ゆとり世代は成功したのではないでしょうか？

ここ数年思うのですが、ゆとり世代って本当に良くなかったのでしょうか？
僕は、ある意味ゆとり教育というのは成功したのではないのかと思っています。

たしかに学力の低下などいろいろな目に見える弊害は出ているのだと思います。
しかし、ゆとりがあったから、今の若者は本当に優秀ではないのでしょうか？

個人の能力を高める教育スタイル

学校で勉強する時間が減った分、自分の好きなことに投資する時間が増え、より個人のスキルを伸ばすチャンスが増えたのではないでしょうか？
最近、世界で活躍するアスリートや文化人が増えてきたのも、ゆとりの成果ではないかと思います。
あるいは、ビジネスにおいても、最近では、中学生や高校生の段階で起業し、しっかりと会社を経営されている方もみられます。
街を歩いてみると、一見遊んでばかりのように見える若者でさえ、英語で外国人とコミュニケーションをとりながら道を歩いています。

決められたレールの上を走る人は減ったのかもしれません。
しかし、世界で生きていける日本人の創出という点では、かなり成果が出ているのではないかと思います。

ゆとり以前とゆとり世代では言うほど変わらない？

例えば、犯罪の増加を問題点としてあげる声も良く聞きます。
しかし、本当に増えているのでしょうか？
世の中が進み、NGが増えたから増えたのではないでしょうか？
あるいは、SNSなどのメディアが発達し、情報伝達力が高まったために、自分に届く情報が増えた。
ただそれだけなのではないでしょうか？

最近の若者と、最近話していますか？

特に、僕と同世代、あるいはそれ以上の世代の方、最近の若者と話をしていますか？
かなり堅実で、しっかりとした意見を言う人が多くないですか？
少なくとも、僕が大学生の頃は、ちょうどバブルの頃だったのですが、あの頃の若者の方がよっぽどどうしようもない人ばかりだった印象です。
自分が20歳だった頃に言っていたこと、やっていたことが、本当に今の若者と比較して勝っていたのか？
僕は案外言えないのではないのか？と思っています。

逆に昔の教育は本当に良かったのか？

昔の教育が優秀で、今の教育（ゆとりの教育のことです）が優秀でないと仮にしたとして、優秀な教育を受けた人より受けていない人の方が、外国人と話ができる人が多いのはなぜ？という疑問がおきます。
世界で通用するアスリートや文化人が増えたのはなぜ？という疑問がおきます。

そのように考えていくと、与えられた物をこなし、その範囲内でしっかりとした成果を上げていく、詰め込み型の教育方法で育った人間は、たしかに学力テストなどでは素晴らしい結果を残すかもしれませんが、「指示待ち人間」にしか育たないのではないでしょうか？

あるいは、高度成長期を支えた優秀な人材は、案外高等教育を受けていないという人も多いと思いますが、逆に、教育に縛られず、自分たちの行きたい人生を貫くことに時間を割いた彼らと、今のゆとり世代と何が違うのか？という話になりませんか？と思います。

胸を張って言うべきことを言う

何が言いたいのかという話ですが、ゆとり世代はもっと胸を張って、自分たちのアドバンテージを言うべきです。
示すべきです。
それは、政策を始めた政府も同じです。
マスコミももっとそこに手を貸してあげて欲しいです。

これからは、多様化を求めていく時代です。
十人十色が求められる社会に出て行く前に受ける教育で、画一的になるようなことがあってはいけません。
それは、ミスマッチな人材を育成するだけです。
言われたことだけができる人材は淘汰されます。
やり方を間違えたら、これからの日本の教育は、淘汰される人材を大量生産する教育になります。

ゆとりとその前の教育方法で、うまくいいとこ取りができるように、もっと社会全体で考えていかなければなりません。
このようなことに社会人の1人として、参画していきたいと思います。

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