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ラボ型開発(ラボ契約)とは?活用するメリットや注意点をわかりやすく解説

目次

ラボ型開発(ラボ契約)とは?活用するメリットや注意点をわかりやすく解説

海外の会社に開発を依頼する際によく利用されるのがラボ型開発ですが、具体的にどのような契約形態なのかわからないという方も多いかもしれません。同じような開発形態に請負型開発がありますが、何が違うのでしょうか?

この記事では、ラボ型開発について詳しく解説します。これからオフショア開発をおこないたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. ラボ型開発(ラボ契約)とは?

海外に開発を委託する契約形態のひとつに、ラボ型開発というものがあります。契約形態は「準委任契約」にあたり、契約書で作業内容と期間を取り決めて契約をします。

仕様がまだ固まっていない状態で契約することもあり、仕様や開発内容について依頼者が指示をしながら、開発業務にあたってもらうこともあります。ここでは、請負型開発との違いや、ラボ型開発がよくおこなわれる国についてご説明します。

請負型開発との違い

請負型開発は、ラボ型開発と何が違うのでしょうか?2つの契約形態の大きな違いは、依頼元が確保できる「モノ」です。

ラボ型開発では、一定期間内に希望するスキルをもつ開発メンバーを確保できます。一方、請負型開発では、求める仕様通りのシステムを納品してもらいます。

このように、契約して得られるものがまったく違うので、それぞれの開発形態の特徴やメリット・注意点は、異なります。

請負開発で仕様変更が発生すると、追加料金がかかるため、コストが膨らむことが多いです。一方、ラボ型なら、仕様変更が発生しても追加料金がかからないため、コストが安いといわれています。

希望するシステムを納品してほしいなら請負開発でよいですが、ずっと同じ担当者に対応してもらいたいなら、ラボ型開発の方がよいでしょう。

このように、それぞれの契約形態の特徴やメリット・注意点は大きく異なるので、自社の開発案件に合った契約形態を選ぶ必要があります。

ラボ型開発の発注先としてよく挙がる国

ラボ型開発を発注する国としては、ベトナム、中国、ミャンマーなどのアジアの国々が挙がります。人件費の安さやアクセスのよさ、言語の問題、ルールや規律を守れるかなどを確認し、どの国を選ぶべきかを検討する必要があるでしょう。

ベトナムは、親日国で勤勉なエンジニアが多いといわれています。中国は、日本語に堪能なエンジニアが多いですが、スキルが劣るともいわれています。ミャンマーは親日国で、人件費が安いのが大きなメリットです。

それぞれの国の特徴は異なるので、できるだけ正確に把握しましょう。また、国によっては紛争や国家間の対立などが起こるリスクもあるので、ご注意ください。

2. ラボ型開発のメリット

ラボ型開発には、多くのメリットがあります。代表的なメリットを解説します。

人件費などのコストを抑えられる

ラボ型開発のもっとも大きなメリットが、コストを抑えられるということです。請負型開発では仕様変更や機能追加のたびに追加料金がかかりますが、ラボ型の場合は、期間で契約するので、期間内なら追加料金なしで仕様変更が可能です。また、海外の人件費が安いというメリットもあります。

一定期間優秀な人材を確保できる

ラボ型開発は、希望する期間で、希望する人材を確保できるという契約形態です。そのため、ほしい人材を指定して、必要な期間確保できるというメリットがあります。

請負開発だと納品が終わったらプロジェクトは解散し、メンバーは他のプロジェクトに移るため、納品後に担当したメンバーを確保できるとは限りません。その点、ラボ型開発なら、優秀な人材を確保できるというメリットがあります。

自力で人材を採用・育成する必要がなくなる

自社で優秀な人材を採用し育成すると、採用コストや育成コストがかかりますが、ラボ型開発を利用すれば、採用・育成をおこなう必要がありません。希望するスキルをもつ人材を指定して、手軽に確保できるのは大きなメリットです。

仕様変更、修正などを臨機応変にできる

ラボ型開発の場合、契約期間内なら追加料金なしで、仕様変更や修正に対応してもらえます。プロジェクト開始時に仕様が固まっていなくても、依頼して、契約期間内に仕様を調整することも可能です。

開発のノウハウを蓄積できる

開発メンバーを継続的に確保できるため、開発ノウハウを蓄積することも可能です。継続的にメンバーを確保できると、自社のシステム開発の特性やプログラミング言語、仕事のやり方などに慣れたメンバーに常に仕事を依頼できます。その結果、開発ノウハウの蓄積につながるのです。

機密性の高い案件も依頼しやすい

一定期間開発メンバーを確保できるため、自社の案件に関わるメンバーを、ある程度限定できます。その結果、新商品や新サービス、社外秘の技術などが関わる、機密性の高い案件も依頼しやすいというメリットがあります。

3. ラボ型開発を導入するにあたっての注意点

ラボ型開発には多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点もあるので、解説していきましょう。

一定量の発注をしないと費用対効果が低くなる

ラボ型開発でメンバーを確保しても、扱う案件が少なければ、費用対効果が低くなるという注意点があります。案件がなくてもメンバーを確保したい場合は、その期間分のコストがかかってしまいます。

開発チームの構成に時間がかかる

ラボ型開発でプロジェクトを開始する際には、自社の案件に合ったスキルをもつメンバーを集め、仕様や開発方針などを細かく調整する必要があります。その際に、開発チームを構成する時間や手間がかかることを知っておく必要があるでしょう。それさえ終わってしまえば、効率よくプロジェクトを進めることが可能です。

開発会社の得意分野・実績を見極める

ラボ型で仕事を依頼する開発会社の得意分野や過去の実績を、正確に見極める必要があります。明らかに難易度が高い案件なのに、スキルの低い人材しかいない開発会社に依頼してしまうと、プロジェクトが失敗することは明らかです。

円滑にコミュニケーションできる体制を整える

ラボ型開発の場合、開発メンバーに依頼元の担当者が詳しく仕様を伝えたり、開発中もきめ細かく調整したりする必要があります。そのため、円滑にコミュニケーションできる体制を整えることが重要です。

担当ごとに窓口を決めて体制を整える、定期的にミーティングを開く、チャットツールでコミュニケーションをとるなどの対策が必要になるでしょう。

発注側のマネジメント・ディレクションが重要

ラボ型開発は仕様変更に柔軟な契約形態ですが、その反面、発注側が的確にプロジェクトをコントロールする必要があります。発注側の担当者がプロジェクトメンバーと意思疎通をとり、マネジメントやディレクションを適切におこなうことが重要です。

4. ラボ型開発でできること・向いていること

ラボ型開発の契約形態が向いているプロジェクトについてご説明します。

Webサービスの運用・改修

サービスの運用や改修などの過去のノウハウや経験の蓄積が役に立ち、継続的に契約する必要があるプロジェクトです。そのため、ノウハウの蓄積が可能で継続的に契約する、ラボ型開発が適しています。

アジャイル開発

仕様変更があることが前提で顧客の要望に素早く応える必要がある際に用いられるアジャイル開発も、仕様変更に柔軟なラボ型開発と親和性があります。

5. まとめ

この記事では、ラボ型開発について詳しく解説してきました。ラボ型開発は、担当者を指定して、期間契約するオフショア開発の契約形態です。

開発ノウハウを蓄積できる、契約期間内なら仕様変更で追加料金が発生せずコストを抑えられるなどのメリットがあります。

オフショア開発をしたいができるだけ開発費を抑えたい、優秀な人材を確保したいという場合に、おすすめの契約形態といえるでしょう。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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