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2019年、最も注目されるテクノロジー「RPA」とは?基本知識と活用例

この十数年で、オフィスワークのあらゆる仕事がデジタル化・IT化されたことで、紙や帳票系などのアナログで業務を行うことは随分減ったと思います。しかし、オペレーション業務ごとにIT化がされていくことで、システムが行う作業と作業の間を埋める作業が強いられるようになりました。それらの業務は、もしかすると人間の手でやらなくてもできるものかもしれません。そこで登場してブームになってきているのがRPAの考え方です。
ここではRPAの基本的概念と具体的なRPAの役割、登場背景などを解説します。

1. RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automatic /ロボティック・プロセス・オートマティックの略称です。RPAは、ホワイトカラーの間接業務を自動化するテクノロジーです。海外では、デジタルワークフォースとも呼ばれている分野です。

RPAと相性が良いとされている業務は、
✔︎一定のルールに従って繰り返す
✔︎データが構造化されている
✔︎業務が標準化している
✔︎プロセスに3名以上のリソースが求められている
✔︎人的エラーが起こりやすい

RPAとAIが混同されがちですが、厳密には定義が異なります。RPAは単純なルーティン作業を繰り返し実施する業務が得意です。一方、AIはビッグデータを解析して結果を出力します。これらの点においてRPAとAIは大きく異なります。

工場では、ベルトコンベアなど生産設備のベースがあり、その周りでロボットが製造作業を行います。そして、ロボットのメンテナンスや、ロボットができない作業を、人が行うという3つの構造になっています。
一方、オフィスでは基幹システム(ERP)がベースにあって、それを扱うオフィスワーカーがいました。ERPを扱うのが大変な時もあります。その際は、ERPをカスタマイズするもしくは、オフィスワーカーを増やすかを行なっていました。そうした中、RPAの登場でERPとオフィスワーカーの間で作業を行うことによって3層構造になります。

そして、業務をシステム化する際は社内のIT部門へ依頼を行うなどが必要でした。しかし、RPAはノンプログラミングですので、オフィスワーカー自ら自動化を指示することができます。従って、現場レベルで自動化を行えるので、IT部門へ依頼して業務を巻き取ってもらう負荷がなくなるのです。

2. RPAの導入メリット

RPAを導入することによるメリットがいくつかありますので紹介します。

・人件費のコストダウン
一般的に、RPAのコストは人件費から考えて10分の1〜3分の1と言われています。東南アジア等の人件費よりも圧倒的に安価で業務を行えます。
・業務処理のスピードアップ
基本的にはロボティクスなので、休憩は必要ありません。24時間365日稼働させようと思えば、それも可能です。
・アウトプットの正確さ
業務には「ヒューマンエラー」というものが存在します。これは人間だからこそ発生してしまうミスです。しかし、ロボティクスは、ミスを最小限に抑えられます。
・高付加価値業務へのリソース増強
単純作業などが人の手から解放されることで、本来、人がやるべき「創造」業務へリソースを持っていけます。例えば、販売戦略や営業戦略など、担当業務の中の頭を使って生み出す部分の業務です。
・リソース追加の簡便さ
BPOや人材派遣のように、依頼をしてから補充されるまでにある時間のような、リードタイムがありません。

3. RPA登場の背景

なぜRPAが登場し、ブームになってきたのか解説します。

ブルーカラーの生産性向上

オフィスワーカー自身が「業務効率化」について考える際、実際には「これ以上の業務効率化は無理」と考えてしまいがちです。しかし「ロボットに任せたい作業」という視点だと、改善点が出てくるものです。

アウトソーシング(BPO)の活用拡大

企業のアウトソーシング拡大も影響しています。日本アクセンチュア、トランス・コスモスなどBPOの提供企業が増え、一般的になってきました。BPOを実行する上では、業務のパッケージ化が求められています。 従って、企業内で単純作業がパッケージ化されるようになりました。

ERP、SaaSの乱立や拡大

大手企業では、ERP導入が進みました。しかし、追加開発の繰り返しを行い、業務ごとに異なるシステムが乱立することになってしまいます。結果的に、システムとシステムの間を人が繋いでやらなければいけない非効率な業務が生じるようになりました。それらを埋めてくれるRPAのニーズが高まっているのです。

ビッグデータの利活用

あらゆる業務がデジタル化されたことで、戦略としては勘に頼らないデータ・ドリブンな企業経営の志向が高まっています。それにはビッグデータ、AI活用が必須になります。そして、AIが分析を行う前の作業として、RPAによるデータ取得、蓄積を自動化するニーズが高まっています。

4. RPA導入の進め方と注意点

RPA導入を検討している場合、従来のIT技術の導入と改善するべき業務との違いを明確にしてから進める必要があります。エクセルマクロのように超属人化しにくいRPAではあるものの、自動化対象の業務の変更に伴う影響を考えることや、RPA利用者から相談に応じられる体制を設けることは必要です。 RPAの主体は、あくまでも現場にありますが、推進組織側としての管理体制などを構築することは必要です。
RPAの導入は、「評価検証」「部分導入」「全社導入」の3段階で進みます。もし、現場でRPAが浸透しないなどが発生している場合は、おおよそ導入検討の際に現場を巻き込まずに導入決定をしてしまったことにあるかもしれません。基本的には、RPA選定の際は必ず利用する現場を巻き込んで検討することが大切です。

そして、導入においての最初のステップとして、RPAツールの研修を受けることです。研修を受けることで、RPAが何なのか?ということを理解でき、業務の自動化についてどのように手をつければ良いか見えてきます。

また、導入の際に注意すべきポイントを3つ紹介します。

✔︎RPAツールの機能や価格を比較検討する

当然ですが、RPAツールは製品によって機能も価格も異なります。製品ごとに特徴も違いますので、導入したい業務においての把握をしてから、どのRPA製品が良いかを決めることをオススメします。

✔︎RPAを使う業務範囲をよく確認する

どのような業務を効率化、自動化したいかを確認した上でRPA導入を決定する必要があります。手作業で行う業務とRPAに任せる業務を線引きすることで、業務の質を高めることができます。

✔︎RPAは人間とロボットの業務分担を実現する

RPAはあくまでも人間の仕事をサポートするものです。人間とロボットの業務分担を実現する

のがRPAツールなのです。結果として、企業利益につながることが大切です。

5. まとめ

ここでは、RPAについての基本知識と導入背景、導入の仕方などを解説してきました。
ロボットは、人間の仕事を奪うのではないか?という懸念を持っている人も少なからずいるようですが、あくまでも人間のサポートを行う存在です。業務効率化のために導入したERPなどのツールの拡大によって、ツールとツールの間をつなぐ新たな業務が人間の手にかかるようになりました。これらは、精査することで機械に任せてしまった方が良い場合があります。RPAの役割をしっかりと理解した上で、どの製品を導入すれば良いのかの比較を行い進めることで、業務効率アップへつなげることができます。

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