iPaaSとは?IaaS・PaaS・SaaSとの違いやメリットなどを徹底解説!
- [更新日]2022/10/31
- [公開日]2022/03/04
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目次
iPaaSとは?IaaS・PaaS・SaaSとの違いやメリットなどを徹底解説!
iPaaSは、クラウド上で提供されているサービス同士を「連携」する仕組みであり、サービスです。
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iPaaS(アイパース)とは「Integration Platform as a Service」の略語です。「統合」という言葉がある通り、クラウドサービスを統合するプラットフォームを指します。
統合サービスが生まれる背景には、本来は統合したほうが便利であるのに、バラバラになっているものが存在しているものがあるためです。
では、iPaaSを活用することでどのようなことができるようになるのか、例を挙げます。
また、インサイドセールスを行っている企業にも向いているでしょう。
クラウドサービスとは、インターネットを介して利用する業務サービスやシステムのことです。自社端末や自社システムにインストール・構築するソフトウェアやシステムとは違い、運営会社が提供するサービスを、インターネットを介して利用します。例えば、Google社のGmaliやGoogleDriveなどがあります。
iPaaSとよく似た言葉にIaaS・PaaS・SaaSがありますが、まったく異なる概念の別物です。
iPaaSはクラウドサービスであるSaaSを連携させる仕組みです。上記のECサイトの例だと、受注システム、在庫管理システムなどがSaaSにあたります。
iPaaSとよく似た概念にRPA(robotic process automation)がありますが、何が違うのでしょうか。RPAとiPaaSはサービスやデータの連携をするという目的は共通していますが、仕組みはまったくの別物です。
iPaaSを活用すると以下のようなメリットを得られます。
業務で利用している複数のクラウドサービスを連携することで、業務効率が向上します。
iPaaSの導入時には複雑な環境構築やプログラミングなどは不要です。
iPaaSで実現できることについて、具体的にご説明します。
例えば、Gmailで受け取った請求書ファイルをGoogleドライブに保存し、社内で使っているチャットツールに転送している場合、ファイル保存や転送の手間がかかります。そこでiPaaSを活用してGmailとGoogleドライブ、チャットツールを連携させれば、自動的に請求書ファイルを保存し社内で共有できます。
非常に便利なiPaaSですが、iPaaSの注意点についても触れておきましょう。
iPaaSがシステム連携をさせている裏側の仕組みとして、APIというサービス間をつなぐ窓口を利用しています。
これはiPaaSに限らず、クラウドサービス全体にも言えることですが、機能提供をそのサービスに依存することになるため、サービスが停止する可能性などがあることを視野に入れておきましょう。
こちらもiPaaSに限らずですが、サービス利用の際は運用担当を設けておいたほうがよいでしょう。
iPaaSのメリットは、複数のクラウドサービス間の連携を行うときに発揮されます。
iPaaSでサービス連携するべきか、それとも他の手法がよいか迷うことがあれば、リカイゼンにご相談ください。
ここでは、具体的なiPaaS製品やサービスの特徴についてご紹介します。
Zapierは、2,000種類にもおよぶサービスのタスクを自動化できるツールです。GmailやGoogleスプレッドシードなどのWebサービス以外にも、TwitterやFacebookなどのSNSサービスを連携して自動化できます。
Workatoには、システムを統合し自動化するための「レシピ」と呼ばれるワークフローが、15万種類以上も用意されています。このレシピを活用することで、専門的な知識などなくてもシステムを統合・自動化できます。
Anyflowは日本製のiPaaSで、日本人が使いやすいのが特長です。特に日本製のサービスとの相性がよく、海外製のサービスとも柔軟に組み合わせることが可能です。
ActRecipeもAnyflowと同様に日本製のiPaaSなので、日本人が使いやすいシステムです。レシピを選ぶだけで複数のサービスを連携することが可能です。財務会計サービスと銀行システムを連携できるという特徴があり、財務会計サービスの利用が多い業務に向いています。
Dell Boomiを活用すれば、顧客管理システムのSalesforceやAWS(アマゾンウェブサービス)などのサービスを連携し、データの統合やワークフローの自動化が可能です。
PieSyncは顧客情報をリアルタイムに自動同期できるiPaaS製品です。iCouldやOutlook、Googleコンタクトなどの140以上のアプリケーションやサービスを連携させることで、データの入力などの作業を削減できます。
この記事では、iPaaSとは何か、導入するメリットや具体的なサービスについて詳しく解説しました。iPaaSを活用すれば、いくつもあるクラウドサービス同士を連携させることで、データの同期やワークフローの自動化が可能です。
この記事では、iPaasが注目されている理由、導入するメリットや具体的なサービスについて説明します。
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1. iPaaSとは
iPaaSとは何か
簡単に言うと、「点在しているクラウドサービス同士を連携して、データ共有するサービス」です。
iPaaSが注目される背景
各業務管理や業務プロセスをサポートするクラウドサービスが増え、またユーザーにとっても、導入までの開発期間や開発コストを削減して利用できるクラウドサービスは、利便性が高く、導入企業も増えています。
時代の移り変わりの波が早くなり、「スピード」は企業において重視される項目の1つです。
クラウドサービスは、スピードを求める企業にとって相性がよく、また各業務に特化されたかたちで用意されているため、部門ごとの希望であらゆるサービスを利用している企業も多いのではないでしょうか。
一方で、部門ごとの業務効率性を求めて導入されたクラウドサービスは、部門を超えた業務となると、その弱点が出てきます。それぞれの部門で使っているサービス上にある情報は独立してしまっているため、サービス間を超えた情報共有が煩雑化し、データ連携させるための業務が発生するということがあります(CSVでデータを吐き出し、加工して入れ直す、などの作業もその1つです)。
せっかく業務効率化のためにサービスを導入したのに、サービス間連携のために新たな作業が生まれてしまっては、都合が悪くなります。かといって、全てのサービスをやめ、より網羅的に提供しているサービスに乗り換えたり、自社独自のシステムに切り替えるには、時間とコストがそれ以上にかかってしまいます。
そのような課題を解決するサービスとして注目されたのが、iPaaSです。
iPaaS活用の具体例
ECサイトでは、受注システム・在庫管理システム・会計システム・配送システムなどの複数のクラウドサービスを利用します。このとき、注文を受注システムに入力し、在庫管理システムで在庫状況を変更するなど、それぞれのシステムに情報を入力しなければなりません。
しかも、受注する際の手段は1つとは限らず、Web受発注システムのEDI・eFAX・電話・チャット・メールなど複数あります。
iPaaSがあれば、これらのサービスを連携させることが可能です。異なる発注手段の注文内容を一つ一つ受注システムに入力したり、他のシステムにいちいちデータを入力し直したりする必要がなくなります。
iPaaSの中には、データ連携するだけでなく、一連のワークフローを自動化させることができるものもあり、より業務の自動化を図ることが可能です。
昨今、オンラインでの商談機会も増え、メールやお電話でお客様とお話し、商談機会を獲得したら、オンライン会議システムでルームを発行し、フィールドセールス担当のカレンダーを抑え、お客様にメールでURLを共有する、などの一連の業務が発生します。
この間にも、顧客管理システム→会議システム→カレンダーシステム→メールシステムと複数のシステム間を連携することになります。
また、この業務は繰り返し発生することが考えられるため、iPaaSのサービスを利用することで、会議システムでルームを発行したら、お客様にメールを送信するところまで自動化させる、などということが可能になります。
2. IaaS・PaaS・SaaSとiPaaSとの違い
IaaS・PaaS・SaaSは以下のとおりサービスをクラウド化してネット上で利用できる仕組みのことなので、iPaaSと混同しないようにご注意ください。
RPAとiPaaSとの違い
RPAとは、人間が行っていた画面操作をロボットが自動的に操作することで効率化する仕組みです。RPAは画面入力などの定型的な作業を自動化することを得意としています。
一方、iPaaSは複数のクラウドサービスを連携させる仕組みです。
RPAとiPaaSを併用させることも可能です。クラウドサービス同士の連携ならiPaaSの方が優れているので、どのようなサービスを連携させたいかに応じて選ぶとよいでしょう。
3. iPaaSを活用するメリット
業務の効率が向上する
上記のECサイトの例のように、Web受発注システムのEDI・eFAX・電話・チャット・メールなど、複数の手段で届いた注文が自動的に受注システムに入力されます。受注システム・在庫管理システム・会計システム・配送システムなどの複数のシステムを自動的に連携することも可能なので、それぞれのシステムを別々に管理し、データを入力し直す必要はありません。
iPaaSを利用することで、複数のクラウドサービス間で、データ入力のし直しなどの手間を削減できます。その結果、業務効率の向上が期待できます。
連携処理を簡単に作成できる
AWS・Azure・SalesforceなどのiPaaSには、それぞれの主要なサービス同士を連携させるためのテンプレートが用意されています。また、プログラミングなども不要で、わかりやすい画面操作で連携が可能です。日本語に対応している製品も多いため、スムーズに連携できるでしょう。
4. iPaaSでできること
このようにしてコミュニケーションを効率化し、メールに添付されたファイルを共有するという提携作業の自動化も可能です。
また、ECサイトの例のように、受注システム・在庫管理システム・会計システム・配送システムなど、複数のシステム間で情報を一元化できます。
5. iPaaSの注意点
API連携できるサービスであることが前提
クラウドサービスの多くは、サービス間の連携を視野に入れて設計されているものも多いため、APIが公開・開放されているものも多いのですが、APIによる連携を前提にiPaaSが作られているため、APIが用意されていないクラウドサービスは連携ができません。
iPaaSでは、あらかじめ連携可能なクラウドサービス名を出している場合が多いので、利用する際は連携させたいと思っているサービスがあるかを確認しておきましょう。
サービスへの依存
運用担当を設ける
連携サービスということもあり、部署間をまたぐ役割になることもあるため、責任の所在がわからなくなる場合があります。
また、ワークフローを作成する場合などは、プログラミングは不要とはいえ、流れを設計する必要があり、そうした業務全体を見通すことができる担当をつけないと、効果的にサービス利用ができないことがあります。
iPaaSでない解決策
もし、そもそもクラウドサービス自体の利用が少ない場合や、連携業務の頻度など、思ったほど数がないと判断した場合は、iPaaSではなく、指定のシステム間連携をするだけのほうが、運用コストもあわせて考えるとコストメリットが大きい場合があります。
リカイゼンは、BtoBのマッチングサービスです。システムに関わる対応のお悩みなど、素人で考えるよりも、プロにご相談いただくほうが正しく早い判断ができるケースが多々あります。
リカイゼンでは、お悩みごとに適したご相談パートナーを紹介いたしますので、お悩みのことがございましたら「ご相談フォーム」よりお気軽にご連絡ください。
6. 具体的なiPaaS製品・サービスを紹介
Zapier
Workato
Anyflow
ActRecipe
Dell Boomi
PieSync
7. まとめ
iPaaSの社内への導入をお考えの方は、ビジネスマッチングサービス『リカイゼン』をぜひご利用ください。iPaaS導入を安心して依頼できる会社を無料で探せます。
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