- ITインフラ・システム開発
- DX支援開発(AI、IoT、5G)
【2025年総括】中小企業DXはどこまで進んだのか
- [更新日]2026/02/12
- [公開日]2026/02/11
- 1 view
- 株式会社バイナリテック
— 現場視点で見えた「勝者の共通点」と「次の一手」—
2025年、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)は大きな転換点を迎えました。
特に中小企業(SME)においては、AIが「検討対象」から生き残りのための必須ツールへと、認識が大きく変わった年でもありました。
本記事では、2025年の動向を実務視点で振り返り、
-
成果を出している企業
-
停滞している企業
-
その差を生む要因
を整理します。
1. 2025年、中小企業DXを取り巻く「追い風」
2025年が転換点となった背景には、制度面とインフラ面の後押しがありました。
制度の確立:AI推進法と基本計画
2025年9月に「AI推進法」が全面施行され、12月には政府の「人工知能基本計画」が閣議決定されました。
これにより、日本は「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」を目指す方針を明確にし、中小企業にとっての心理的・制度的ハードルは大きく下がりました。
「AIはリスクが高いもの」から
「ルールの中で活用するもの」へと、空気が変わったのは大きな転換点です。
インフラの進化:ABCI 3.0と国産AI
世界最高峰の計算基盤であるABCI 3.0が本格稼働したことで、日本語に特化した高性能なソブリンAIが現実的な選択肢になりました。
高価な海外製ツールに頼らずとも、国内SaaS経由で高精度なAIを利用できる環境が整いつつあります。
これは中小企業にとって、
「コスト面の壁が下がった」
「心理的ハードルが下がった」
という二重の意味で大きな変化でした。
2. DXが進んだ企業の共通点:3つの勝因
① 作るより、うまく使う(Using over Making)
成功企業は、自社開発にこだわらず、既存SaaSやAPIを組み合わせて現場課題を解決しています。
特にRAG(検索拡張生成)による社内ナレッジ連携は、実用レベルで広がりました。
「AIを作る会社」ではなく
「AIを使いこなす会社」が成果を出しています。
② IT部門主導ではなく現場主導
DXが定着している企業ほど、現場社員が主体です。
トップダウン施策よりも、
現場の不満や業務負荷から始まるDXのほうが、継続率が高い傾向にあります。
DXは現場の“困りごと解決活動”に近づくほど成功しやすいと言えます。
③ Human-in-the-Loopの前提設計
AIを過信せず、最終判断は人間が行う体制を前提とした企業ほど、トラブルを回避しながら成果を積み上げています。
「AIに任せる」のではなく
「AIを部下として使う」発想が定着し始めました。
3. 停滞企業が陥った「ナレッジ負債」
成果が出ない企業には共通点があります。
ナレッジ負債の蓄積
AIの出力を検証せず使い続けた結果、業務の背景や判断基準を理解する人材が減少。
AIが誤ると誰も修正できない状態に陥ります。
短期的には楽でも、長期的には組織力を削ります。
リスク回避のための全面禁止
一律禁止は、隠れAI利用を招くだけでなく、AI活用スキルを持つ人材の育成機会を失わせます。
結果として、
「使っている会社」と
「使えない会社」の差が広がります。

4. ミニケース:地方企業の例
地方のサービス業(従業員30名)の事例です。
課題
ベテラン社員への問い合わせ集中による属人化。
取り組み
過去対応記録を整理し、RAG型AIでFAQ化。
結果
-
ベテラン対応時間 約60%削減
-
新人の自己解決率向上
-
特別な開発なし、SaaSのみで実現
ポイントは「新技術」ではなく、既存ツールの現場適応でした。
5. 2025年を振り返って見えたDXの本質
中小企業DXは、もはや一部の先進企業の話ではありません。
むしろ、
「やった会社」と
「様子見を続けた会社」
の差が可視化された年だったと言えます。
重要なのは、
DXはテクノロジー導入ではなく
業務と組織の変革である
という理解です。
6. 現場ですぐ試せるDXチェックリスト
2026年に向けて、まずは以下を確認するだけでも十分な一歩です。
-
社内に「ムダだと思われている業務」が可視化されているか
-
同じ質問が何度も発生していないか
-
ベテランしかできない業務が放置されていないか
-
ナレッジが個人PCや頭の中に閉じていないか
これらはすべて、AIと相性の良い領域です。
DXは大規模投資よりも、
「業務の見える化」から始まります。
7. 2026年に向けた次の一手
今からでも遅くありません。
-
アジャイル・ガバナンスの構築
-
AIエージェントの試行導入
-
小さな成功体験の共有
この積み重ねが競争力の差になります。
読者のみなさんへ
2025年を振り返って、現場ではどのような変化がありましたか。
-
導入して難しかった点
-
効果が出た活用例
-
まだ進められていない理由
ぜひコメントで共有してください。
現場の知見こそが、日本のDXを前に進めるヒントになります。
役に立ったと感じたら、Likeやフォローをいただけると励みになります。
ご相談はこちらから
企画や要件が固まっていないご相談でも
お気軽にお問い合わせください。
-
01
相談する
-
02
要件ヒアリング
-
03
専門企業のご紹介
-
04
企業との
ご面談&見積取得 -
05
企業選定〜契約締結
サポート -
06
専門企業と直接
プロジェクト進行
※ステップ5以降はご希望に応じて
サポートいたします。
EDITOR PROFILE
株式会社バイナリテック
松原 正則

株式会社バイナリテック
株式会社バイナリテックでできること
-
DX支援開発(AI、IoT、5G)
AI、IoT、5G を活用し、ビジネスのDXを加速。業務の自動化やデータ活用により、企業の競争力を高める最適なソリューションを提供します。
-
WEBサービス開発
最新技術を活用し、ユーザビリティとパフォーマンスに優れたWebサービスを開発します。フロントエンド・バックエンド・クラウド まで一貫した開発で、スケーラブルなシステムを実現します。
-
ソフトウェア・業務システム開発
企業の業務効率を最大化するオーダーメイドの業務システム を開発。要件定義から運用までサポートし、使いやすく拡張性の高い ソリューションを提供します。

