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BSDとは?代表的な3つのOSと開発を行うメリットを解説

目次

BSDとは?代表的な3つのOSと開発を行うメリットを解説

システム開発を外注先に外注した後、コストや運用のメリットを考えて運用・保守は別の会社に依頼するというケースもあるかもしれません。そのようなケースに適しているのが、BSDと呼ばれるUNIX系のOSです。

BSDライセンスという自由度の高いライセンスでセキュリティにも優れ、管理する会社が変わっても保守や改修がしやすいというメリットがあります。この記事では、BSDとは何か、代表的なBSDやBSDを使うメリットについて詳しく解説します。

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1. BSDとは

BSDの正式名称は、「Berkeley Software Distribution」で、オープンソースでライセンス費用が少なく済むというメリットがありました。ただ、このBSDの開発はすでに終了しており、現在はBSDから派生した以下のようなOSを利用できます。

<BSDから派生したOS>
  • FreeBSD
  • OpenBSD
  • NetBSD

今BSDを使う場合は、これらのBSD系OSから選ぶことになるでしょう。

【OSとは】
OSとはoperating systemのことで、コンピューターを動作させるための基盤となる、重要なプログラムのことを指します。CPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェアがあっても、OSがないと動作させることができません。OSはこれらのハードウェアを制御し、演算処理や入出力処理、ユーザーインターフェースの提供、ソフトウェアの動作、複数のタスクの処理やプロセス管理などを行います。一般的に広く使われているOSには、Windows、Mac OS、Linuxなどがあります。

BSD系OSの多くは「BSDライセンス」で利用できる

BSD系のOSの多くは「BSDライセンス」で利用できます。BSDライセンスとは、以下のようなライセンスのことです。

<BSDライセンス>
  • 再配布する場合は著作権の表示を残す必要がある
  • 複製や改変、再配布、販売などは自由だが自己責任

通常、購入したOSやソフトウェアは、改変や変更などをして自分が作ったものとして配布したり販売したりすることは禁止されています。しかし、BSDライセンスなら自分で改変した後の動作保証はされないものの、著作権の表示を残せば再配布が可能です。改変したものを販売することもできるので、非常に利用用途が広いのです。

このBSDライセンスは、登場した当初から何度か変更され条件が変わっています。最初は四条項のライセンスでしたが現在では条件が減り、以下の二条項BSDライセンス(2-clause BSD license)が採用されていることが多いです。

<二条項BSDライセンス>
  • ソースコードの再配布時には、著作権表示、条件、免責条項を保持すること
  • バイナリ形式の再配布時には、著作権表示、条件、免責条項についてドキュメントなどで配布すること

これらの条件を守れば、改変後の再配布が可能です。

2. 代表的な3つのBSD系OS

代表的な3つのBSD系OSについて、それぞれの特徴をご説明しましょう。それぞれ特徴が異なるので、用途や環境に合ったOSを選ぶことをおすすめします。

FreeBSD

FreeBSDはBSD系のOSの中でもっともメジャーなもので、Linuxに次いで人気が高いと言われています。もっとも大きな特長として、処理に対する負荷が高まっても誤作動やエラーによる停止が起こりにくいということがあります。そのため、安定性が非常に高く、大規模サーバーでの使用にも耐えられます。

BSDライセンスの条件のもとでオープンソースソフトウェアとして配布されているので、誰でも自由に入手して改変や再配布が可能です。

OpenBSD

OpenBSDのもっとも大きな特長として、セキュアなサーバーを構築可能ということがあります。FreeBSDほど多機能ではありませんが、脆弱性が出ないように徹底されているためセキュリティ対策が他のOSよりも優れています。そのため、OpenBSDでサーバーを構築すると、セキュアな環境構築が可能です。

重要な顧客情報を扱うサービスを構築したい、社外秘情報を外部に流出させたくないなどという場合に適しています。

NetBSD

NetBSDのもっとも大きな特長は移植性に優れているという点です。設計がすっきりときれいでうまく構成されているため、他者が手を入れやすいソースコードになっています。

また、機種に依存する部分と機種の違いからは独立している部分にできる限り分離した構成になっているので、非常に使いやすいのも特徴です。

3. BSD系OSで開発を行う5つのメリット

BSD系OSで開発を行うことによるメリットは、以下のとおりです。

商用利用できる

上記でご説明したBSDライセンスの内容のとおり、自分で改変したソースやバイナリーコードを販売することが可能です。そのため、商用利用もできるというメリットがあります。

通常、ライセンスの条件が厳しいOSやソフトウェアなどは、改変して販売はできません。その点、BSDライセンスなら著作権表示を残せば商用利用しても何ら問題はありません。

カスタマイズ性が高い

もともとカスタマイズして利用するように設計されているので、カスタマイズ性が高いこともメリットの一つです。ライセンス規約で改変や修正が限られているものとは違い、BSDは自由にカスタマイズが可能です。

自社の業務や顧客の要望などに合わせて自由にカスタマイズできるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

安定している

BSDは非常に安定しているので、製品化しやすいというメリットもあります。長い間世界中の人々に利用された実績があるのでバグが少なく、動作が安定しています。

一方、Linuxは機能追加が多いですが、その分安定性に関しては問題が多いとも言われています。その点、BSDは安定して稼働できるため、企業活動において非常に大きなメリットがあります。

セキュリティが高い

Windowsは利用者が多く世界中のクラッカーに標的にされているOSなので、ウィルスの種類が非常に多くリスクが大きいです。

一方、BSDをターゲットにしたウィルスなどはほとんどみられず、セキュリティが高いと言えます。セキュリティホールの数も他のOSに比べると非常に少ないため、セキュリティリスクが低いです。

開発後、他の会社に保守・改修を依頼できる

BSDはオープンソースなので、開発後他社に保守管理や改修を依頼することが可能です。

例えば、Aという会社に開発を依頼した場合、オープンソースではないとA以外の会社に保守や改修を依頼できないことがあります。この場合、他社にメンテナンスを依頼できないことを見越して、A社が運用コストを吊り上げてくることも考えられます。しかし、BやCなどの他社に依頼できれば、運用コストを抑えることも可能です。

また、開発を依頼した会社が倒産したり担当者がいなくなったりするリスクもありますが、そのような事態になっても他社メンテナンスできるなら問題はありません。

4. まとめ

この記事では、BSDとは何か、代表的なBSDやBSDを使うメリットについて詳しく解説しました。

以下のとおり、BSDにはいくつかの種類があります。

<BSDから派生したOS>
  • FreeBSD
  • OpenBSD
  • NetBSD

BSDはオープンソースなのでメンテナンスがしやすく、セキュリティが高いなどのメリットがあります。メリットが大きいと判断した場合、採用を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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