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「オリジナル」デザインの確立=デザインによるブランディング成功への導線
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2016/12/07
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- 株式会社オン・ザ・デスク・インターナショナル
【広報戦略TIPSシリーズ】
広報クリエイティブの視点から考えるイケテル広報戦略のアイデアと表現
<第5回>「オリジナル」デザインの確立=デザインによるブランディング成功への導線
「オリジナル」なものだけが、生き残る。
知的生産活動、中でも人間の創造性への比重が高い種類の分野、たとえば、映像、写真、音楽、文章、絵画、デザイン、あるいはWebプログラミング、コンピュータサイエンス、そしてVR、AR等の領域において、「オリジナル」であることは、その活動の果実(=アウトプット)が成功するための非常に重要な条件です。なぜそう言えるのでしょうか?
理由は3つあります。
まず1つ目は、「オリジナル」でないものは人の目に留まらないから。
次に2つ目は、「オリジナル」でないものは人に感動を覚えさせないから。
最後に3つ目は、「オリジナル」なものだけが生き残るから、です。
「オリジナル」とは、「独自」という意味ではない。
このように書くと、何だか身も蓋もないように聞こえるかもしれませんが、しかし事実、クリエイティブの成功or失敗は、単に情熱を傾ければ何とかなるという種類のものではありません。それだけ「オリジナル」であることは重要なのです。
しかし、この「オリジナル」という言葉ほどにその意味を履き違えられているものはありません。どういうことでしょうか?
端的に言えば、「オリジナル」とは「独自」という意味ではないということです。
もう少し説明を加えると、確かに「オリジナリティー」という言葉は「独創性」を意味するものの、それは決して「Strange」(=変な)とか、「Peculiar」(=変わっている)を意味しない。寧ろそれよりも「根源的な」、「原型の」と言ったニュアンスが強い。そもそも「Original」の語根は、「起源」を意味する「Origin」です。
従って単に奇抜なものや、新奇なものが「オリジナル」ではありません。実際、そういうものは一時的に面白がられてもクリエイティブとして生き残りません。
さらにこれがブランディングとなると、その企業や商品の方向性を誤ったものに導いてしまいます。
では、「オリジナル」の真の意味は何でしょうか?
それは、まさに「Creative」(=創造的)なものであり、そして「Genuine」なもの、つまり「本物」であるということです。
実際、「オリジナル」という言葉を「本物」に置き換えると、冒頭で述べた3つの理由はすべて得心できます。
クリエイティブは、「本物」でなければ人の目には留まらず、「本物」でなければ人を感動させることができず、「本物」でなければ生き残ることができません。
「オリジナル」なデザインは、ブランディングを成功に導く。
「オリジナル」なものは「根源的」であるからと言って、決して型にはまったもの、退屈なものではありません。寧ろその真逆です。
「オリジナル」なものは美しく、オーセンティックであり、シンプルであると同時に奥深い。そして、常に新鮮です。iPhoneやiPadのデザインを例に取れば、「オリジナル」の真の意味は明白です。
それはまたブランディングを正しい方向性へ、成功へと導きます。Appleのブランディングは、iPhone、iPad誕生によって今の成功へと至ったのは誰もが認める周知の事実。
「オリジナル」なクリエイティブ、特にグラフィックデザインにおけるそれは、デザインがブランディングを正しい方向と成功へと導く好例です。冒頭のビジュアルもその一つ。
大手マンションデベロッパー発行の広報誌のリニューアル創刊案件で、それまでの情報誌的な編集方針を改め、企業としてのブランディング強化を意識し、コンテンツとデザインのクオリティと高い統合性を持つ広報誌スタイルへと一新することを提案。
時期を同じくして発売された、オーナーによるセミオーダーメードのリビング設計が可能な高付加価値マンションシリーズ紹介への導線として、デベロッパーのメインの展開エリアである中四国、関西の高付加価値のオーダーメード製品を日本の「本物」のモノづくりを共通の切り口に紹介。
グラフィックの基本コードとして、エディトリアルの美しさ、端正さ、そしてビジュアル配置の面白さと新鮮さを追求し、カラーリングも白地をバックに黒、赤、紺、黄色をポイント配置。かつキャッチフレーズのスタイル、コピーのトーン、フォントと写真間のスペーシングに至るまで周到に計算して調整。あらゆる点でクオリティと統合性を追求しました。
結果、広報誌デザインが企業イメージ、マンションのクオリティ性を象徴する「オリジナル」なものとして機能。「オリジナル」デザインが、ブランディング成功への導線の役割を果たした典型的な案件となりました。
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EDITOR PROFILE
株式会社オン・ザ・デスク・インターナショナル
堀之内 博昭
弊社サイトをご訪問頂きましてありがとうございます。
弊社は日本のインターネットユーザーが1500万人を突破し、メディア、メディアレップ、広告会社の三者が共同で「インターネット広告推進協議会」を設立した1999年に誕生したクリエイティブエージェンシーです。以来、オンザデスクはWebと紙媒体の二つの領域で、「グッドアイデア&ファインクオリティ」をキーワードに企業及び教育機関・官公庁の広報クリエイティブに取り組んで参りました。
今や、広告会社も、新聞や出版などの紙媒体メディアも、ネットとの共存なくては成り立たない時代となりました。企業も自らのオウンドメディアであるコーポレートサイトにより、また広報誌やCSRレポート・環境報告書等の媒体の発行により社会と積極的にコミットしていかなければならない時代です。広報クリエイティブという仕事の重要性はますます高まっています。
オンザデスクという社名には、新聞社の各部局で記者の取材記事をチェックし最終的にまとめる責任を担う「デスク」の仕事に向き合う厳しい姿勢へのリスペクト、そして広告代理店や制作会社のクリエーターが「デスク」上でフィニッシュさせる仕事の質へのこだわりが込められています。広報クリエイティブという仕事には、実際その両面が求められます。
オンザデスクは今後とも「グッドアイデア&ファインクオリティ」をキーワードに、企業と社会をつなぐ良質の広報クリエイティブを目ざしてまいります。ご指導ご鞭撻、並びにご愛顧の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社オン・ザ・デスク・インターナショナル
代表取締役 プロデューサー/クリエイティブ・ディレクター
堀之内 博昭
略歴:
関西大学社会学部社会学科マスコミュニケーション学専攻卒
宣伝会議コピーライター養成講座終了
大手広告制作会社コピーライター、広告代理店ディレクターを経て独立
英検1級/TOEIC865
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