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そもそも“良い企画”って何?どういう基準で判断するの?
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2016/07/20
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- ランニングホームラン株式会社
世に言う「良い企画」とは一体どんな企画なのでしょうか?
そもそも企画っていうのも何なのかわかりずらい・・・。
CMとかキャンペーンとかイベントとかツール制作とか・・・
見積もりを依頼すると項目に入ってくる「企画費用」なる存在。
アイデア代ってわけじゃなさそうだし、一体何のつもりなんでしょう。
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
かくいう私、ランニングホームラン社で働く新米・山本も
企画の定義も方法も存在意義すらわからない状態です。
そこで今回は、弊社とも関係の深い制作会社
BIG FOOTの代表である錦見さんにお話しを聞いてみました。
>PROFILE--------------------------------------------------------------------------------------
錦見 穣 にしきみ ゆたか
株式会社パラドックスにディレクターとして入社して以来、数々のリクルート&ブランディング案件に従事。中堅から大手まで幅広い業種のクライアントを相手に、“本質的解決”を提供してきた生粋の企画屋さん。徹底的に“聞く”、そして“知る”というスタイルの元、時に自ら原稿を書き、撮影もデザインもコーディングまでもこなしてしまうというスーパーマルチクリエイターである。
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企画とは、アイデアではなく解決策
企画と聞くと、ついついクリエイターしか思い浮かばないような斬新なアイデアをイメージしてしまいますが、錦見さんは違うと語気強めにおっしゃいました。
「企画とは、簡単に言えば解決策のことです。クライアントがなぜ我々に声を掛けたのか?それは突き詰めれば“困っているから”です。HPを制作するのであれば、デザイン案が浮かばなくて困っている。文章の書き方がわからなくて困っている。競合他社に負けないためにはどうしたら良いのかわからなくて困っている。などなどです。我々の仕事はまず、この“困っている事”に対して、どういうアクションがベストなのか考えることだと思います。そして、その作業を『企画』と呼んでいるのです。」
なるほど。何がベストな方法なのか経験や知見からジャッジする。それが、企画というわけですね。
奇をてらったアイデアは、むしろ邪魔
ですが、その制作ツール。お金を出してまで外注するわけですから、やはり“自分には思いつけないようなアイデア”も必須なのではないか、と新米である私は思ってしまいます。そこのところについて、錦見さんは「断じて違う」と、前回よりも強い口調でぶった斬ってくださいました。
「たしかに我々クリエイターに突飛なアイデアを期待されるケースはあります。しかし、ラーメン屋さんに入ってきたお客さんにピザを出さないのと一緒で、アイデアにもTPOのようなものが必要になります。斬新さとか突飛なアイデアだけが正解というわけではなく、そのアイデアを何に活かすのかこそが大切なんです。わかりますか?」
錦見さん、ありがとうございます。アイデアは求められるけど、本当に大切なのはアイデアの活かし方なんですね。
良い企画とは、結果で判断する。
それでは、アイデアの活かし方にはどのような方法があるのでしょうか。頭に浮かんだ質問をそのまま投げかけると、錦見さんは具体例を交えて教えてくださいました。
「例えば、新入社員の営業レベルが上がらない、そんなご相談をお客様から受けたとします。それに対し“これ一冊で営業の全てが分かる冊子を作る”というアイデアを思いつきました。このアイデア自体は斬新でも突飛でもありません。ですが、この冊子があれば研修を行う必要がなくなる、という活かし方をすればどうでしょう。新入社員の営業のレベルが上がることはもちろん、研修期間には発生するはずのなかった利益も上げることができます。少々極端な例ですが、お客様の期待を上回る結果を出すことに成功していますね。つまり、良い企画とは内容ではなく、活かし方による結果の良し悪しで判断するということです。」
良い企画とは、良い結果をもたらすことができた企画なんですね。まだまだ未熟者の私には、自分の考えた企画で良い結果を出せた経験はありません。早くそのような感覚を理解できるようになるため、今は精一杯頑張ります。
最後に
錦見さんはとてもプロフェッショナルな姿勢で仕事と向き合っておられる方でしたので、とても勉強になりました。これまで「企画=突飛なアイデア」だと勘違いしていた自分が恥ずかしくなるレベルでした。
企画とは、課題を解決すること。そして、効果を生み出す設計のこと。
アイデアというのは課題解決に導くための、単なる手段や道具なんですね。
今回のヒアリングから、一つ僕の中にあった疑問がクリアになったわけですが、読者の方はいかがだったでしょうか。これからも、広告業界やデザイン業界のまわりに存在する、様々な「?」をクリアしていきたいと思っておりますので、末永く宜しくお願いいたします。
ランニングホームラン株式会社
新米ペーペーライター 山本晃久
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EDITOR PROFILE
ランニングホームラン株式会社
寺本 涼馬
▼経歴
大学時代よりボランティアライターとして活動。東北復興に関するサイト「みちのく仕事」にて記事執筆を行なう。
アルバイトでも文章執筆に携わりたいという思いから、NTTレゾナントの運営する「gooニュース」の編集アルバイトに従事。「文章も人を感動させるが、やはり人を一番心動かすものは人だ」という思いから人材業界を志し、2014年4月(株)リクルートキャリアに入社。
リクルート1年目は新卒事業のメディア営業部にて業種問わず230社ほどのクライアントを担当し、新卒採用における広報戦略立案から提案を実施。採用のターゲティングから、メッセージング、スケジューリングに至るまで企画、提案を行なう。
2015年4月より大手担当営業部門にて、各業界大手のクライアントに対して、これまでの提案内容に加えて評価選別や動機付け施策、入社後の定着や育成も視野に入れたソリューションの企画・提案に従事。
2016年8月、書くことを仕事にしたいという想いと、自らの手でコンテンツを作り出せる人間になりたいと思い、退職。新天地を探しながら、ライターとしてコラム系旅サイト「Wanderlust」にコラムを寄稿。また、知人の人材系企業にて就職活動生のキャリアアドバイザーに従事。
▼現在
2016年11月より、ランニングホームラン株式会社にてディレクター/プランナー/ライターとして勤務。HPやパンフレット等、各種制作物の企画やライティング、ディレクションを行っております。
丁寧なヒアリングに基づく、芯を捉えた企画を常に意識しております。
ぜひ、ご相談からでもお声がか下さい。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。
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