地元・東京下町「人形町」の事例にて
今回はクリエイティヴ力での地域活性化をテーマにして、ストリートワイズの地元・人形町での事例を紹介して参ります。
1. 地域の持つ課題
まずは地域の持つ課題について、昨年より東京都中央区の近隣4商店街(人形町/浜町/東日本橋/甘酒横丁)から総勢約30名が定期的に集まり話し合いを行ってきました。
そこから浮き上がってきた主な地域の課題としては
① 増加するインバウンド観光客への対応
② 古くから地域に根付く文化遺産/地域資源の再認識と継承
③ 上記の①②を連動させ、地域の一体感を推進するような仕掛けが出来ないか?
このエリアは日本橋の東側、都心に近いですが下町の雰囲気を残す町街です。
参加した4つの各商店街ごとに古くからの細かなソフト/コンテンツを有しています。
またそれゆえに小さな課題なども含んでおります。
それらを濾して、下町の未来として“前進する”課題の抽出を心がけました。
2. 改善するには何をするべきか?
4商店街が共同で取り組む上で、それをユナイトする(結びつける)団体名称を決めました。
「お江戸日本橋東地区会」
一見、当たり前かつ地味ですが、言葉の意味としては
・江戸文化を継承していく“何か”を発信していく
・“日本橋”に対して、その東側エリアを総じて
地域アイデンティティーに関わるこの二つ意味は、何かを共同で行う上では大きな旗頭となります。
その上で「インバウンド×地域資源」から導き、
人形町の落語(かつて人形町末廣という常設の寄席があった)
東日本橋の講談(薬研掘不動尊が発祥地である)
など話芸をフィーチャーして掘り起しをしていこうとなります。
これらは現在一部マニアによる支えが中心で、客層も高齢化しており、新たな顧客層の開拓が容易にはならない現状があります。
ただ日本を知ってもらう、あるいは下町での文化体験をしてもらうには最適なコンテンツである。
これらに昨今伸長著しい各商店街の“食”のおもてなしとの組み合わせによる、継続性の高いイベントなどの実施を検討/検証してまいりました。
3. どのようなクリエイティブ手法で?
1年半の話し合い、そこからの実行具体性の検討と検証を重ねた結果
「甦える辻講談 ~WAGEI OASIS~」
という企画にまとめました。
概要として
イベントの環境として『畳』を人の集まる場所の屋外にて利用するアイディアを試験的行います。
外国人にとって履物を脱ぐという行為、それだけでジャパニーズカルチャーです。
下町の文化を体験する場としての上質でラグジュアリーな和のオアシス空間を提供できればと考えています。
またその中において、各4商店街が、それぞれの特色を活かし
「習」/折り紙・苔玉・茶会など
「食」/各商店街参加店舗からのデリバリーサービスの実施
「芸」/講談・落語などの実演
「情」/地域ボランティアによるおもてなしと語らい
などを行います。
先月、実はこの企画は、
「平成28年度地域資源発掘型実証プログラム事業」(東京都産業労働局観光部)に採択されました。
来年2月の実施に向けて具体化の推進に入ります。
今回の「お江戸日本橋東地区会」には、この地で4代目、5代目といった店主の方々もいれば、我々のような新業態/新住民のメンバーもいます。
共に融合することにより、新たなクリエイティヴマインドを産み出します。
それをエンジンにし、改めて地域の歴史へのリスペクトと次世代への継承を育む。
こうした継続性のある動きが、結果として活性化に繋がると信じています。
他にも詳しい事例などを知りたい方は、どうぞストリートワイズまでご連絡くださいませ!
(写真は弊社が拠点を置く、中央区人形町の人形町商店街のキャラクター「人之助」です)
ご相談はこちらから
企画や要件が固まっていないご相談でも
お気軽にお問い合わせください。
-
01
相談する
-
02
要件ヒアリング
-
03
専門企業のご紹介
-
04
企業との
ご面談&見積取得 -
05
企業選定〜契約締結
サポート -
06
専門企業と直接
プロジェクト進行
※ステップ5以降はご希望に応じて
サポートいたします。
EDITOR PROFILE
有限会社ストリートワイズ
渥美 雄一郎
かつて知人のNZ人経営者は、こう語りました。
「日本にはbussiness-Wiseの経営者や組織人は多いけど、Street-Wiseの人は少ないね」と。
この言葉を彼が語った当時は“ITバブル”の只中。
彼自身もIT企業の経営者でありましたが、企業が利益を産み出すために英知を駆使するのが“bussiness-wise”として是とされてた時世に、その対極として語られた“Street-Wise”という言葉にひどく新鮮なイメージを持ちました。
と同時に我々が社会の中で活動する上での行動の指針や理念を体現する言葉として濾過されて残ってきました。
“Street-Wise”
社名として掲げたからには、自分たちが関与する事業のジャンルにおいて、Bussiness-WiseよりはStreet-Wiseなノウハウ、アドバイス、サジェスション、判断、決断が促せるように・・・
それは時に子供の時の遊びの知恵や、伝わる自然と共生したところからのサヴァイバルであったり、一見、現在のビジネスシーンからかけ離れた地にあるようなものも援用してプロジェクト、そしてビジネスの「目的と達成」を成して遂げていきたいと考えています。
代表取締役 渥美雄一郎
よろしくお願いします。
僭越ながら、以下もご参照いただければ幸いです。
http://www.nippon-shacho.com/search/result.html?did=385
有限会社ストリートワイズ
有限会社ストリートワイズでできること
-
toB、toCマーケティング全般
企業のマーケティング支援対応しております。
-
動画制作(撮影・編集・制作)
WEBでのティザー動画(TouTube/Twitter/Vone)、あるいは企業VPの進化形である”FUN IP”的なアピール動画等を企画制作することが多いです。まじめなものでは、資料用の記録動画あるいは、そちらをTV番組的にセミドキュメンタリに仕立てて、観る方が楽しめるものにするなどの制作を行っております。
-
CG動画
3DCGを中心に大型映像(アミューズメントパークなどの遊戯施設のアトラクション映像)や遊技機の映像製作対応しております。