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Ruby On Railsとは?メリットやできることを初心者向け解説

目次

Ruby On Railsとは?メリットやできることを初心者向け解説

近年さまざまなプログラミング言語でシステムやアプリケーション開発が行われていますが、その中でも有名なフレームワークとして利用されている「Ruby On Rails」をご存じでしょうか。

「これからRuby On Railsを使った開発案件に取り組みたいけれど、どんな言語なのか知りたい」「アプリケーション開発を外注してみたいけれど、Ruby On Railsってどんなものか知っておきたい」「弊社でRuby On Railsを使ってみたいけれど、どのような手順で導入できるのかわからない」そんな方のために、Ruby On Railsについて、解説します。

Ruby On Railsについて、この記事では、以下のような内容をご紹介します。

  • Ruby On Railsとは?
  • メリット
  • Ruby On Railsでできること
  • 導入するうえでの注意点
  • 導入手順

ぜひ、最後までお読みください。

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1. Ruby On Railsとは?

はじめに、Ruby On Railsとは、どんなものであるかについてご説明します。

プログラミング言語Rubyで使えるフレームワーク

そもそも、Ruby On Railsの「Ruby」とは、日本のソフトウェア技術者である、まつもとゆきひろ氏が作りあげたプログラミング言語です。Ruby On Railsは、このRubyを使用したフレームワークのことを意味します。

フレームワークとは、アプリケーションを開発する際の土台となる枠組みのことです。そのため、フレームワークを元にプログラミングを行うことで、最低限のコードで記述可能になります。

Ruby On Railsは、オープンソースのフレームワークであることから、無料で使用できるのが魅力です。さらにRuby On Railsは、不具合修正や新機能の開発が、世界中の技術者たちによって、活発に行われています。

Ruby On Railsの歴史・由来

Ruby On Railsは、2004年に、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン氏によって、最初のバージョンがリリースされました。

Ruby On Railsの由来は、「Rails=線路(レール)」であることから、Rubyでアプリケーション開発がスムーズに進められるフレームワークという意味で名付けられました。

それ以降さまざまな技術者が、不具合修正・機能追加を繰り返し、2021年12月14日現在、Ver.6.1.4.1までリリースされています。

Ruby On Railsの3つの特徴

Ruby On Railsには、大きくわけて3つの特徴があります。

リソースフルルーティング

リソースフルルーティングとは、リソースベースでルーティングを設定できるRuby On Railsの仕組みのことです。ここでは、リソースは、操作対象のデータを意味します。ルーティングとは、アプリケーションのコントローラーへ指示を出すための道筋というとわかりやすいでしょう。

プログラミングに詳しくない方向けに説明すると、操作対象のデータをルーティング設定することで、データの表示や新規作成、更新や削除などの処理を、簡単に指示することが可能です。

オブジェクト指向

オブジェクト指向とは、簡単にいうと「オブジェクト(モノ)に役割を与えて、プログラミングすること」になります。たとえば、車というモノを用意したとすると、発進・ブレーキ・バックするといった役割を与えるといった感じです。

オブジェクト指向の考え方として、他のプログラムのコードに干渉されないように設計する必要があります。そうすることでコードのメンテナンス性を向上させ、アプリケーションの品質を保つことが可能です。

MVCモデル

MVCモデルは、それぞれModel(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)の頭文字をとっており、これらの3つを分離して実装し連携させることで、アプリケーションの処理を行う方式のことです。

Modelはデータの管理、ViewはModelやContollerからの指示を受けて、データの表示や出力を行います。Controllerは、操作を受け付けて、ModelやViewへ伝達させる役割をもっています。

このように設計を分離させることで、開発時に分業が可能になるだけでなく、プログラムの変更がほかに影響するのを防ぐことが可能です。

MVCモデルについて詳しく知りたい方は、MVCモデルとは?その概要とメリットを解説をご覧ください。

2. Ruby On Railsのメリット

次に、Ruby On Railsを使用するにあたってのメリットを紹介します。

学習しやすい

専門書での学習はもちろんのこと、近年ではProgateやドットインストールなどといったプログラミングの学習サービスがあります。そのため、スマートフォンでも、簡単に学習する環境が整う点が魅力的です。

コードが短く直感的に書ける

Rubyの設計思想として、ストレスなくプログラミングを楽しむことを、開発者のまつもと氏は説明されています。ここまでRubyが愛されているのも、ストレスなく書けるからだと考えられます。

仕事で役に立つ機会が多い

近年のWebサービスやアプリケーション開発には、Ruby On Railsを用いた開発が多くなっています。Ruby On Railsには、オブジェクト指向やMVCモデルなど、他のプログラミング言語と共通した考え方があるため、一度学習しておくと、他のプログラミング言語を使用した際にも、役に立つことは間違いありません。

応用範囲が広い

Ruby On Railsは、Webサイトから業務システム開発まで、さまざまなサービスの開発に使用されるほど応用範囲が広いです。作りたいサービスがあれば、いったん無料で開発できるRuby On Railsを選択肢にしてみるのもいいでしょう。

機能の追加・改修がしやすい

Ruby On Railsは、先ほどご説明したMVCモデルを採用しているため、機能の追加が簡単にできます。また、不具合を見つけたとしても探しやすく、すぐさま改修しやすいモデルとなっております。

3. Ruby On Railsでできること

ここまで、Ruby On Railsについてご説明してきました。具体的にどのようなものが作れるのかについて、ご紹介します。

Webサイト制作

Ruby On Rails では、Webサイトを制作することが可能です。たとえば、Gunosyの管理画面は、 Ruby On Railsを使って開発されています。Gunosyは、国内外のさまざまな情報を、ユーザーに提供するまとめサイトです。

Gunosyでは、社内メンバー・メディア・広告主別に管理画面を設計しており、それぞれ機能を分離して提供しています。

ECサイト制作

spreeやsolidus、ROR EcommerceなどのRuby On Railsで作られたオープンソースのEC機能が、すでに存在します。したがって、導入しカスタマイズするだけで、簡単にECサイトを作ることが可能です。

Webアプリケーション開発

Ruby On Rails では、Webアプリケーション開発も可能です。レシピサイトとして有名なクックパッドのシステムにも、Ruby On Railsが使われています。具体的には、ユーザーからアップロードされるレシピ情報やアカウント情報の管理に活用されています。

SNSサービス制作

Ruby On Rails では、SNSサービス制作が可能です。Twitterは以前、Ruby On Railsで開発されていました。

ユーザーの増加によって需要が伸びはじめたことで、大量の同時コネクションを維持し続けなければなりません。そういった効率化を求めて、現在では、JavaVMに移行して運用が継続されています。

スクレイピング

スクレイピングとは、Webサイトから情報を抽出し、目的に合わせて利用しやすく加工することです。ホームページの更新など、常時変更されていく情報を、リアルタイムで取得することができます。なお、スクレイピングする際には、Webサイトの著作権に注意しなければなりません。

業務システム開発

プロジェクト管理システムであるRedmine(レッドマイン)も、Ruby On Railsを使って開発されています。Redmineでは、タスク管理やソフトウェアの不具合管理など、アジャイル開発では必須のシステムになっています。このような業務システムも、Ruby On Railsで実現可能です。

4. Ruby On Railsを導入するうえでの注意点

ここまで、Ruby On Railsについて紹介してきましたが、注意点があります。導入する前に、確認しておきましょう。

処理速度があまり速くない

C言語に比べると、Rubyは、数十倍から数百倍遅いことが、ベンチマークから明らかになっています。大容量のデータを高速に処理したい場合は、この点に注意しなければなりません。

エラーの原因が特定しにくい

フレームワークを用いた開発であるため、エラーの原因を特定するためには、フレームワークの構造をある程度理解する必要があります。初心者には難しいかもしれないため、コツコツと学習を積み重ねていく必要があります。

あまり向かない用途もある

一般的にRuby On Railsは、スマホアプリ開発やゲーム開発、機械学習やAI学習には、適していません。開発したいサービスによって、プログラミング言語を変えなければなりません。必ずしもRuby On Railsが活躍できるとは限らないので、注意が必要です。

5. Ruby On Railsの導入手順

それでは最後に、Ruby On Railsの導入手順を簡単にご紹介します。Ruby On Railsの導入には、あらかじめRubyをインストールしておく必要があります。

・Windowsの場合
  1. RubyInstallerをダウンロードして実行し、Rubyをインストール。
  2. SQLite3をダウンロードして実行し、インストール。
  3. コマンドプロンプトを起動し、「gem install rails -v "(バージョン番号)"」と入力し、Ruby On Railsをインストール。このときに、Rubyのバージョンに対応したRuby On Railsのバージョン番号を指定するようにしてください。
・Macの場合
  1. ターミナルを起動して、「/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"」と入力し、Homebrewインストール。
  2. 「brew install rbenv ruby-build」と入力し、rbenvをインストール。
  3. 「rbenv install (バージョン番号)」を入力し、指定したバージョンのるRubyをインストール。
  4. 「gem install rails -v "(バージョン番号)"」と入力し、Ruby On Railsをインストール。このときに、Rubyのバージョンに対応したRuby On Railsのバージョン番号を指定するようにしてください。

以上の手順で、Ruby On Railsを使用することが可能です。

6. まとめ

Ruby On Railsについて、ご紹介しました。改めて、Ruby On Railsについてまとめます。

  • Ruby On Railsは、プログラミング言語Rubyを使用したオープンソースのフレームワーク。
  • フルリソースルーティング、オブジェクト指向、MVCモデルを採用しているため、開発時に分業が可能になるだけでなく、プログラムの変更がほかに影響するのを防ぐことが可能。
  • 学習しやすく、GunosyやクックパッドなどのさまざまなWebサービスがRuby On Railsを用いて開発されている。
  • ただし処理速度が遅いため、機械学習やAI開発など大量のデータを高速に処理する用途には向いていない。

先述したとおり、Ruby On Railsを使用したサービスは、すでに世の中に浸透しています。本記事を、Ruby On Rails導入の参考にしてみてください。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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