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【初心者必見】.NETとは?できることやメリットなどを詳しく解説していきます

目次

【初心者必見】.NETとは?できることやメリットなどを詳しく解説していきます

.NETとは、Microsoft社が提供するWindows上の開発環境(プラットフォーム)のことです。Windowsに標準装備されているため、いわゆるオープンソースであり、開発環境を用意しやすい、複数のプログラミング言語に対応しているなど、さまざまなメリットがあります。
この記事では、.NETとは何か、その構成要素とは、.NETでできることや得られるメリットは何かなどを詳しく解説します。初心者向けに解説していきますが、少し聞き慣れない言葉なども出てくるかもしれません。

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1. .NET(.NET Framework)とは

.NETとは、Microsoft .NET Frameworkというアプリケーション、または、その開発環境のことを指します。.NETはWindows7以降のバージョンに標準装備されており、基本的にWindowsをインストールすれば誰でも使えます。

Windows系のシステム開発に使うことが多く、業務効率化のためのシステムや自動化システムなどの開発に適しています。C#、Visual Basic、C++、F#などの複数のプログラミング言語に対応しているので、拡張性が高いというメリットもあります。

そもそもWindowsは世界でもっとも使われているOSなので、誰でも使いやすいというのも、大きなメリットです。.NETは、それぞれ役目が違う以下の5つの要素で構成されています。

<.NETの5つの要素>
  • CLR
  • BCL
  • WCF
  • ASP.NET
  • ADO.NET

少々ややこしいかもしれませんが、.NETを構成しているこれらの要素について、どのような役割を持っているか解説してきます。

.NET(.NET Framework)の構成要素①:CLR

.NETには、CLR(共通言語ランタイム)と呼ばれる環境が搭載されています。実行したいプログラムコードを.NETに入力すると、CILと呼ばれる共通中間言語に変換されます。そして、この変換された共通中間言語を実行するのが、CLRです。

このように、.NETではプログラムコードを一度共通中間言語に変換するため、C#、Visual Basic、C++、F#などの複数のプログラミング言語に対応することを可能にしています。ただし、すべてのプログラミング言語に対応しているわけではなく、JavaやPHPなどの言語は実行できません。

対応できる言語は、基本的にC#やVisual BasicなどのMicrosoft社製のプログラミング言語が多いです。CLRは共通中間言語の生成以外にも、メモリ管理やスレッド管理、例外処理、セキュリティなどの役目も担っています。

.NET(.NET Framework)の構成要素②:BCL

BCLとは、.NETで利用できるクラスライブラリ(ライブラリ※よく使われるプログラムの部品をまとめたファイルのこと)のことです。プログラムコードを生成する際に、すべての処理を一から作成するのは非効率です。そこで、すでに出来上がっているクラスライブラリを利用することにより、コード生成作業を効率化でき、時間も削減できます。

クラスライブラリには、ファイル入出力処理、グラフィックス処理、データベース処理、WEBアクセス処理など、汎用性の高い処理が含まれています。これらの基本的な処理は、どのようなプログラムでも必ず利用するものです。

すでに作成済みでテストも完了し、品質が保たれているクラスライブラリを利用することで、コード生成の作業効率と品質が向上します。

.NET(.NET Framework)の構成要素③:WCF

WCFとは、ネットワークでつながった端末上のソフトウェア間でのネットワーク通信をおこなう機能です。通信プロトコルとしては、TCP、HTTP、名前付きパイプ、MSMQ(Microsoft Message Queuing)などを利用可能です。

WCFの機能は、.NET Framework 3.0で新たに搭載されました。ただ、.NETのWCFはサポートが切れるという話もあります。.NET5の新機能.NET Coreと重複するため、WCFの廃止が予定されているとのことです。今後WCFを使ってシステム開発をおこなう予定の方は、Microsoft社によるサポート体制をご確認ください。

.NET(.NET Framework)の構成要素④:ASP.NET

ASP.NETとは、Webアプリケーションの開発のためのフレームワーク群です。ASP.NETを使えば、プログラミング言語やHTTPプロトコルなどについて詳しい知識がなくても、簡単にWebアプリケーションを開発できます。

具体的には、ドラッグ&ドロップでプログラムを配置でき、HTMLタグについて詳しくなくても、視覚的にWeb画面を生成できるなどというイメージです。

アプリケーション開発やプログラミングというとコードを打ち込んで生成するイメージですが、ASP.NETを利用すれば、上記のように、感覚的に開発が可能です。しかもASP.NETは、C#、Visual Basic、C++、F#などの複数の言語に対応しています。

それぞれが得意な言語で開発できますし、すでに特定の言語で開発済みのアプリケーションの開発を引き継げます。

さらに、特定のOS環境に依存することなく、Windows、Windows server、Web、Microsoft Azureなどのアプリを開発することも可能です。

.NET(.NET Framework)の構成要素⑤:ADO.NET

ADO.NETとは、データベースアクセスの手段を提供するためのものです。Webアプリケーションを開発する際に、データベースアクセスの処理は必要不可欠です。

たとえば、顧客管理システムを開発する際には、顧客データベースを作成し、該当の顧客の情報を閲覧する必要があります。ADO.NETでデータベースアクセスの処理を生成することで、Webアプリケーションを一つのフレームワークで開発することが可能です。

対応するデータベースは、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、OLE DB、ODBCなど、多様です。また、上記のようなリレーショナルデータベースでなくても、CSVファイルやエクセルファイルなどで作成したデータベースも操作可能です。

このように扱えるデータベースが多様なので、大規模な業務システムから、個人用の小規模なツールまで、幅広いWebアプリケーション開発に利用可能です。

2. .NET(.NET Framework)でできることとメリット

.NETを使うことで、業務を効率化するシステムや在庫管理システムなどの重要な業務システムを開発することが可能です。Windows上で動作するアプリケーションや、Webサービスを開発できます。.NETを利用するメリットには、次のようなことがあります。

<.NETを利用するメリット>
  • 複数のプログラミング言語に対応している
  • 開発コストを抑えられる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

・複数のプログラミング言語に対応している
すでにご説明したとおり、.NETではC#、Visual Basic、C++、F#などの複数のプログラミング言語に対応しています。そのため、たとえば「C#しか使えない」などという人も新たにプログラミング言語を習得することなく、開発をおこなうことが可能です。
・開発コストを抑えられる
.NETはWindowsをインストールすれば利用できるので、開発環境を整えるためのコストが安いというメリットがあります。特別なサーバーやファームウェアを購入して、開発環境を整える必要もありません。

また、上記でもご説明したとおり複数のプログラミング言語に対応しているので、必要なスキルを習得するハードルが低く人件費も抑えられます。

このように、.NETのメリットを知っておくことで、開発会社の提案で.NETを使用するという内容が出てきた場合にも、そのメリットを理解しやすくなります。

また、こうして.NETを使用した開発ができる会社を探したいとなった場合には、実はWEB検索などでフレームワーク対応の会社を探そうとしてもなかなか目的の情報が出てこないということがあるため、マッチングサービスなどを利用すると会社を探す工数をへらすことができるでしょう。

リカイゼンでは、言語やフレームワークなどの条件ごとに対応できる会社候補の紹介が可能ですので、お気軽に「相談フォーム」よりご連絡ください。無料でご利用いただけます。

3. .NET Framework以外で「.NET」がつくプログラミング言語

.NET Framework以外にも.NETがつくプログラミング言語がありますが、具体的にはどのようなものなのかについて解説します。

VB.NET

VB.NETとは、.NETでプログラミング言語のVB(Visual Basic)を使う状態を指します。VB.NETを使えば、フォームを使って、画面操作をともなうアプリを非常に簡単に作れます。

具体的には、テキストボックスやボタンなどをツールボックスからドラッグ&ドロップするだけで、視覚的な操作で簡単に画面を作成できます。また、コード生成では、カッコの閉じ忘れや構文の最後のセミコロン「;」漏れなどのミスがよく起きますが、IF分のカッコやセミコロンが不要なので間違えにくいです。

また、VB.NETは、VB6.0からの移行というキーワードで聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。VB6.0は、Windows10でも動作はするものの、2008年にサポートが終了しており、その後継言語となるVB.NETへの移行を検討される場合があります。

とはいえ、移行に関してもいくつかの段階を踏む必要があり、実際のところ一筋縄とはいかないものが多いです。VB.NETへの移行のほか、WEBシステム化するという手段もありますので、プロに相談しながらコスト・実装内容のパフォーマンスの最適な方法を検討することを推奨します。

<VB.NETの特徴>
  • 画面インターフェースを使って視覚的に画面インターフェースを作成できる
  • コード生成時にミスが起きにくい

C#.NET

C#.NETとは、.NETでプログラミング言語C#を使う状態を指します。C#は、Microsoft社が開発したオブジェクト指向のプログラミング言語です。.NETを開発する際にC++が使われていましたが、その過程で生まれたのが、C#です。

統合開発環境の「Visual Studio」のフォームアプリケーションで簡単にコード生成できるので、視覚的な操作で開発が可能です。C#は、Webアプリケーションやゲーム開発など、幅広い分野の開発に適しています。

<C#.NETの特徴>
  • Visual Studioで簡単にコード生成できる
  • 幅広い分野で開発が可能

4. まとめ

この記事では、.NETとは何か、.NETでできることや得られるメリットなどを詳しく解説しました。複数のプログラミング言語に対応している、Windows環境で開発できる、多種多様なWebアプリケーションを開発可能など、多くのメリットがありました。.NETを上手に活用し、さまざまなWebアプリケーション開発にご利用ください。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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