受託開発とは?SES・自社開発との違いやメリットなど徹底解説していきます
- [更新日]2022/04/26
- [公開日]2021/12/27
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目次
受託開発とは?SES・自社開発との違いやメリットなど徹底解説していきます
システム開発をおこなう際には、受託開発、SES、自社開発など、いくつかの契約形態があります。それぞれの契約形態にはどのような違いがあるのか、メリットやデメリットは何なのか、気になるところですよね。
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受託開発とは、クライアントからITシステムやアプリケーションなどのシステム開発案件を受注し開発する契約形態を指します。
SESとは、System Engineering Service(システム・エンジニアリングサービス)の略です。クライアントから依頼を受け、技術や要件を満たしたシステムエンジニアを、その会社に派遣する契約形態を指します。受託開発とSESの違いを、以下の表にまとめました。
受託開発とSESの大きな違いは、自社で働くか派遣先で働くかという点です。
自社開発とは、自社のシステムやアプリケーションなどを自社で開発することです。受託開発とSESの違いを、表にまとめました。
自社開発は、その名の通り自社に開発部門・開発人材を置き、社内人材が開発を行います。例えば、会社を運営していく中で、社内システムとしてメールシステムやネットワーク環境が必要ですし、業務に必要なシステムやアプリケーションなどもあるでしょう。
受託開発で仕事を依頼できる会社一覧は、「見積依頼が可能なソフトウェア・業務システム開発の会社一覧」からご覧いただけます。
受託開発についてご理解いただいたところで、受託開発のメリットについて詳しく解説します。
受託開発は、受注側が案件の作業内容を見積もるため、報酬額や支払い時期が明確です。そのため、案件の発注側も受注側も予算計画を立てやすい、というメリットがあります。
受託開発の実績があるシステム開発会社に依頼できれば、開発を効率よくすすめられます。
何度か発注した実績があるシステム会社なら、仕事ぶりや成果物の品質をわかったうえで継続的に依頼を頼むことが可能です。
受託開発専門のシステム開発会社は受託開発の経験やノウハウが豊富なので、発注側の要望に対して柔軟に対応してくれる場合が多いです。
受託開発には多くのメリットがありましたが、一方で、デメリットもあります。ここでは、受託開発のデメリットについても、詳しく解説します。
案件を受託開発で対応しすぎると、自社のエンジニアのスキルアップがのぞめません。外注ばかりだと自社のエンジニアが実際にシステム開発を担当する機会が奪われ、スキルアップや経験を積むことが難しいからです。
これはすべての業界で言えることですが、仕事を外注するとセキュリティのリスクが生じます。
受託開発の仕事の流れは、大まかに以下のようになります。
ステップとしては上記のようになりますが、そもそも受託での開発を対応してくれる会社を探す必要があります。会社によっては、SESを主体として案件を動かしている会社も多く、また会社の規模感によっては一定の案件規模以上でないと引き受けないという開発会社もあります。
この記事では、受託開発とは何か、SESや自社開発とは何が違うのかについて詳しく解説しました。
この記事では、受託開発を中心に詳しく解説し、他の契約形態との違いについてもご説明します。
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1. 受託開発とは
受託開発のメリットとして、発注側が細かく作業指示できるなどがあります。ここでは、受託開発は、SESや自社開発と何が違うのかを詳しく解説していきましょう。
受託開発とSESの違い
受託開発
SES
報酬の支払いの仕組み
発注したシステムなどの納品物に対して支払いが発生する
派遣されたエンジニアに対して支払いが発生する
働く場所
受託開発をおこなう会社内
派遣先
仕事を指示する人
受託開発をおこなう会社の上司
派遣先の上司
発注先の納品義務
あり
なし
発注する仕事の内容
基本的にシステム開発
システム開発、保守・運用・オペレーター業務など多岐にわたる
SESでは派遣先の上司の指示のもとで業務をおこない、仕事内容はシステム開発とは限らず、システム保守や運用など多岐にわたります。
また、SESは受託開発とは異なり、案件の納品義務がないのも大きな違いで、極端に言うと仕事がない待機時間にも、報酬が発生します。
納品物を確保したいなら受託開発、リソースを確保したいならSESを選ぶことをおすすめします。
受託開発と自社開発の違い
受託開発
自社開発
報酬の支払いの仕組み
発注したシステムなどの納品物に対して支払いが発生する
自社のシステムを開発するだけなので経費として支払いが発生するのみ
働く場所
受託開発をおこなう会社内
自社
仕事を指示する人
受託開発をおこなう会社の上司
自社の上司
発注先の納品義務
あり
なし
発注する仕事の内容
基本的にシステム開発
基本的に自社のシステム開発
自社でIT系のサービス運営を行っていたり、社内システムの運用管理が重要になっていたりする場合には社内に開発人材を置くことが多いですが、社内人材となるため人件費がかかります。日本では比較的システムは外注を行い、社内に開発部門を置かない会社も多いです。
2. 受託開発のメリット
報酬額や支払い時期が明確である
受託開発はたいてい、案件打診⇒作業見積もり⇒正式発注⇒計画立案⇒プロジェクト開始⇒納品⇒報酬の支払い、という流れでプロジェクトが進みます。
このように計画を立てて作業を進めていけるので、報酬額や支払い時期が明確で仕事がしやすいでしょう。納品物や仕事内容が納得のいくものだったら、信頼できる発注先として継続して仕事を依頼できる可能性もあります。
開発を効率よくすすめられる
受託開発を専門におこなっているシステム開発会社は、さまざまな業界・ジャンルで多岐にわたる経験をつんでいるところが多いです。さらに、その経験や実績を活かして、発注先の方から良い提案をしてくれる場合もあります。
豊富な開発ノウハウや多彩な業界・ジャンルの経験のある発注先を利用できれば、効率よく質の高い成果物を得られるでしょう。
継続的な依頼を頼める場合が多い
新規の発注先に頼むよりは、担当者のスキルや対応の早さなどがわかっている発注先に仕事を頼む方が、安定した開発を進められますよね。また、開発後のメンテナンスやアップグレードなども、仕事ぶりがわかっている発注先に頼めば安心です。
そして、その分野の仕事の取引が長く続けば発注先に開発スキルやノウハウが蓄積され、より良い開発にするための提案を受けられるかもしれません。
同じシステム会社に継続的に依頼を頼むことができれば、発注側と受注側のお互いにとって良い結果を生むでしょう。
要望に対して柔軟に対応してくれる場合が多い
例えば、納期の調整や細かい仕様変更などの要望を出した場合に、何とかねじ込んでもらえることもあるかもしれません。
取引が長ければ他の発注先よりもこちらの案件を優先してくれる、などという可能性もあります。
3. 受託開発のデメリット
自社エンジニアのスキルアップがのぞめない
そうならないために、自社でも開発をして社員に経験を積ませる、仕事を発注するのは自社に弱みがある分野だけに絞るなどの対策が必要です。
セキュリティリスクが生じる
自社の案件を他社に任せるので、社外秘扱いの商品やサービスに関する情報や成果物そのものを外部に渡すことになります。そのため、発注先の担当者が故意に情報を漏洩させることも十分可能です。
過去に、発注先の会社が個人情報を盗んで名簿業者に売り渡す、などのセキュリティインシデントも発生しています。
そのようなリスクを防ぐために、外注する際には秘密保持契約書の締結が必ず必要です。情報が漏洩したら発注先に責任が生じるような契約を締結することで、セキュリティリスクをある程度防ぐことが可能です。
4. 受託開発の仕事の流れ
そもそも開発リソースが既に埋まっていて、新規開発を受けられないという会社もあり、そのようなリソース情報や発注下限額などがホームページに記載されている会社は滅多にありません。確認するには1件1件問合せてみなければわからないのですが、手間がかかってしまいます。
ビジネスマッチングサービスの「リカイゼン」では、あらかじめ設定した条件に当てはまる会社候補を見つけることができます。対応可能な開発会社側から連絡をもらうことができるので、自分でわざわざ問合せをする必要なく、手間を削減できます。無料で使えるサービスですので、まずはお気軽に相談ください。(「相談フォーム【無料】」)
5. まとめ
信頼できる受託開発の発注先が見つかれば、継続的に安定した開発をおこなうことが可能です。ただし、受託開発ばかり利用すると、自社社員のスキルアップができないなどのデメリットもあります。
このような受託開発のメリットとデメリットを正しく把握して案件を発注することが、重要といえるでしょう。
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