【アジャイル開発とウォーターフォール開発】タスク管理方法から適した開発手法を選ぶ
- [更新日]2020/11/18
- [公開日]2019/04/25
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目次
【アジャイル開発とウォーターフォール開発】タスク管理方法から適した開発手法を選ぶ
システム開発を行うにあたり、大きく2つの開発手法があります。それは、ウォーターフォール型開発とアジャイル型開発です。発注担当者として、果たしてどちらの手法を用いて開発を行うのが良いか、わからない部分もあるでしょう。
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システム開発は長期にかけて行われます。工程ごとのタスクを確認することで、プロジェクトの全体像がわかりやすくなります。この項目では、従来のウォーターフォール型開発の際のタスク管理について説明します。
システム開発を依頼する前に発注者がまずやることは、開発目的を明確にすることです。しかし、目的を明確にしようとする中でいつの間にか「目標」になってしまうことがある点です。
そう言ったことにならないように、全員が納得できる内容を明確にして共有するようにしなければいけません。
そこで、それぞれの手法のタスク管理を知ることで、どちらを選択すれば良いかを選択できるようにまとめました。
また、外注先をどのような視点で選定すれば良いのかも解説いたします。
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目次
1. ウォーターフォール型開発のタスク管理を知る
開発目的の明確化
ありがちなことは、開発当初は例えば「営業効率を上げるために行動履歴から営業戦略サポートを行えるようにデータ事例を抽出しサポートする」というような目的があったにも関わらず、開発を進める中で開発へ神経が行ってしまうばかりに目的が「開発を終わらせること」というように変わってしまうことです。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
開発範囲の決定
開発する範囲の意思決定を行う工程になりますが、発注担当者は開発会社へ依頼をするためにもRFP(提案依頼書)を取りまとめます。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎盛り込みたい機能を抽出する
- ✔︎予算、納期等の条件を明確にする
- ✔︎RFP(提案依頼書)を作成し、外注先候補へ配布
コンペ、契約、プロジェクト計画
複数社の開発会社へRFPを配布したら、各社からの見積もり及び提案を待ちます。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎コンペ開催もしくは個別に外注先候補へRFPを配布して提案を受ける
- ✔︎外注先を決定したら契約書を締結
- ✔︎契約を締結した外注先とプロジェクト計画を具体的に立てる
キックオフミーティング
プロジェクト計画が立てられたら、いよいよ開発のキックオフミーティングを行います。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎キックオフミーティングにて、プロジェクトメンバーの役割を確認
- ✔︎全体スケジュールの確認
- ✔︎各担当の成果物の確認
要求定義、要件定義
発注者側から要求定義を行い、それをもとに開発会社では要件定義を行います。これはRFPの内容をもとに具体的に要件が詰められることになります。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎開発会社が要求定義をもとに要件を明確化する
- ✔︎開発会社は要件定義書を作成する
- ✔︎開発会社から発注者へ要件定義書のレビューを行う
システム設計
要件定義をもとに、システム化するために具体的な設計を行います。ここでは、インフラ周り、プログラム設計、データベース設計、データ移行等が発生する場合は移行設計含めて設計を行います。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎外部設計でインタフェースを決定
- ✔︎内部摂家でプログラム設計を行う
- ✔︎データ移行がある場合は、発注側で準備する
実装(プログラム開発)
システム設計書をもとにプログラム開発を行います。途中、仕様確認等で開発会社から発注者へ問い合わせも考えられる工程です。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎開発の進捗確認を行う
- ✔︎ソースコードが規約に基づいているかの確認を行う
- ✔︎ソースコードに必要なコメントが付加されているかの確認を行う
稼働準備
最終の受け入れテストでは、サーバ、ネットワーク設定を行いリリースの準備を行います。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎新システムで使うハードウェア等を準備する
- ✔︎エンドユーザー教育を開始する
- ✔︎社外の顧客へ新システム稼動の案内を行う
テスト計画
開発の後半では、テストを行います。テストは、単体テスト、結合テスト、受け入れテストとありますが、発注者は基本的には結合テストあたりからが出番です。特に受け入れテストでは発注者が主役となりますので、実際にシステムを使う部署のメンバーなどにも確認してもらうように事前にスケジュールを組んでおく必要があります。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
✔各テスト段階でテスト項目を作成し、テスト結果をまとめて提出してもらう
納品、運用保守体制稼働
受け入れテスト後、修正等も完了したらいよいよ納品し、リリースを行います。
リリース後は、運用・保守になりますので、どのような体制で稼働するか確認を行います。
発注担当者がこの工程で確認するべきタスク
- ✔︎受け入れテストを完了後、納品指示を出す
- ✔︎運用、保守体制の確認を行う
- ✔︎運用、保守の依頼を行う
2. アジャイル型開発のタスク管理
従来のウォーターフォール型開発とは違い、アジャイル型開発では開発中に細かくコミットされている段階でテストと納品を繰り返します。
アジャイル型開発フロー
- ①プロジェクト要員の選別
- ②開発する「目的」を優先し、開発全体を細かく分類
- ③「目的」達成のために最適な「目標」をピックアップして開発に着手
- ④「目標」とした機能の要件定義、実装、テスト、修正、完成を行う
- ⑤テストで発注者が加わり、開発側へフィードバック
- ⑥完成した機能を「目的」から評価、次の「目標」を決定
3. システム開発の外注先選びのポイント解説
ウォーターフォール型、アジャイル型のタスク管理を見て、そのプロジェクトの進め方の大きな違いをご確認いただけたでしょうか。
開発会社によって、この開発手法ごとにウォーターフォール型を得意としている、アジャイルを得意としているというタイプは分かれることも多いため、進めていきたい開発手法があればそれを想定して外注先候補を選ぶ方がよいでしょう。
また、ウォーターフォール型とアジャイル型とでは、プロジェクトの進め方が異なるため、同じシステム開発と言えども費用感は異なってきます。
極端に言えば、アジャイル開発の方は作って直しての繰り返しになるので、開発スパンが長期に考えられるプロジェクトに向いているかと思います。
システム開発を依頼する際に、外注先選びをする際、価格だけで決めたり、実績だけで決めたりしている方がいらっしゃいますが、可能であれば全体を点数化してバランスの良い会社を選定されることをオススメします。
システム開発において理想的な外注先は、プロジェクトの各工程で進捗状況や課題となっていることを発注側にも共有してくれる会社になります。より良いシステムづくりを行うために、プロジェクトの途中段階で発注者の意見を開発へ生かしてくれようとする会社は、なかなか多くはありません。
これは、プロジェクトマネージャの力量に左右される部分でもありますので、外注先選びの際は、誰がプロジェクトマネージャになるかを確認して面談しておくことも一つの方法です。
プロジェクト進行で、うまく行っていることも問題があることも、包み隠さず、且つ不安にはさせることのないようなコミュニケーション力で対応してくれる開発会社が外注先として選ぶべき会社と言えそうです。
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4. まとめ
ウォーターフォール型開発とアジャイル型開発で、発注者が知っておくべきタスクに関してまとめてきました。また、どのような外注先を選ぶのが良いかも説明しました。
システム開発は、長い期間に渡って行われますので、なるべくならストレス無く進行できることが望ましいでしょう。技術力や費用面だけでは無く、コミュニケーション力や提案力、裏付けのある実績など総合的な判断で外注先を選び、スムーズなシステム開発ができるようにしましょう。発注者は、各工程のタスクを把握して、発注者側の確認漏れなどでスケジュール遅延が発生したりすることのないような動きが必要です。
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