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新任採用担当者のための求人媒体業者との付き合い方【1】
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2016/05/30
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- 株式会社クーネスト
大手企業は人事部があって、さらにその中に新卒採用チームがあったり、中途採用チームがあったりと専任部署が存在するのですが、中小企業の場合は人事部がなく総務部や管理部、場合によっては社長が直々が担当していることもあります。今回はそんな中小企業で初めて採用担当者になる人のために、求人媒体業者との付き合い方をご紹介します。
(1)求人媒体の選び方
人材採用を行なう場合、まず最初に考えるのが求人媒体の利用です。最近はリクナビやマイナビなど有料インターネット媒体が中心です。採用予算が少ない場合はハローワークを利用する企業もまだまだ存在しますが、今回は有料インターネット媒体に絞ってお話します。
媒体選びにおいてまず頭に浮かぶのが「掲載費用」です。各社採用予算がありますので予算以上に掲載費を割くわけにはいきません。そのため費用の安さだけで媒体を選んでしまうことが多々あります。しかし、費用だけで選んだ場合、時として掲載期間内に希望する要件を満たす人材からの応募がなく、結局追加費用を払い掲載期間を延期することも。
このような無駄な出費を抑えるために、各媒体の「媒体力」を知っておく必要があります。
1-1. 求人媒体の媒体力を知る
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POINT 契約時の総掲載企業数を調べる
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各媒体の検索機能で条件欄に何も入れないで検索ボタンを押せば、その時掲載されている企業の総数が表示されます。例えばこの原稿を書いている5月27日時点の総数は以下になります。
リクナビNEXT 5502件
マイナビ転職 7300件
エン転職 2847件
掲載企業数が多いということはそれだけ多くの企業に評価されているということですし、求職者の立場でも掲載数が多いほうが選択肢が増えるため利用する可能性が高いと考えられます。しかし、まだこれだけで選ばないでください。重要なのはここからです。
1-2. 求人媒体上の競合企業を知る
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POINT 自社の所在地で絞込をして競合企業を調べる
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新卒採用と比較して中途採用の場合は「勤務地」を重視する傾向があります。そのため、自社と同じ勤務地内で募集を行っている企業が競合となる可能性が高まります。もちろん、この場合は総掲載数とは反対に競合数が少ないほど自社に有利になります。同じように上記3媒体で勤務地を京都市で絞ってみましょう。
リクナビNEXT 584件
マイナビ転職 458件
エン転職 298件
競合の少なさという点だけで見ればエン転職の条件が良いことになりますね。この勤務地を更に絞って、今度は勤務地ではなく「本社所在地」に変更してみましょう。本社勤務も求職者がよく使う検索条件です。
リクナビNEXT 109件
マイナビ転職 114件
エン転職 設定できず
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POINT 募集職種で絞り実質的な競合企業を調べる
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中途採用は実質的に「職種別採用」です。プログラマ志望の求職者が営業職に応募することはまず考えられません。したがって「勤務地」と「職種」で絞り込めば現実的な競合企業が表示されます。今回は最近需要が高い「WEB系(オープン系)プログラマ」で絞ってみましょう。比較するため本社所在地は外します。
(絞込条件:勤務地:京都市/職種:WEB系(オープン系)プログラマ)
リクナビNEXT 17件
マイナビ転職 1件
エン転職 23件
結果はこの通り。マイナビ転職に掲載すれば競合は1社だけです。エン転職は総企業数は少ないですが、意外と競合が多いことが分かります。ここまで絞り込めば競合企業の採用条件やPR内容を把握しやすくなりますので、自社の掲載記事を作成する際にも参考になります。
1-3. 登録会員数を知る
しかし、まだ大事な作業が残っています。掲載企業数も大切ですが、もっと重要なのことは媒体の「登録会員数」です。媒体業者にそこそこの営業力があれば掲載企業数を増やすことはできますが、会員数を増やすのはまた別の問題です。登録会員が少なければ当然自社へのエントリー数も少なくなります。ただしこの登録会員数は求人サイト上では公になっていないことが多いです。そこでまず採用担当者として次のことを行ってください。
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POINT 媒体業者の営業担当を呼んで、媒体の登録会員数を聞く。
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POINT 総会員数だけでなく「希望勤務地」と「志望職種」で絞って数字を出してもらう。
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大手媒体業者であれば、このような質問は想定していますのですぐに対応してくれると思います。問題は新興系求人媒体業者です。新興系は実績がないため会員数を教えてくれない可能性が高いです。出したとしても「パーセント(%)」で表記している場合が多い。これでは全く参考になりません。
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POINT 具体的な数値を出せない業者はできるだけ使わない。
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絞り込んだ会員数が出たら、求人倍率を算出します。
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POINT 絞り込んだ掲載企業数/絞り込んだ登録会員数=求人倍率
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仮に京都市勤務を希望しプログラマを志望している人が共通して20名いたとすると、各媒体の求人倍率は以下になります。
リクナビNEXT 0.85
マイナビ転職 0.05
エン転職 1.15
求職者はこの数値が高い方が有利なのですが、企業にとっては数値が低い方が有利です。
今回は求人媒体の選び方をご紹介しましたが、次回は求人媒体の営業担当者との付き合い方をご紹介します。
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