日鉄住金、「イーブス」「アソコ」などを運営する遊心クリエイションを清算。来年1月末をめどに全店の営業を停止し、清算手続きに着手する。清算結了は来年9月をめどとしている。(繊研新聞より一部引用)
現在の店舗数はレディス・メンズの「イーブス」34店、レディスの「グランデベーネ」7店、低価格雑貨業態の「アソコ」4店の合計45店である。
主力業態のイーブスは、グローバルSPA(製造小売業)をはじめとする競合激化や不良在庫が膨らんだこと、不採算店舗を数多く抱えたことで不振が続いていた。一時期大きな話題を呼んだアソコも、店舗ごとの収益性にばらつきがあり、効率性の悪さもあって、収益面では厳しい状況だった。
アパレル業界にとっては「イーブス」の方が注目度が高かったが、世間的には「ASOKO」の方が注目されていた。
遊心の主要業態は「イーブス」で、「ASOKO」はアクセントの育成業態に過ぎない。しかし世間は主客反対の認識を持っていたのではないでしょうか?
【 イーブス/アパレルブランド 】
ユニクロも含めた低価格グローバルSPAブランドに対抗した低価格SPAブランド。センスもデザイン性も良くブランドイメージは確立していた。しかし、今一つ存在感がなかったように感じる。この価格帯を買う層は、イーブスが出店していた郊外型ショッピングセンターに来る層に対して、響かなかったのではないでしょうか。
【 ASOKO/雑貨ブランド 】
ハイセンスでブランドの認知度も高く話題性も豊富だった。しかし、ビジネス構造的に雑貨の型数は多いにも関わらず単価は安い。となると、大量生産による製造費引き下げしか利益率を確保できない。そうするとたった4店舗分の生産ロットでは採算性の改善はほとんど見込めない計算になる。雑貨は単価が低い分、製造ロット数は大きくなり4店舗分では雑貨の経済ロットには達しなかったのでしょう。4店舗体制から増やせないという状況で事業としては破綻したと考えられる。
卸売り業務の廃止で直営店一本槍という経営方針の変更も会社清算を結果的に早めたのではないかとも思える。「選択と集中」は一昔前に流行った言葉だが、もしその博打に外れた場合、他に逃げ道がないことを意味する。
「液晶を選択し集中した」シャープもそれと同じことなのでしょう。
● 株式会社チビコ
ホームページ http://chibico.co.jp
お問い合わせ contact@chibico.co.jp
ご相談はこちらから
企画や要件が固まっていないご相談でも
お気軽にお問い合わせください。
-
01
相談する
-
02
要件ヒアリング
-
03
専門企業のご紹介
-
04
企業との
ご面談&見積取得 -
05
企業選定〜契約締結
サポート -
06
専門企業と直接
プロジェクト進行
※ステップ5以降はご希望に応じて
サポートいたします。
EDITOR PROFILE
株式会社チビコ
今田 佳司
<略歴>
1973年、京都府生まれ。
1995年、大阪芸術大学美術学部デザイン学科卒業。
(株)アドブレーン入社、電通へ出向
(株)インターブランド ジャパンを経て
2009年株式会社チビコ設立
<受賞歴>
ニューヨークADC賞 銀賞/日経広告賞 グランプリ
日本産業広告賞 グランプリ/日経エレクトロニクス賞
毎日広告賞/札幌国際デザインコンペ入選
富山デザインコンペ入選
「経営としてのデザイン」
大切なのは「見た目」のデザインではない。いかに経営ビジョンを可視化し、具現化するかである。戦略的に構築されたブランドは、見る人にとってこれまでにない共感とロイヤリティをもたらします。しかし、本来のブランディングの意義はプロセスにこそあります。コンサルティングの過程で再発見する会社の存在意義、そして会社と社会、会社と社員のあるべき理想の関係性や姿は、デザインという具現化された資産とともに、大きな成果となるはずです。経営インパクトのあるブランディングを成功させるためには「企業理解力」がなによりも大事だと考えています。ひとくちに企業を理解すると言ってもそこには、市場環境やビジネスモデルなど経営を理解するためのビジネスセンス、そして社風や企業文化を直感的にとらえるための敏感なセンシビリティの両方が必要です。経営的視野をクライアントと共有しながら、ユニークで誰からも長く愛されるコミュニケーションをデザインすることがわたしたちの使命です。
株式会社チビコ
株式会社チビコでできること
-
toB、toCマーケティング全般
-
ロゴ制作
-
名刺制作