WebSphereとは?種類やできること、インストール手順まで詳しく解説
- [更新日]2023/02/17
- [公開日]2021/12/24
- 8294 view
目次
WebSphereとは?種類やできること、インストール手順まで詳しく解説
WebSphereはIBM社製のJavaベースのアプリケーションサーバ製品で構成される、システムの構築や運用、統合に用いるミドルウェアやソフトウェア群を指します。
リカイゼンでは、システム開発実績を多数持つ会社の中から、ご要望に合う会社を厳選して無料でご紹介します。
お電話でのご相談は
03-6427-5422
WebSphereは、IBM社製のアプリケーションサーバで構成されるミドルウェア・ソフトウェア群です。WebSphereについてご説明する前に、Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバについてご説明しましょう。
IBMのWebSphereの最新バージョンは、2021年12月時点で、バージョン9.0.5です。最新バージョンには最新の機能が追加されているだけでなく、最新のセキュリティ対策に対応しているので、できるだけ最新バージョンをインストールしましょう。
WebSphereは、インストールしてから120日間は、無償版として無料で利用可能です。有償版のライセンスを購入する方法は以下の3つがあり、それぞれ課金体系が異なります。
WebSphereにはいくつかの種類がありますので、ご説明します。
WAS(WebSphere Application Server)は、Java EEに対応した、アプリケーションサーバです。BM社製の主力製品で、WebSphereの中心的存在です。
HCL Commerceは、ネットショッピングなどのeコマースを開発するための、プラットフォームです。マーケティング、販売、注文管理などの処理が得意です。
もとは「WebSphere Commerce」という名称でIBMの製品でしたが、2019年7月にHCL Technologiesに売却され、名称がHCL Commerceになりました。
WebSphere MQは、システム連携をおこなう際に利用されるミドルウェアです。メッセージキュー方式で、信頼性の高いメッセージ通信が可能です。旧システムは、「MQSeries」、「WebSphre MQ」という名称でした。
WebSphereは、アプリケーション基盤の構築や運用、統合をおこなうアプリケーションサーバです。WebSphereでできるのは、主に以下のようなことです。
WebSphereの機能や設定を管理できます。WebSphereには多くの機能がありますが、それらをGUIで管理することが可能です。
ワークロード管理キューを使用することで、パラレル・ジョブや、サーバ・ジョブの開始を管理できます。デフォルト設定では使用可能になっていますが、使用しないことも可能です。
セッションとはWebサーバからアプリケーションサーバ、DBサーバなどをやり取りする通信のことを指します。一度に保持できるセッションの数やセッションがタイムアウトする際の秒数の設定などの、セッション管理ができます。
WebSphereを使用する際のパフォーマンスデータを収集し、分析、モニター、管理できます。レスポンスタイムやCUP使用率、リソース使用率などのパフォーマンスデータを収集し分析することで、最適なパフォーマンスのシステムを構築できます。
WebSphereで構築するリソースを保護し、認証、アクセス制御、機密性、プライバシーなどのセキュリティ要件を実現します。
WebSphereをインストールする具体的な手順は、以下のとおりになります。
それぞれ詳しくご説明します。
インストールが終わったら、プロファイル管理ツールを起動します。セキュリティ・ユーザー名とパスワードを入力します。
インストールしてプロファイルが正常に作成できたら、稼働するサーバごとにリソースの定義などを設定します。稼働するサーバが複数ある場合は、サーバごとに設定する必要があります。
必要なアプリケーションを導入したら、準備は完了です。開発を開始できます。
デプロイとは、開発したアプリケーションファイルを利用するために環境に配置することを指します。WebSphereでアプリケーションを開発しただけでは、利用したい環境で使えません。
この記事では、WebSphereとは何か、WebSphereにはどのような種類があるのか、どのようなことができるのか、インストール方法やデプロイ方法などについて解説しました。
この記事では、WebSphereとは何か、WebSphereの種類には何があるのか、何ができるのか、インストールの方法などについて詳しく解説します。
企画段階からのご相談も受付中!気軽に相談できるプロをご紹介いたします。
受付時間:平日10:00~18:30
1. WebSphereとは?
WebシステムはWebサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバの3階層にわけて構築するのが基本です。ざっくりいうと、Webサーバはユーザーが操作する画面を表示し、DBサーバはデータベースを管理し、アプリケーションサーバはその間に立って処理をおこないます。
ユーザーが画面に文字を入力したりボタンを選んだりすると、Webサーバからのリクエストがアプリケーションサーバに届きます。
アプリケーションサーバは、受け取ったリクエストを元に処理をおこないます。たとえば、ログインIDとパスワードが入力されログインリクエストが届いた場合、DBサーバにリクエストを飛ばして、ログイン情報が正しいか照合します。
DBサーバからログイン情報の照合OK、またはNGというレスポンスが返ってくるので、アプリケーションサーバは、その結果をWebサーバに返します。
Webサーバは返ってきた結果を元に、ログイン後の画面、または、ログインできなかったことを知らせるエラー画面を表示します。
WebSphereは、このような役割をもつアプリケーションサーバの一つで、インターネットビジネスの構築・運用・統合が可能です。WebSphereのバージョンアップや無償版・有償版の情報について、ご説明しましょう。
WebSphereのバージョンアップについて
インストールは、IBM社の公式ページからできます。
WebSphereの無償版・有償版の違い
使い方によってライセンス額を抑えられるようにライセンス方法を選べるので、それぞれの使い方に適した課金体系を選びましょう。
WebSphereの種類
WAS(WebSphere Application Server)
HCL Commerce
WebSphere MQ
2. WebSphereでできること
システム管理
ワークロード管理
セッション管理
パフォーマンス管理
セキュリティ
3. WebSphereをインストールする手順
①WASをインストールする
共有リソース・ディレクトリを選択し、適用できるパッケージを選択したら、インストールを開始します。インストール完了のメッセージが出るまで、待ちます。
②プロファイルを作成する
「Cell」を選び、プロファイル作成オプションで「Typical profile creation」を選び、「Create(作成)」を選択します。プロファイルが正常に作成されたら、「Finish」を選んで終了です。
③アプリケーションの稼働環境を準備する
④アプリケーションを導入する
4. WebSphereをデプロイする手順
開発環境で完成したプログラムを、テスト環境やクライアントが利用する環境などに配置するのがデプロイです。
デプロイ手順は、以下のとおりです。
5. まとめ
WebSphereはIBM社のミドルウェアやソフトウェア群で、高度なWebシステムやeコマースサイトなどを開発することが可能です。さまざまな機能を利用できるので、高度な開発に役立つでしょう。
ソフトウェア・業務システム開発の依頼先探しなら、
リカイゼンにおまかせください!
相談するだけ!プロがあなたにぴったりの会社をご紹介いたします!
ソフトウェア・業務システム開発の依頼先探しでこんなお悩みはありませんか?
- 会社の選び方がわからない
- 何社も問い合わせるのが面倒くさい
- そもそも依頼方法がわからない
- 予算内で対応できる会社を見つけたい
発注サポート経験豊富な専任スタッフが
あなたのご要望をお聞きし、最適な会社をご紹介いたします!
ご相談から会社のご紹介まで全て無料でご利用いただけます。
お気軽にご相談ください!
ソフトウェア・業務システム開発の
依頼先探しなら
リカイゼンにおまかせください!
相談するだけ!プロがあなたにぴったりの会社を無料でご紹介いたします!
まずはご質問・ご相談なども歓迎!
お気軽にご連絡ください。