Laravelとはどんなフレームワーク?メリットやできることを初心者向け解説
- [更新日]2023/06/12
- [公開日]2021/12/27
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目次
Laravelとはどんなフレームワーク?メリットやできることを初心者向け解説
Webアプリケーションの開発に広く使われている、プログラミング言語のPHP。そのPHPで書かれたフレームワークの中で、今もっとも支持を集めているLaravel(ララベル)をご存じでしょうか。
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Laravelとは、PHPで書かれたフレームワークです。Microsoftの.NETフレームワークの開発に携わっていたTaylor Otwell氏によって開発されました。
Laravelのリリースは2011年で、PHPのフレームワークとしては後発になります。ですが、リリース以降たくさんの人気を集め、それまでPHPのフレームワークでは不動の人気No.1を誇っていたCakePHPを凌ぐ支持を得ています。
Laravelは、同じくPHPのフレームワークであるSymfonyをベースにして開発され、2011年6月にリリースされました。Laravelという名前の由来は、『ナルニア国物語』に登場するナルニア国の王都、ケア・パラベルからきています。
Laravelは、ベースとなったSymfonyと同じく、MVCモデルを採用しています。MVCモデルとは、ソフトウェアの処理をModel(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラー)の3つの役割に分割して実装し、実行時は3要素が連携して動作するモデルです。
Laravelは、パッケージ管理ツール「Composer」を採用しています。Composerは、PHP言語で書かれたソフトウェアやライブラリの依存関係を管理するシステムです。
Laravelには、以下のような8つのメリットがあります。
それぞれを詳しく解説します。
Laravelは、PHPフレームワークの中で、もっとも人気がある主流フレームワークです。2021年12月現在のGitHubのスター獲得数は、PHPやJava Script、Pythonなどの主要言語のフレームワークの中では2位、バックエンド系フレームワークの中では1位となっており、Laravelの圧倒的な人気の高さがうかがえます。
Laravelはフルスタックのフレームワークであり、Webアプリケーション開発に必要な多くの機能を備えています。ルーティングやコントローラー、ビューORMなどの基本機能のほか、パスワードやOAuthによる認証、イベントとキュー、ユニットテストなど、その機能は充実しています。
Laravelは、コードがわかりやすく、学習しやすいという特徴があります。その理由は、PHP自体が、人間が読みやすく書きやすいスクリプト言語のため、初心者でもとっつきやすいことにあります。
Lalavelは、他のフレームワークと比べて、自由度が高くなっています。実装する際の厳密な規約が少ないため、フレームワークの規約にとらわれず、自由に実装することができます。クラスをオーバーロードすることで、ディレクトリ構造もユーザーの自由に変更できます。また、Laravelが自動生成したコードをユーザーが自由に拡張することができる拡張性も備えています。
Laravelには、データベースを操作するためのMigration(マイグレーション)とEloquent ORM(エロクアント)の機能が備わっています。
Laravelは、Artisan(アルティザン)というコマンドラインインターフェース(CLI)が搭載されています。CLIはキーボードでコマンドを叩くことで、プログラムを実行することができる、コマンドベースのUIです。
前述したとおり、Laravelは、MVCフレームワークを採用しています。Model(データベースとの連携)、View(ブラウザ表示)、Controller(全体制御)の3つの要素を別々に実装するため、複数人で開発するときに分業がしやすく、個々のメンバーの役割分担を明確にできます。
Laravelは、PHPの主流フレームワークのため、日本国内でも多く使われています。そのため、インターネット上では、公式ドキュメントの日本語訳を掲載しているサイトもあります。英語が苦手な人でも日本語でドキュメントが参照でき、効率よく開発ができます。
Laravelには、メリットばかりではなく、このようなデメリットもあります。
それぞれのデメリットの詳細を解説します。
Laravelは実装の自由度が高いため、中途半端な設計のまま実装に移行すると、コードが煩雑になる可能性が大きくなります。コードの煩雑化を防ぐために、設計段階で詳細な設計を詰めておきましょう。
Laravelは、CakePHPなどのほかのフレームワークと比較すると、処理速度が遅くなる傾向があります。遅くなる要因として、自由度が高いことでコードが複雑になり処理時間がかかることや、多くの機能のPHPファイルを読み込んでメモリに展開していることが挙げられます。
Laravelの自由度の高さは、大人数での開発時にもデメリットになります。実装の自由度が高いと、プログラマーによってコードの書き方がバラバラになり、可読性や保守性が低くなる可能性が高くなります。事前にコーディング規約を定めてある程度コードの書き方を統一し、規約を徹底させましょう。
Laravelはフルスペックのフレームワークのため、Laravelひとつで、ほとんどのWebアプリケーションの開発が可能です。Laravelで、具体的にどのようなWebシステムが開発できるかをご紹介します。
日々の業務で使用する次のようなシステムを、Laravelで開発することができます。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
Laravelで、次のようなWebアプリケーションを開発し、ユーザーに提供することができます。
Laravelで、次のような自社サイトを作成することができます。
Laravelを使えば、掲示板や口コミサイトを簡単に作成して、自社サイトに追加することができます。ECサイトなどでは、とくに重要な機能でしょう。
Laravelを使えば、TwitterやInstagramのようなSNSも作成できます。
このようにLaravelでは様々なWEBサービス開発が可能です。Laravelを扱えるシステム開発会社をお探しの場合は、リカイゼンにお気軽にご相談ください。
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Laravelの導入手順は、次の3Stepです。
1ステップずつ解説します。
Laravelは豊富な機能を搭載している反面、コードの書き方が煩雑化しやすく、処理速度に劣る面もがあるため、システム開発にLaravelを用いる際には、注意が必要です。 そのため、自社にLaravelに精通したシステム部門がない場合は、Laravelを用いた開発の実績のある会社に相談すると安心です。 ここから、Laravelの開発に強みを持っているシステム開発会社を厳選して4社ご紹介します。 グリームオーブでは、DXプラットフォームとして、提供するSaaS(Zoom/Wrike等)へのログイン、管理機能、マニュアル等を集約したマルチクラウドポータルを新規開発しています。 Vue.js・PHP/Laravelを使用したシングルページアプリケーションとして開発を行い、外部認証基盤とのSAML認証によるシングルサインオンも実現するなど、Laravelのほか、Vue.jsなどのフレームワークを利用した開発も得意としており、そのスキル面からのリピート依頼などの引き合いも多い会社です。 株式会社エイムでは、老舗のキャンプ場のホームページの作成において、Laravelを活用した予約システムもあわせて構築を行った実績があります。 サイト制作だけでなく、予約システムなどのシステム面の実装のほか、場内の写真撮影、イラストマップ、原稿ライティングなども対応しており、WEBサイト制作を起点として関連するものの制作・実装についても一貫して相談が可能です。 株式会社ウォーカーでは、アパレルメーカーの業務管理システムにおいて、Laravelにて開発を行っています。業務システム開発などのほか、AIの開発・コンサルティングにも取り組んでおり、AIなどの技術を用いた業務管理、BIシステムなどの相談も可能です。 ITで仕掛けたいアイデアはあるが、具体的な手段や内容が不明瞭な方など、具体的なシステム内容が全く決まっていない状態でも柔軟にサポートすることが可能です。 イグニション・ポイント インサイトは、先端テクノロジーとビジネス面における知見、豊富な実績及びエンジニアリソースを活用し、ITシステム、Webサイト、動画等のデジタルコンテンツの受託開発を行っており、Laravelでの開発経験もあります。 クライアントのプロジェクトを、人材の提供または業務請負といった形としても支援することが可能で、独自のフリーランスネットワークと自社コンサルタント/エンジニアから最適なチームを構成して対応することができます。
Laravelとは何か、その特徴やメリット、デメリットを解説してきました。Laravelは多くの機能を備えたPHPのWebフレームワークです。PHPフレームワークの主流であり、うまく活用することでWebアプリケーション開発の効率を大きく向上させることができます。
今回は、Laravelを聞いたことがない人や、聞いたことはあるけど詳しく知らないという人のために、Laravelの特徴やメリットデメリット、Laravelでできることを、わかりやすく解説します。
Laravelを使った開発対応ができる会社一覧をご覧になりたい方は、「Laravelを使った開発の見積依頼が可能なソフトウェア・業務システム開発の会社一覧」からご確認いただけます。
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Laravelとは?
Laravelは、MITライセンスで管理されたオープンソースで、そのソースコードはGitHubで公開されています。そのため、誰でも無料で使うことが可能です。
LaravelはPHPの主流フレームワーク
PHPとは、Webページを動的に生成できるバックエンド系のスクリプト言語です。スクリプト言語とは、人間が読みやすく書きやすいうえに、複雑な処理ができるプログラム言語です。
スクリプト言語は、プログラムを一行ずつコンパイルしながら実行するため、プログラムの実装が途中の状態でも実行でき、動作を確認しながら実装することができます。
Webアプリケーションの開発でよく使用されるPHPやJavaScript、Pythonは、いずれもスクリプト言語です。JavaScriptがユーザーのWebブラウザで実行されるフロントエンド系のプログラムなのに対して、PHPはサーバー側で実行されるバックエンド系のプログラムになります。
フレームワークとは、枠組みや構造のことで、プログラムにおけるフレームワークとは「多くの人が使う汎用的な動作や処理の流れや構造を、再利用できるようにまとめたプログラム」です。
フレームワークを活用することで、アプリケーション開発のたびに汎用的な処理を実装しなくてよくなるため、開発工数を大幅に短縮できます。Webアプリケーション開発をサポートするフレームワークは、「Webフレームワーク」とも呼ばれます。
Laravelの歴史・由来
ベースになったSymfonyは、古くからさまざまなシステム開発に利用されてきた実績のあるPHPフレームワークです。Laravelは、このSymfonyの実績のうえに成り立っており、後発のPHPフレームワークでありながら、高い信頼性を備えています。
MVCモデルを採用している
3つの役割が疎結合になるため、保守性が高まります。LaravelのようにMVCモデルで作られているフレームワークは、「MVCフレームワーク」とも呼ばれます。
パッケージ管理ツール「Composer」
プログラムにおける依存関係とは、あるソフトウェアを実行するために別のソフトウェアが必要な関係のことです。たとえば、ライブラリAを実行するためにライブラリBが必要なら、ライブラリAはライブラリBに依存しているといいます。この場合、ライブラリAとBの両方がインストールされていないと、プログラムが実行できません。
Composerは、この依存関係を自動的に検出し、ライブラリAをインストールするときライブラリBも自動でインストールしてくれます。そのため、プログラムを実行するユーザーは依存関係を把握していなくても、プログラムの実行に必要なソフトウェアを、Composerが自動的にすべてインストールしてくれます。
Laravelのメリット
世界的に人気な主流フレームワークで、将来性がある
また、Laravelは現在も開発者のTaylor氏を中心としたコミュニティで活発な開発が続いており、2021年12月時点の最新バージョンは8です。2022年1月にはバージョン9が、そして2023年1月にはバージョン10のリリースが予定されており、将来性にも期待ができます。
機能やプラグインが豊富にある
さらに、前述したとおり、Laravelは開発が活発で、頻繁に機能追加が行われています。今後予定されているバージョンアップでも機能が増えて、さらに使いやすくなることが期待できます。
コードがわかりやすく、学習しやすい
そして、LaravelがPHPの主流フレームワークのため学習教材やQ&Aが、豊富にあることです。Laravelは初心者が学習するには、最適なWebフレームワークです。
プログラムの自由度・拡張性が高い
データベースの操作が容易にできる
Migrationは、データベースの定義と変更履歴を兼ねるファイルです。Migationファイルにテーブルやカラムの定義を記述すれば、テーブルの作成ができます。
ファイルで管理されるためGitによるバージョン管理が可能で、いつどんなテーブルを作成したか、どんなカラムを作成したかをトレースしたり、変更を取り消したりすることが簡単にできます。
Eloquent ORMは、データベースをモデルに関連付けることができ、データベースのテーブルやレコード操作を直感的に扱えます。
Migration とEloquent ORM を使うことで、SQLが書けなくても、テーブルの作成や複雑なDB操作を実行することができます。
ツールによる設定・更新が容易にできる
LaravelではArtisanコマンドを使ってモデルの生成や、データベースのMigrationファイルの生成、データベースにテストデータを挿入するSeederの実行などができます。
開発の分業がしやすい
日本語の情報量が多い
Laravelを導入するうえでの注意点
コードが煩雑になりやすい
処理速度があまり速くない
シビアな速度が要求されるシステムの開発では、Laravelの本採用前に、スループット検証を十分に行いましょう。
大人数での開発にはあまり向いていない
Laravelでできることとは?
業務システム開発
Webアプリケーション開発
Webサイト制作
掲示板・口コミサイト制作
SNS制作
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Laravelを導入するまでの手順
XAMPPとは「Apache」「MariaDB」「PHP」「Perl」がセットになったツールで、誰でも簡単にインストールできるよう調整されています。
インストール手順は、以下のとおりです。
①以下のリンクにアクセスし、PCのOSに応じたファイルをダウンロードし、実行する
https://www.apachefriends.org/jp/index.html
②「Next」をクリックし「Progam Languages」の「PHP」にチェックが入っていることを確認する
③XAMPPをインストールするフォルダを選択し「Next」をクリック
④インストールが開始される
・Windowsの場合
①以下のリンクにアクセスする
https://getcomposer.org/
②「Download」を選択する
③「Composer-Setup.exe」をクリックしてダウンロードし、実行する
④「Next」をクリックし、インストーラをすすめる
⑤「Install」をクリックするとインストールが開始される
・MacOSの場合
ターミナルから、以下のコマンドを実行します
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
mv composer.phar /usr/local/bin/composer
※”TEST1″の部分は任意のプロジェクト名です。Laravelのインストール処理は時間がかかります。
composer create-project laravel/laravel --prefer-dist TEST1
以上で、Laravelのインストールは完了です。
Laravelに対応可能なおすすめ開発会社4選
株式会社グリームオーブ
株式会社 エイム
株式会社ウォーカー
イグニション・ポイントインサイト株式会社
まとめ
初心者にもとっつきやすく学習しやすいため、短期間でマスターできます。ぜひマスターして、今後のWebアプリケーション開発に役立ててください。
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