フードテックとは?注目される「食のIT革命」の世界潮流
- [更新日]2021/02/03
- [公開日]2019/05/31
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目次
フードテックとは?注目される「食のIT革命」の世界潮流
食分野とテクノロジーの融合は、世界的に注目されているイノベーション分野です。この数年は、フードテックという言い方をされていますが、とても広範囲での意味合いになっています。
そこで、今回はフードテックについての基本とどのようなジャンルがあるのかを整理して解説します。
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1. フードテックとは
食の領域と最新のテクノロジー(ICT)を掛け合わせたものをフードテックと言います。
フードテックは、農業や流通、外食産業だけではなく広範囲に広がります。
それは、次世代の食品開発の分野、また世界的に人口増による注目されている食糧問題などです。
フードテックは、食糧問題を解決できるための糸口になるのではないかと考えられています。
フードテックは、食とITが融合することで、新たなビジネスが創出されると考えられています。
米投資会社によると、2017年のフードテック市場への投資額は、100億ドル(1兆1000億円)を超えたと言われており、今後、フードテック市場は、700兆円を超えるとも言われています。
今後、フードテックの進化によって、多様なニーズに対して課題解決することも可能です。
農薬などによるリスクを抑えて、安心・安全な食糧生産、気象条件に左右されることのない安定生産化など、これまでの食ビジネスの概念を大きく変える可能性があります。
2. フードテックに期待される課題解決とは
世界的にフードテックが注目されている一つの理由として挙げられるのは、食糧問題です。
国際連合食糧農業期間(FAO)によると、農業生産から消費に至るフードサプライチェーン全体で食糧の3分の1が捨てたれているとのことです。
その量は、1年に約13億トンに上ります。国連で掲げているSDGs(持続可能性社会を目指す取り決め)において、2030年までに世界全体の一人当たりの食料廃棄を半減させる目標を掲げています。
また、生産やサプライチェーンにおいても食品ロスを減少させる目標も掲げられています。
フードテックを推進する中で、注目されている取り組みのひとつに「代替肉」があります。日本では、肉の代わりに大豆を使ってハンバーグを作ったりしています。その考えをさらに進化させたものです。
アメリカでは、食材の質感や調理法をITで解析して、香りや味を損なわずに調理できる「分子調理法」というものに着目して開発が進んでいます。
動物由来の肉や卵などの食品を再現して、植物の材料だけで本来のメニューとそっくりなものを再現するハンバーガーなどを作り出しています。
植物の材料だけで再現ができることで、ベジタリアンでも食べることができ、また乳製品も使わないで再現できるとビーガンでも食べることが出来ます。
上記のような、食品そのものをテクノロジーで変える「次世代食品領域」は、フードテックの分野ではとても注目度が高いのです。
- ・ビヨンドミート
- 大豆やエンドウ豆を活用して本物の肉そっくりに仕上げます。
- ・Hargol FoodTech
- イスラエルのスタートアップ企業。代用食とも言われていて、バッタを使ったプロテインパウダーを販売しています。
このように、植物由来の代替え食品は、低価格でヘルシーといった利点があり、海外では積極的な取り組みがなされています。
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3. フードテックの領域とジャンル
フードテックは、とても広範囲になります。その領域とジャンルについて、改めて整理します。
生産領域
生産領域では、食品を生産する農業に関わる部分になります。
これは、スマート農業、アグリテックとも呼ばれており、農業へICTを活用することで、就農者の作業負荷軽減化、植物の安定生産などを目指しています。
流通領域
流通領域では、鮮度維持や非効率な運搬が課題にあります。ICT活用によってそれらの課題を解決しています。
中食、外食領域
最近は、中食需要が高まっています。したがって外食産業の需要が下がることになるのですが、それらを解決するためには外食業のコストを削減する仕組みです。
例えば、「無人レストラン」「ロボットレストラン」など、人が介在しないレストランが、サンフランシスコや中国で注目されています。
特に中国においてはキャッシュレッシュ決済も普及していることもあり、メニューのオーダーから決済、メニューが出てくるところまで全て人が一切介在しないオートマティックを実現しているレストランも注目されています。
また、パリでは一流シェフの料理が調味料などもセットになったキットとして宅配してくれるサービスなども出てきているようです。
次世代食品領域
これは、上でも説明したように食品そのものをテクノロジーで変えていく領域のものです。
健康食品領域
食から健康維持のための健康食品領域でフードテックが活用されています。
代表的なサービスとして「ベースパスタ」があります。これは、厚生省が推奨する体に必要な栄養素31種類を練りこみ、不足する栄養素を手軽に1食で補えるパスタになります。
調理技術領域
調理領域では、食品の調理に関わる道具になります。
例えば、ロボットアームによって調理をサポートしてくれるサービスや、食品解凍で味を損なわないように解凍するサービスなどです。
4. フードテックに異業種が参入
フードテックへは、異業種の参入も目立つようになっています。
例えば、メニューの調理方法を記録しているSDカードをオーブン等へ差し込んで店員がメニューを選んでボタンを押すだけで、自動的に調理方法を調節してくれます。
これは、調理技術を持っていないアルバイト店員でもメニューを再現できるようにしています。
また、掃除ロボットの導入、キャッシュレス決済の導入によって、業務効率化を図っています。
家電メーカー、住宅メーカーなどとの連携も活発です。
白物家電にレシピを提供するスマートキッチンサービスへの取り組みなどを行なっています。
WEBサイトに投稿されたレシピはデータベースに入っていますので、データベースの情報から解析し、IT家電が読み取れる可能な形式へ変換して家電へ提供します。
これまでも、オーブン料理に関してスマートフォンと連携したレシピ提案などもありましたが、よりリアルに新レシピを再現できるように進化しています。
食のあらゆるジャンルで、テクノロジーを活用することで、これまで関わりのなかったテクノロジー企業や、スタートップ企業が誕生してくるとも見られています。
IoT、AI、ビッグデータなどの食への活用は、テクノロジー企業にとっても真骨頂の取り組みになります。そして画期的なイノベーションを創出することへも可能性が感じられます。
今後、あらゆるビジネスがフードテックと関わってくることが考えられるのです。
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5. まとめ
今回は、フードテックについて解説してきましたが、いかがでしょうか?フードテックに関しては、非常に広範囲に及びます。生産、外食、中食、調理、流通、次世代までジャンルはさまざまです。そのジャンルに対して、どのようなテクノロジーを融合させることで、イノベーションが創出できるのかを考えることは、難解なところもありますが、いわゆる「食糧課題の解決」という視点で見ることで見えてくる部分がありそうです。
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