ワードプレスだけじゃない！ CMS選びはサイトとの相性が大事！

サイト運営に関わる方には、ウェブサイトの更新は制作会社に依頼すると時間もお金もかかるので、「自分たちで更新出来るようにしたい」と思っている方も多くいらっしゃると思います。

制作会社に相談すると、「WordPress（ワードプレス）」や「CMS（シーエムエス）」など聞き馴染みのない言葉が出てきて、「結局WordPressとCMSって何なの？」や「どちらでも良いから良い方にしてほしい」などと思った経験はありませんか？

CMSとは

管理画面からウェブサイトを更新できるようにする仕組み全般を「CMS（コンテンツ管理システム）」と呼びます。CMSに使われるシステムには、WordPressや、Movable Type（ムーバブル・タイプ）、Joomla!（ジュームラ）、MODX（モドエックス）、その他、数え切れないほど多くの種類があります。
実に全世界のウェブサイトの45%にCMSが導入されているほど、最近のウェブサイト制作ではCMSを導入することが一般的になっています。

よく聞く「WordPress」はどうなの？

WordPressは、個人でも比較的簡単に導入しサイトを立ち上げることが出来ることなどが追い風となり、CMSのシェアでも全体の約6割を占めるほど普及しています。制作会社にとっても敷居が低くて手を付けやすいという面があります。また元々ブログのシステムなので、時系列の情報を管理することが得意です。みなさんが普段見られているサイトも、実はWordPressだったということもよくあります。

知名度だけ選んで大丈夫？ウェブサイトとCMSにも相性があります。

さて、導入するCMSは知名度だけで選んで良いのでしょうか。
例えば、国内で今でも多くのサイトで使われている「Movable Type」。ブログのことを、「ウェブログ」と呼んでいた時代に誕生したCMSの老舗です。なんといってもアーカイブ等の時系列で管理する機能が強力です。静的なファイルを書き出すので、管理画面を公開サーバに置かなくても良いためお堅い組織での利用も行えます。
そのほかにも、海外で人気のある「Joomla!」や「Drupal」は導入や初期設定にある程度スキルが必要になります。その代わり、機能の拡張性が高く、ページごとに細かく閲覧の制限が出来る会員制サイトや、海外の政府やグローバル企業での利用が多いようです。
このように、CMSによって得意な領域があるのでウェブサイトとの相性を考えてCMSを選択していく必要があります。

CMSとサイトとの相性が悪いと…

たとえば大学や病院のサイトなどにWordPressを導入、数百ページを超えるような規模になると、既存の記事を更新したい時に、その記事をCMSの管理画面上で探すのが大変になってきます。WordPressの記事管理画面が時系列で表示されるためです。またWordPressはセキュリティ上の問題から頻繁にバージョンアップする必要に迫られますが、利用しているプラグインとの兼ね合いから、簡単にバージョンアップできないこともあります。

そのため最近では「WordPressを導入したけれど、コンテンツを管理しきれなくなったのでCMSを入れ替えたい」といったお客さまからのご相談も増えています。

そうした場合に、弊社ヒキダスでは、MODX（モドエックス）というCMSの提案、導入を行ってきました。

MODX（モドエックス）とは

MODXは、直感的にシンプルにサイト管理が出来るCMSです。元々、カメラマンの友人のために作られたCMSをベースにMODXが開発されたため、パソコン操作に慣れていない人でも分かりやすく操作できるように配慮されています。
特に、サイト内の記事をツリーから管理・操作できるので、既存の記事も比較的簡単に探し、操作することができます。標準機能だけでもかなりのカスタマイズが実現でき、セキュリティ問題も滅多にありません。

今回はWordPress以外にもCMSの選択肢があること。CMSとサイトの相性に応じて導入するCMSを選択することを覚えていただければ嬉しいです。次回は、WordPressからMODXへのCMSの入れ替えについてもう少し詳しくご紹介します。