動画のクオリティを上げた一因は、「作り方」の進化
静止画を使って動画を作るということ自体は、そう新しくはありません。After Effectsなどのツールを使う手法は、2000年初頭からあり、今ではスマホゲームのTVCMでよく見かけます。ただし、動画のクオリティは年々向上していると思いませんか? 注意して観察してみると、これはどうやって動かしているのだろう、と疑問に感じることも出てくるでしょう。そこには、ツールの進化だけでなく、制作体制を含めた「作り方」の進化も関わってくるのです。
「動かないはずのキャラが動いてる!」と話題に
弊社が担当した、とある女性向けゲームの事例をご紹介します。ここ数年、女性もスマホゲームを楽しむようになってきており、女性向けのタイトルは増加の一途を辿っています。女性向けのタイトルに特化したゲームメーカー様もあるほどです。
このゲームのOPムービーでは、静止画のみで最大限作品の魅力が引き出せるような演出の動画を作りました。制作方法はオーソドックスな手法で進めていきました。キャラクターが多い作品で、しかもそれぞれの声優さんが注目されているので、その部分を強調する演出を考え、キャラクターの静止画を動かしたわけです。リリース後しばらくして、クライアント様から、街頭にあるデジタルサイネージを使用したプロモーション映像の相談を受けました。ここで弊社は、前回同様のオーソドックスな手法ではなくさらにキャラクターの個性が活かせる提案をいたしました。
キャラクターのイラストがアニメーションをする演出がこのゲーム内では無かったため、そこを逆手にとって、街頭で動画を見ているユーザーに対し、キャラクターが語りかけたり、キャラクター同士が会話しているシーンを見せたりする演出を提案しました。その演出に興味を持って頂いた先方の担当者様より「やってみましょう」と無事にGoサインが出たので、提案した甲斐があったと思います。
動画を見たユーザーのみなさんは、本来ならキャラクターが動かないことを承知していますから、「あの子、動いてる!」とかなりザワついたそうで、ツイッターなどのSNS上でも話題になったみたいです。クライアント様にはこうした成果を評価していただき継続した制作を任せて頂く事になりました。
早くからLive2Dに注目、Live2D社とも深い交流
前回の記事(【プロモーション動画の制作現場①】限られた素材をどう活用するか)で、弊社の制作環境をご紹介しました。Live2Dという静止画をパーツごとに分けて動画制作するツールがあるのですが、このツールの活用を主眼とした、複数のデザイナーと1名のディレクターからなるチームを組んでいます。この「Live2Dを駆使して動画を制作する」というところが、弊社の特色ではないかと思います。
Live2Dを軸としたチームなら、1〜2ヶ月の制作期間で、クオリティの高い動画を作ることが可能になります。女性向けゲームの事例で、キャラクターが話す演出を採り入れましたが、「話す」という動作は、表情の細かい動きが必要となります。Live2Dを使わなければ、期間内に要望に応える事が難しくなります。
弊社とLive2Dとの出合いは、2011年か2012年のアニメエキスポ(現在のアニメジャパン)で、当時はイラストを動かすおもしろいツールだなと思って注目していたくらいでした。数年経ち、ハイクオリティな動画の依頼が増えてきたところで、昨年、本格的に導入することにしました。
Live2D社のみなさんとも、プラグインについての意見を言わせていただいたり、Live2D社主催イベントに今年の12月に登壇させて頂く予定で深い交流があります。Live2Dを知り尽くしているからこそ、つい、Live2Dを活かした演出を考えてみたくなるのです。
次回の記事では、イラストを離れた、実写映像を使ったプロモーション事例について、お話しいたします。ひきつづき、どうぞご期待ください。
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