バージョン管理システムとは?種類や導入するメリット・注意点を解説
- [更新日]2023/02/17
- [公開日]2022/02/25
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目次
バージョン管理システムとは?種類や導入するメリット・注意点を解説
多くの開発者が参加するシステム開発プロジェクトで、大きな力を発揮するシステムには、「SVN(Subversion)」や「Git」などの「バージョン管理システム」があります。多くのシステム開発で導入されているため、これらのシステムに聞きなじみがある人も多いでしょう。
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バージョン管理とは、ファイルの変更を記録して、その変更履歴を管理することです。
バージョン管理システムを導入する目的は、ファイル変更の追跡や変更内容の照合、復元といった更新履歴を残すための変更管理です。
バージョン管理システムには、次の2種類のタイプがあります。
集中管理方式は、単一のリポジトリですべてのファイル変更の履歴を集中管理する方式で、CSVやSVN(Subversion)などがあります。
分散管理方式は、複数のリポジトリでファイル変更の履歴を管理する方式で、GitやMercurialなどがあります。分散管理方式では、サーバー上のリポジトリ(リモートリポジトリ)の完全なコピーを自分のPC上に作成し、PC上のリポジトリ(ローカルリポジトリ)でファイルの変更や変更履歴の確認を行えます。
バージョン管理を導入することで、過去のファイル変更の追跡ができるようになり、変更差分の確認や特定のバージョンのファイルに復元することも可能です。これにより得られるメリットは次の3つです。
ファイルを誤って変更してしまった場合、手動で誤った変更を訂正するか、保存してあるバックアップファイルで上書きするしかありません。もし変更量が多かったり、直前の状態のバックアップを取っていなかったりした場合は、前の状態に戻すことが難しいです。
複数人の開発者が同じファイルを変更することの多いシステム開発でのファイル変更は、次のようなトラブルが起こりやすいです。
バージョン管理をしていれば、「いつ」「だれが」「どう変更したのか」が簡単に追跡できるため、不適切な変更を発見した場合、瞬時に変更者を特定してコンタクトを取ることができます。
バージョン管理をすることで、簡単にファイルを特定の状態に戻せます。
バージョン管理システムを導入するにあたって、バージョン管理システムの操作を開発者に教育し、浸透させる必要があります。リポジトリにファイル変更を反映(チェックイン/コミット)したり、リモートリポジトリとローカルリポジトリを同期(Push/Pull)したりといった操作を、システム開発のプロジェクトに携わる開発者全員が覚えなければなりません。
バージョン管理システムは、導入時に教育コストがかかるものの、それを大きく上回るメリットを得られます。複数の開発者が共同作業するシステム開発に、必須のシステムといえるでしょう。
本記事では、バージョン管理システムの基本知識や導入メリット、導入時の注意点について解説します。
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1. バージョン管理システムとは
バージョン管理を行うことで、いつ・だれが・どのファイルを・どのように変更したかが記録され、変更の追跡ができるようになります。バージョン同士の差をチェックしてバグの原因を確認したり、ファイルの内容を特定の状態に復元したりすることも可能です。
このような、バージョン管理を行うことができるシステムを、バージョン管理システムと呼びます。
バージョン管理システムは、管理対象のファイルと全ての変更履歴をリポジトリと呼ばれるデータベースに保存することが可能です。リポジトリを社内イントラのサーバーやインターネット上の共有サーバーに設置することで、複数人の開発者が共同で作業することができ、全ての開発者のファイル変更が管理できます。
管理の対象となるもの
管理の対象となるファイルは、システムの新規開発や機能拡張、バグ修正などの過程で変更が入る可能性のある全てのファイルです。具体的には次のようなファイルが管理の対象になります。
2. バージョン管理システムの種類
集中管理方式(CVS・SVNなど)
集中管理方式では、開発者全員が1つのリポジトリにアクセスしてファイルの変更や変更履歴の確認を行うことが可能です。そのため、ファイル変更をリポジトリに反映(チェックイン/コミット)したり、変更の履歴を確認したりするには、リポジトリが配置されているサーバーと接続している必要があります。
分散管理方式(Git・Mercurialなど)
開発者ごとに自分のPCにローカルリポジトリを持つため、リモートリポジトリが配置されているサーバーと接続していないときとでも、ファイルの変更をローカルリポジトリに反映(チェックイン/コミット)したり、変更の履歴を確認したりすることが可能です。
自分の好きなタイミングでリモートリポジトリとローカルリポジトリを同期して、ローカルリポジトリの変更をリモートリポジトリに反映(Push)したり、リモートリポジトリの内容をローカルリポジトリに取り込んだり(Pull)することができます。
他の開発者のローカルリポジトリに影響を与えることなく、自由にファイルの変更やブランチの作成ができることから、複数人が分散して開発することが多いシステムでは、分散管理方式が主流になっています。
3. バージョン管理システムを導入する3つのメリット
誤ってデータを変更してしまっても、前の状態に戻せる
このような場合でも、バージョン管理システムを導入していると、一回の操作でファイルを前の状態に復元できます。復元の工数がかからないので開発がスムーズに進められ、大切な資産であるファイルを守ることも可能です。
共同作業がスムーズに進む
また、自分のファイル変更の直前に他の開発者が同じファイルに変更を加えた場合、自分以外の変更が入っていることを検出できます。自分の変更をリポジトリに反映させるときには、他の開発者の変更も残すことが簡単にできるので、共同作業をスムーズに進められるでしょう。
作業の問題点が発見しやすくなる
この機能を利用すると、システムが異常動作する現象を発見したときに、ファイルの状態を以前のバージョンに戻しながら、異常動作のバグが入り込んだ変更記録を迅速に特定できます。バグが入り込んだ変更が特定できれば、原因解析がスムーズになるため、バグ修正の工数が大幅に短縮することが可能です。
4. バージョン管理システムを導入する際の注意点
緊急対応のようなスケジュールがタイトなプロジェクトでバージョン管理システムを導入してしまうと、導入時の教育コストがかかるため、スケジュールが間に合わなくなる可能性もあります。どのプロジェクトから導入していくかは、教育コストを考慮して慎重に検討しましょう。
5. まとめ
システム開発を外注する際には、外注先の開発会社がどのようにバージョン管理しているかを契約前に確認することも重要です。
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