リリースからまむなく3年。でもシステム不具合なし。

このシステム導入・運用では、不具合ゼロでの進行を達成しています。その要因は、特別な技術や奇策ではありません。設計・開発・テスト・移行・運用という各工程を、いわゆる「教科書通り」に一つずつ確実に積み上げたことにあります。要件定義では曖昧さを残さず、徹底的にミーティングで議論し漏れがないか確認しました。設計段階で責任分界点を明確化し、テストでは想定外を前提に検証を行いました。工程を省略せず、順序を守ることが結果につながったと考えています。

もう一つの要因は、関係者全員が当事者意識を持って関与した点です。課題や違和感を「誰かの問題」とせず、その場で共有し、自分ごととして解決を図りました。実際に使用するユーザー側の担当者も頭の中で何度もシミュレーションを行ったそうです。弊社のプログラマーも自分ならこれを使いやすいか、何か漏れている仕様はないかを考えてくれました。判断を先送りせず、責任を曖昧にしない姿勢が、小さな兆候の段階でメーリングリストなどを使い、早急に判断をし、リスクを摘み取ることにつながりました。

不具合ゼロは偶然ではない。基本に忠実な進行と、関係者一人ひとりの当事者意識の積み重ねが、安定した結果を生み出したのであります。