中国はプロダクトアウトからマーケットインへ

最近中国が何かと世間を騒がせています。
人民元の国際通貨入りが決まって数日たちますが、日本の中では、慎重な見方が強い気がしますね。
本来的な意味とはちょっと違う使い方をしますが、中国はプロダクトアウトの時代から、完全にマーケットインの時代へ入ったのだと思います。

プロダクトアウト（世界の工場）の終焉

一昔前まで、中国は「世界の工場」と呼ばれ、世の中には「メイド・イン・チャイナ」ではないものを探すのが難しい。そんな時代でした。
いまや、その地位は東南アジアに完全にシフトしています。
この経緯などは、今回はあえて書きません。
ただ、日本人は、このプロダクトイン（世界の工場）のイメージを引きずりすぎている感はあると思います。
親会社と下請け工場のような位置関係のように心の中で見ている。
ビジネスパートナーという対等な位置づけにマインドシフトが出来ていないから、慎重になる。
要は、「なんか腑に落ちない」。そんな感じになっているというのが大筋の思いではないでしょうか？

マーケットイン（世界の市場）の到来

では、世界的にはどのように見ているのでしょうか？
ヨーロッパ諸国などは特に、人民元の国際通貨入りに関してはポジティブな捕らえ方をしているようですね。
いろいろな利権が絡む話は置いておきましょう。
ただ、僕もここは周近平氏の思惑に乗っかったほうが良いのではないかな？と思っています。
中国の世界での影響力は、確かにここ数年かなり上がっています。
その消費力というのは、かなりのものです。
日本国内でも「爆買い」という言葉が2015年の流行語大賞に選ばれるくらい、実感していると思います。
中国は、人口が13億人もいて、富裕層が1割くらいといわれているます。
つまり、日本人口よりも大金持ちがいるという現状から考えると、マーケット（消費地）としての魅力はかなりのものでしょう。
今回の国際通貨入りに関しては、その消費のサイクルをさらに加速させる起爆剤と捕らえて、うまく利用したほうが良いと思います。

もちろん、中国人の考え方や文化・風習が原因となるトラブルも多いでしょう。
しかし、今後のビジネスを進めていく上では、中国を避けて通るということは難しいです。
であれば、早いうちから寄り添って、自分なりのお付き合いの成功法則を見つけていくことに注力したほうが良いと思います。
日本から見ると中国は、歴史的にはかなり古くから交流がある国です。
そもそも漢字は中国から来たものですし。
これは、気難しい幼馴染とどう一緒に生きていくのか？そういう話なのだと思います。

マーケットとしての中国のポテンシャルを客観的に分析して、ビジネスに役立てていきましょう。

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