可能です。ただし、機能の拡張性や適応性はフルスクラッチほど高くありません。 フルスクラッチ開発のメリットを3つ解説します。 スクラッチ開発を相談できる開発会社をお探しの場合は、リカイゼンまでお気軽にご相談ください。リカイゼンでは、希望に応じたシステム開発の対応が可能な会社をリストアップし、無料でご紹介いたします。
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03-6427-5422 フルスクラッチ開発のメリットは、自社のニーズに合ったシステムを構築できることです。前述のとおり、フルスクラッチ開発は既存のシステムを流用しないため、必要な機能・性能・ユーザーインターフェースなどを要望に沿って開発できます。 セキュリティレベルや業務プロセス、エンドユーザーの利便性など、要望に合わせてシステムを開発してもらえるでしょう。ニーズへの対応力(柔軟性)において、フルスクラッチ開発はメリットの強い開発手法です。 フルスクラッチ開発の柔軟性は、システムの運用・保守・機能追加においても、高い対応力に期待できます。システム開発は、開発終了後(運用後)にも、バグやエラーの改修に対応しなければなりません。さらに、国の制度変更や、エンドユーザーのニーズ変化などに対応した機能追加も必要です。 こうした対応をベンダーに依頼する場合、開発元へ協力を依頼するケースもありますが、手間や時間、コストがかかります。しかし、フルスクラッチ開発は開発元にそのまま保守を依頼することで、迅速に対応してもらうことが可能です。 パッケージ開発のようなサービス終了(システムの提供終了)のリスクもなく、長期運用しやすいことも、フルスクラッチ開発のメリットです。 フルスクラッチ開発は、既存の機能・システムにとらわれず、独自性・競争優位性を確保できます。フレームワークやテンプレート、パッケージを活用した開発の場合、システムの機能やユーザーインターフェースのデザインなどは流用されます。競合他社と似たようなシステムとなり、独自性は期待できません。 しかし、フルスクラッチ開発は、すべてをオリジナルに設計できるため、競合他社にはない独自のシステムを開発できます。自社独自の業務プロセスに合わせる、他社にはないECサイトやアプリを開発するなど、独自性・競争優位性のあるシステム開発が実現できるでしょう。 フルスクラッチ開発のデメリットを4つ解説します。 フルスクラッチ開発は、数百万〜数千万円規模の開発コストがかかることを想定しておく必要があります。フルスクラッチ開発には、システムをゼロから開発するスキル・ノウハウが必要です。 専門性の高い優秀なエンジニアを、開発プロジェクトの規模に合わせて用意しなければならないため、一般的な開発手法より人件費がかかります。さらに、開発期間も年単位と長く、コストはさらにかさみます。予算確保・管理が難しく、簡単には手を出せない開発手法といえるでしょう。 どれだけ優秀なエンジニアが在籍していても、フルスクラッチ開発は年単位での開発期間を要します。前述のとおり、フルスクラッチ開発は既存の機能を流用できないため、開発プロセスの短縮が難しい手法です。 「市場の変化が早い」「初動のスピード感が求められる」といったプロジェクトの場合、ほかの開発手法を選択肢に加えたほうが無難かもしれません。 フルスクラッチ開発は、開発プロジェクトやメンテナンスに携わる人材の高い技術力が求められるため、外注先が絞られます。機能を実装するプログラマーはもちろん、デザイナーやセキュリティエンジニアなど、各分野のスペシャリストが欠かせません。 さらに、運用後のメンテナンスにおいては、開発プロジェクトに携わった人材が必要です。プロジェクトにかかわったエンジニアが退職した場合、同様の専門知識・スキルを持つエンジニアが在籍していなければ、メンテナンスの難易度が高まります。外注する開発会社を選ぶ際は、過去の実績も確認しつつ、将来的なメンテナンスまで任せられるかを確認しましょう。 フルスクラッチ開発は、ゼロからの開発が原因で、開発失敗のリスクもあります。 ゼロからの開発は、フルオーダーメイドでシステムを構築できる魅力的な手法です。しかし、業務のすべてをシステム化する場合、完成系がイメージできず、本質的な業務改善につながらない可能性もあるでしょう。 さらに、例外的なプロセスや必要以上の機能を組み込んでしまい、開発・メンテナンスコストが増加しすぎるリスクもあります。「期待するシステムが完成しない」「予算を大幅にオーバーする」などのリスクがあることは、フルスクラッチ開発のデメリットです。 フルスクラッチ開発がおすすめの企業を3パターンで解説します。 求めるシステムに高度なカスタマイズを必要とする場合、フルスクラッチ開発が向いています。 既存のパッケージやプラットフォームで対応できない、もしくは複雑な業務フローがある場合、カスタマイズの手間・コストは膨大になります。フルスクラッチ開発は、パッケージ開発の技術的な制約にとらわれず、開発を進められる手法です。高度なカスタマイズを必要とする開発プロジェクトであれば、フルスクラッチ開発のほうが適しているでしょう。 以下のケースであれば、フルスクラッチ開発も選択肢に加えましょう。 フルスクラッチ開発は数年単位での開発が行われるため、スピード感が求められないシステムであれば、スケジュールが遅れるリスクを抑えられます。コストに関しても、数千万円規模の予算を確保できれば、開発を進められるでしょう。 開発したシステムを内製化したい場合は、フルスクラッチ開発も検討しましょう。パッケージ製品やクラウドサービスなどは、システムの内部がブラックボックス化(実態がわからない)された製品もあります。 開発したシステムのソースコードを社内で管理したい場合、フルスクラッチ開発のほうが適しているでしょう。 外販を想定した自社のWEBサービスやアプリ開発を行う場合には、フルスクラッチを選択した方がよいでしょう。競合サービスなどがある場合には、そのシステムが持つ独自の機能やUI、UXが価値になります。
また、サービスを継続的に稼働させるためにも、他のサービス上を利用して開発した場合、大元となるサービスに不具合が出たり、サービス終了となった場合に、ユーザーや自社の営業活動に大きな影響を与える可能性があります。 スクラッチ開発を相談できる開発会社をお探しの場合は、リカイゼンまでお気軽にご相談ください。リカイゼンでは、希望に応じたシステム開発の対応が可能な会社をリストアップし、無料でご紹介いたします。
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03-6427-5422 フルスクラッチ開発の進め方について、順を追って解説します。 要件定義では、発注側のビジネス課題や希望をヒアリングし、必要な機能・仕様の確認を行う工程です。開発の優先順位も決定されるため、今後の開発スケジュールやコストにもかかわります。 開発プロジェクトの方向性を決める重要な工程なので、時間をかけてじっくり進めましょう。 設計は、要件定義で定めた内容を具体化する工程です。機能やデータベース、セキュリティ、ユーザーインターフェースなど、システム全体の詳細を設計します。 発注側は設計段階でも打ち合わせに参加できるため、細かい要望があれば必ず伝えましょう。 開発は、設計書をもとに、実際のコーディング(プログラミング言語を用いた開発)に移る工程です。この工程での機能・仕様追加は、スケジュールの遅延やコスト増加を招く恐れがあるため、発注側は設計段階までに要望を伝えましょう。 テストでは、完成した各機能が問題なく動作するかの確認が行われます。バグやエラーを修正し、成果物の品質を担保するための工程です。テストをクリアできれば、システムのリリースが行われます。 運用・保守は、運用開始後のメンテナンス・サポートです。実際の動作環境では、想定しないエラーや動作が確認されることもあるため、モニタリングを行いつつ、アップデート対応も実施されます。システムの安定した長期稼働はもちろん、発注側の満足度向上のため、欠かせない工程といえるでしょう。 フルスクラッチ開発は、ゼロベースでシステムやソフトウェア、アプリなどを開発する手法です。フルオーダーメイドでの開発を進められるため、自社のビジネス課題や業務プロセスなどの要望にフィットした製品・サービスを開発してもらえます。 ただし、膨大な開発コスト・期間がかかるため、発注側も相応の準備を進めなければなりません。「フルスクラッチをおすすめできる企業とは?」を参考に、フルスクラッチ開発を採用すべきか検討してみてください。 自社にマッチする開発手法であれば、競合他社との差別化や自社課題の解決が実現できるでしょう。
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フルスクラッチとは?
フルスクラッチとは、ゼロからオリジナルで開発・制作をすること
パッケージ開発との違い
項目
フルスクラッチ開発
パッケージ開発
開発方法
完全なゼロから開発
既存の機能を活用もしくは一部をカスタマイズ
開発期間の目安
半年〜数年単位
数ヶ月〜半年
開発コストの目安
数百万〜数千万円以上
数十万〜数百万円
既存業務への適応性
業務に合わせてカスタム可能
システム側への適応が必要
フルスクラッチ開発のメリット
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自社のニーズに合ったシステムを構築できる
運用・保守・機能追加がしやすい
独自性・競争優位性を確保できる
フルスクラッチ開発のデメリット
開発コストが高い
開発期間が長くなる可能性がある
開発やメンテナンスに高い技術力を必要とする
開発失敗のリスクもある
フルスクラッチをおすすめできる企業とは?
高度なカスタマイズを必要とする
予算や時間に余裕がある
内製化をしたい
自社のメイン事業を作る
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フルスクラッチ開発の進め方
①要件定義
②設計
③開発
④テスト
⑤運用・保守
まとめ
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