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POSシステムの機能・業界別導入例を解説

目次

POSシステムの機能・業界別導入例を解説

POSシステムとは、日本語にすると販売時点情報管理システムとなります。
店舗などで商品が購入された情報を蓄積していくことで、業務効率化だけではなく、マーケティング的な要素にも使うことができます。
本記事では、POSシステムの機能やメリットについて解説していきます。

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1.POSシステムとは

まずはPOSシステムの意味と機能、仕組みについて解説します。

POSシステムの意味

POS(Point of Sale)システムとは、店舗で商品が購買されるごとに単に精算業務を行うだけではなく、「その商品の購入日時やその日の天気」「購入者の年齢層や性別」「何人で買い物に来ていたか」などのデータを蓄積していくシステムのことです。
POSシステムの他に、POSレジやパソコンPOS、ただのPOSと呼ばれることもあります。日本語だと販売時点情報管理と訳されます。

店舗での会計というと、レジスターを思い浮かべる人も多いでしょう。昔ながらの小売店でよく利用されていたいわゆる「レジ」です。レジスターとPOSシステムの大きな違いは、レジスターが商品価格や個数の入力といった最低限の会計機能しかないのに対し、POSシステムでは顧客管理や売上分析ができる点です。

POSシステムには、会計機能にプラスして下記のような特徴があります。
● インターネットを介して複数店舗と連携でき、各店舗の情報を本部が一元管理できる
● キャッシュレス決済や予約管理システムなど周辺機器・他システムと連携できる
● アプリで拡張機能を簡単に追加できる

税率の変更や新しい決済サービスにも低コストで対応できるため、スーパーや飲食店、ホテルなど多種多様な業界でPOSシステムが導入されています。

POSシステムの機能

メーカーや製品、どの業界向けかによってPOSシステムの機能にはやや違いがありますが、ここではPOSシステムに一般的に備わっている機能を紹介します。

● 売上管理機能
売上登録、釣銭計算、決済、売上分析、売上保管といった精算の際に利用する機能。昨今はキャッシュレス決済との連携も可能になっている。また本来、売上保管(ジャーナル)は紙で7年間の保管が義務だが、POSシステムなら税務署に申請することで電子データのまま保管可能になる

● 商品管理機能
商品情報登録、在庫管理などの機能。複数店舗やネットショップ・ECサイトの在庫状況まで一元管理できる

● 顧客管理機能
オーダー管理、予約管理、顧客情報登録などの機能。特に飲食店向けのPOSシステムでは、テーブルごとのオーダーを管理できるほか、予約時の顧客情報の登録まで対応しているものが一般的

● 人事管理
スタッフの出退勤管理、シフト表作成機能などの機能。本部の人事給与システムと連携もできる

特に複数店舗を展開している企業の場合、各店舗から日々あがってくる売上日報や申請書を処理するだけでも多大な労力とコストがかかります。POSシステムを導入すればそれらを自動集計できるようになり、社内処理の簡略化につながります。

POSシステムは、申請から承認までを電子化・仕組み化するワークフローシステムの役割も果たすといえるでしょう。

POSシステムの仕組み

POSシステムは、バーコードスキャナーやカードリーダーといった商品・決済情報を読み取る入力機器と、レシートなどを印刷する出力機器、タッチパネルなどのディスプレイ機器で構成されています。
POSシステムを利用した会計処理の流れは、一般的に下記のようになります。

1. 入力機器で商品バーコードを読み取る
2. 情報がストアコントローラー(店舗PCなど)に送信され、商品情報が端末のディスプレイへ表示される
3. 会計処理後、レシートを出力。また売上情報がストアコントローラーへストックされる
4. 自動で本部へ情報が転送され、売上の集計・分析が行われる

POSシステムの使用には商品情報を読み取るためのバーコードが必要不可欠です。日本ではJANコードと呼ばれる商品識別コードが最も普及しています。一般的にバーコードと聞いて私たちが思い浮かべる白と黒の縞々ですね。

JANコードから生成されたバーコードシンボルは、市販される多くの商品にあらかじめ印刷または貼付されており、蓄積したデータ内の価格や商品名を検索するためのキーとして使われています。

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2.POSシステムの活用メリット

従来のレジスターと比べ、一般的にPOSシステムの導入にはコストがかかります。それでも多くの業界・店舗で導入される理由は、業務効率化やデータ分析による総合的なコスト削減効果が期待できるためです。
POSシステムを活用する具体的なメリットを紹介します。

業務効率化

POSシステムでは、基本的に商品に貼付されたバーコードをスキャンするだけで会計処理ができます。

● 複雑なボタン操作が不要のため、誰でもすぐに覚えられる
● 商品の価格を打ち込む手間がないため会計スピードが上がる
● 入力ミスが減らせる
● 売上状況が自動で蓄積・集計されるのでレジ締めの負担も減る

POSシステムの導入によりスタッフの教育コスト削減と全体的な業務効率化が同時に実現できます。

またシステム利用に際して「誰が、いつ、どんな操作をしたか」が記録されるため、不正の心配も減らせるでしょう。さらに現金を入れれば自動で釣銭を計算・払い出すシステムもあり、会計業務のスピードも底上げできます。

情報のデータマイニング

POSシステムは情報のデータマイニング(情報の採掘)に効果を発揮します。

購入した顧客の情報を細かく記録し、

● 天気や気温などで売上がどのように変化するのか
● どの地域のどの店舗のどの商品が良く売れているのか
● どのスタッフが売上に貢献しているのか
● どの客層にどのような商品が売れているのか

といった売上に関する情報をリアルタイムで本部に集約。

販売計画・在庫管理・商品企画といったマーケティングに役立てられます。

複数店舗の一元管理

最近では、実店舗と併用してネットショップ経営やECモール出店を進めるお店が増えています。POSシステムは複数店舗の売上状況を本部に集約・一元管理できるため、複数店舗を展開しているとより利便性を感じやすくなるでしょう。

● 各店舗の売上状況を本部がすぐに確認できる
● 全店の在庫状況をリアルタイムで反映

POSシステムがない場合、店舗で売れてしまった商品をネットショップから下げるまでタイムラグが発生していました。在庫が補充されるときも同様です。これにより販売機会を逃してしまうこともありました。

一方、POSシステムを導入すればタイムラグなく他の店舗の動向がわかるため「欠品が発生しそうな店舗に在庫を移動させる」「売れ筋商品を追加発注」などの経営判断がスピーディに立案・伝達できます。

また従来のようにFAXや電話でやり取りする必要がないため、現場スタッフの負担も大幅に削減できるでしょう。

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3.POSシステムが使用されている業界例

POSシステムはその性質上、接客業などの直接顧客とやり取りする業界で広く普及しています。ここでは、特にPOSシステムが活用されている業界を紹介します。

小売業

コンビニやスーパー、ドラッグストアなどの「商品点数が多く、レジの数と働くスタッフの人数が多い」店舗ほどPOSシステムは重宝されます。

● スピーディーな会計処理で混雑回避
● スタッフの入れ替わりがあっても研修期間が短くて済む
● 複数店舗やECサイトの売上・在庫状況を一元管理
● ポイントカードの情報を管理できる

例えば、ポイントカードを忘れたときに「電話番号でもポイント付与できますよ」や「レシートをお持ちいただければ後付できます」と言われた経験はないでしょうか?あのような顧客ファーストの対応ができるのも、POSシステムで顧客情報が管理できているおかげです。

また、小売業界は消費税の変更や新しい決済方法の導入など会計方法の変化が早いものです。POSシステムなら、アプリでの拡張やシステムのアップデートで変化に柔軟に対応できます。加えて、変更によってオペレーション方法が大きく変わることもないため、スタッフを再教育するコストを削減できるでしょう。

なお、大型店舗のPOSシステムはPOS機能付きレジスターが一般的ですが、個人経営のような小規模店舗でもタブレット型のPOSシステムが導入されつつあります。

飲食店

ファミレスや居酒屋などの飲食店では、ハンディ(ハンディターミナル、ポータブルターミナル)と呼ばれるオーダーシステムと連携できるPOSシステムがよく使われています。居酒屋やファミレスなどで注文時に店員が操作している端末がハンディです。

● ハンディで入力した注文情報は、厨房に置いたプリンターからプリントアウトされる
● POSシステムにも注文情報が自動入力される
● 持ち運びできるPOSシステムならイベントなど店舗外での販売にも対応できる

注文と同時に厨房スタッフが即座に調理を開始できるため、効率化と回転率の向上につながります。口頭や紙での伝達と比べて注文内容の伝達ミスも少なくなるでしょう。

メニューの登録や変更も簡単にできるため、例えばファミレスのような「メニュー数が多く、頻繁にメニュー自体も入れ替わる」「テーブル数と働くスタッフの人数が多い」お店ほどPOSシステムは広く普及しています。

また、なかには雰囲気に合わないなどの理由でハンディの導入に抵抗感を持つお店もあるでしょう。そのような場合も、オーダーステーション機能(ハンディの代わりに注文を入力する端末)を備えたPOSシステムを配置すれば、紙のオーダーと併用できます。

どのような客層がどのメニューを好むのかも分析しやすくなるため、大きな飲食店でなくてもPOSシステムの導入は進んでいます。

医療業界

病院やクリニック、薬局向けのPOSシステムも登場しています。
カルテを元に医療費を計算し、患者ごとに保険を適用した負担額の算出する手間のかかる医療業界。未収金(窓口で患者が支払えなかった金額)の残高確認もあるため、会計処理に時間がかかりがちです。

医療業界に特化したPOSシステムを導入すれば、会計時の窓口負担を減らせるでしょう。

● 保険負担額などの会計計算が楽になる
● 未収金管理ができる
● 自費診療や物販など売上区分ごとの集計が容易
● 電子カルテやレセプトと連携できるものもある

会計業務がスムーズに進めば患者からクレームが入ることも減り、担当者の精神的な負担も軽減できます。

また大きな病院では精算機が設けられている所も増えていますよね。病院の保険診療では現金払いが基本のため、精算機と連携できれば現金を取り扱う手間も削減できます。

顧客ごとに複雑な計算と管理が必要な業界も、POSシステム導入で業務を効率化しやすいといえるでしょう。

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4.POSシステムの最新動向

国内でPOSシステムが普及し始めたのは1980年代といわれています。インターネットの普及とともにPOSシステムは進化を遂げ、近年ではタブレット端末とクラウドを組み合わせたものも登場しています。

POS利用できる端末の種類が増加

従来のPOSシステムといえば、いわゆるレジ型が主流でした。スーパーなどで使われている筐体一体型POSシステムです。
しかし近年ではタブレット端末やスマートフォンにPOSシステムを導入するクラウド型サービスが増え、汎用性が高まっています。

例えばタブレット端末を利用するPOSシステムなら、初期費用がタブレット端末代とサービスの月額費用のみで済みます。設置場所も取らないため、小規模の店舗やスモールスタートをしたい人に最適です。
従来の大型でコストのかかるシステムから、低コストで導入できるシステムへ変化しているといえるでしょう。

DX導入の起点

DX(Digital Transformation)とは「IT技術を世の中へ浸透させて人々の暮らしをより良いものへと変革させる」という概念のことです。
DXと聞くと難しく感じますが、POSシステムでいえば下記のような使い方もDX化といえます。

● 店舗やECショップなど多様なチャネルで顧客にリーチし、情報を収集・分析して利便性を向上させる
● 品出しや棚卸などの業務を効率化し、スタッフが本来の接客に注力できる環境を整える
● 会計処理をスムーズにし、顧客の待ち時間を減らす

店舗を利用する顧客の満足度はもちろんのこと、働く従業員の環境まで向上できるのがDX化のメリットです。

情報集約・業務効率を得意とするPOSシステムの導入により、これからの新たな事業展開のチャンスが掴めるかもしれません。POSシステムの導入は、企業のDX化の起点となる可能性を秘めているといえるでしょう。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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