用途により異なる、リーフレットやパンフレットの紙質の選び方

光沢のあるコート紙
テカリのないマット紙

印刷する紙には、大きく分けて２タイプがあります。
テカテカしたコート紙とテカテカしてないマット紙です。
ポスター、パンフレット、リーフレットなどを作成・印刷する時に、
必ずコート紙かマット紙かを決めなければなりません。
「どちらでも、別にこだわりはありません」という方には特に、
ちょっとだけ知って頂ければ、
より効果的・魅力的なポスターやリーフレットに仕上がります。

コート紙とマット紙、それぞれの特徴は何でしょうか。
コート紙は光沢があるため、写真などが発色良く生き生きと見えます。
マット紙はツヤ消しのため、写真などがしっとり落ち着いて見えます。

コート紙とマット紙、どんなところのどんなものでよく見かけるでしょう。
新聞に折込まれるスーパー・量販店のチラシは？
百貨店などで見かける高価な時計や化粧品などのカタログは？

野菜やジュース、食品の鮮度やシズルを感じさせるにはコート紙。
高級マンションや老舗の宿、重厚感や趣を感じさせるならマット紙。

青空の健康的なビーチならコート紙が、
曇天のドラマチックな岸辺ならモノクロ写真でマット紙がお似合いです。

もちろん正解や決まりはありません。
どちらがよりおススメか、ふさわしいかと言うレベルでのお話になります。
（余談ながら、コート紙は手の指紋や皮脂がつくことが多いです。
　マット紙は、色が沈んで暗く感じることがあります）

厚手と薄手
紙の厚さはどうするか？

コート紙かマット紙か、どちらにするか決まったとします。
次は、紙の厚さを印刷会社に指定しなければなりません。
カタログのようなページ数の多いものは、
厚手ではかさばったり、重かったり、綴じが困難だったりします。
サイズが小さくても２ツ折りや３ツ折りにするものは、
紙が厚いほど折り目が割れたり折りにくかったりするので避けるのが無難です。

厚手のものと薄手のもの、どんなものでよく見かけるでしょう。
地元の商店や量販店のチラシは？
高額な買物となるマンションやクルマのパンフレットは？

特別なご案内状には厚手の紙を、
気軽な割引招待券には比較的薄手のものを。

何日間も外に張り出すポスターなら、厚手の紙で、
さらに日焼けしにくく、雨にも強い加工を施すことが必要ですし、
店内の掲示板に日替わり的に貼るものなら、薄手のもので済みます。

和菓子や割烹のパンフレットでは和紙風の紙を使ったり、
オーガニック系化粧品のリーフレットでは少しざらざらした生成りの紙を使ったり、
記念誌や保存版的に使用するものなら、
表紙（ウラ表紙含む）を中ページよりも厚手にするケースも多々あります。

紙の厚さにもまた、正解や決まりはありません。

紙で迷ったら、制作を依頼したデザイン会社や印刷会社に問い合わせてみましょう。
紙見本や印刷サンプルを持参で相談に乗ってくれるはずです。
それが本来のデザイン会社や印刷会社であり、クリエイティブなわけですから。