都内の室内墓地・納骨堂のパンフレットデザイン

文京区にある寺院、十方時様が運営する納骨堂、『本駒込陵苑』のパンフレット

および各種ツールのデザインを担当させていただきました。

基本はクライアントとの入念なヒアリングから

室内墓というと一見特殊な商材ですが、

多くの案件と同様にまずはクライアントとのお打ち合わせをさせていただき、デザインワークを開始します。

当たり前ではありますが、我々はこのヒアリングの工程が全体の作業の中でもとても肝要であると考えます。

 十分にクライアントの意思を汲みとり、その先のターゲットの状況を知ることができなければ、

この先出来上がったデザインがチグハグしたものになるからです。

 それを踏まえ、まずは『本駒込陵苑』の概要説明用のパンフレット制作にあたり、

ご住職に新たにこの地に誕生する陵苑に対しての想いをお聞かせいただきました。

 お話をお聞きする中で、デザインする上で大切にするべきテーマや想い、

コンセプトの構築など、様々なアイデアのベースとなるお話をお聞きできました。

そして、本件のスタート時点では、施設自体はまだ建設中の段階でした。

 すなわち、ほぼ白紙の状態から、イメージづくりを始めます。

 これは非常にありがたく、これから誕生する施設の様々な場面に、

我々のデザインが関わってくるのですから、実にやりがいのある仕事です。

ターゲントの立場になって考える、そして方向性の共有

そして、いざデザイン制作を開始するにあたり、

案件の特性上、まず頭を廻らしたのは『死』についてです。

お墓のセールスというのは、車や不動産と同様に高額な固定資産ではありますが、

そこには何かと暗めなイメージがついて回るのは否めない案件であると思います。

そこで、供養墓の購入を検討される方を不安にさせないことを第一義と考え、

カメラマン・コピーライターなどチーム全体で『品格』と『安らぎ』の両立を目指しました。

 これは、今案件で一番大事なことであり、この方向性を共有したことにより、

クライアントとの意識のズレもなく、円滑にデザイン制作を行うことができました。

 写真の風合い・コピーの言葉の選択一つで、パンフレットのイメージは、

そして、読まれる方への印象はガラリと変わってしまうので実に大切です。

 パンフレット完成後は、折り込み用フライヤーに加え、各種イベントのフライヤーや、

各種交通広告、のぼりに至るまで様々なツールをデザインさせていただきました。

こちらに関しましては、内容によっては陵苑に対して、より親近感を持っていただける様な温かみのある方向性や、

購買される年齢層を踏まえ、更に読みやすさを重視したりなど、都度ブラッシュアップを加えております。

 新しく生まれる陵苑の立ち上げから関わるという、実に貴重な機会をいただき、

 弊社としましても実に大きな『経験値』と考え方の『幅』を得ることができました。

ここで培ったものを、多岐に渡るジャンルの仕事に反映し、お役にてたれば幸いです。