有限会社ゲイル

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大阪府

周年事業をマイルストーンにするには 〜周年誌・周年映像から周年記念パーティーまで

会社の生存率が低いのはなぜ!?

先日、一代で400億近い売上の小売業を成功させた経営者から、こんなお話をお聞きしました。
「企業が長続きしないのは、1発目のロケットだけで行こうとするから」
時代は変わり、生活者の思考、場所のメリット、物流、商品、あらゆるものが変わります。
だから、第2第3のロケットがあげられなければ、企業は衰退してしまう。

会社を経営する自分自身が、思わず過去を振り返って考えてしまう言葉でした。
これまでいろいろな企業経営者の方々のお手伝いをしてきましたが、
成長されている企業の経営者の方々は、本物のクリエイターだなと思います。
大事にしていることがあり、時代を見る目が確かで、人を見る深い目を持っている。
そんな経営者の会社が、変わらず変わり続けて「生存」し続けていっています。

大事にしていることは目に見えない
なかでも一番大切なのが、自分・自社が「大事にしていること」です。
でも、これは目に見えません。
その目に見えないものを、浮かび上がらせるのが、周年事業です。
周年は「感謝」だと言われますが、その「感謝」の中身は、
創業者から後の代々までが「大事にしていること」を変えずにいたことへの感謝であり、
その「大事にしていること」を支えてくれた人たちへの感謝にほかなりません。
天変地異から業界不振、自社の中の様々なトラブルなど、大変なことはたくさんあったけれど、
「会社」というカタチがここまで存続できたことへの感謝ではなく、
「念い」を存続させてもらえたことへの感謝が、一番大事だなあと感じるのです。
だから、周年はその「念い」を従業員が知って、自分ごとにできる大切な機会なのだと思います。
社史や周年映像であぶり出すのは「念い」
私たちが大事にしているのは、何があったのか、どうなったのか以上に、
そのとき、何を思ったのか、なぜそうしたのか
歴史を綴りながらも、選択と決断の裏にあること、出来事の裏にある気づきをあぶり出すことを
取材やインタビューの中で重視しています。
デザインにしたり、映像にしたりするときも、それらが感じられることを願って企画し製作します。
歴史は単なる出来事の羅列ではなく、なぜそう考えたのか、なぜそう選択したのか、
その奥にある「念い」がつくりあげています。
「念い」がないと、どうしたら利があるか、どうすれば上手くいくかという手法の歴史に終わります。
手法は、その時にしか通用しませんが、念いは、いつの時代でも通用します。
念いが手法を生み出したり、応援を呼んだり、時には神風を吹かすことを私たちは感じています。
そして、つくる過程で、できるだけ後継者や幹部、社員さんたちと共有することが大切です。
社史や周年映像を見る人が、当時の空気をリアルに感じて共有でき、
「念い」と営みを重ねて、感じられることが大切だと思っています。
念いを道にしたのが「理念」
念いを道にしたのが「理念」と言われるものです。
言葉になっている企業もあれば、言葉はないけれど共通感覚として持っておられる企業もあります。
確かな「理念」を紡ぎ、繋いでいる企業は、いざという苦境に本当に強い。
同時に苦境において真価を発揮し、変化します。変化は新事業というロケットにつながります。
これは歴史を追っていく中で、私たちが学んだ法則でもあります。
だから、周年事業は自社の理念を、皆で確認することでマイルストーンになりえるのだと思います。
すばらしい周年事業にするために
歴史の中の人々の念い、あゆみを形に残すとともに、周年祝賀会が催されます。
多くの周年祝賀会を監修やスタッフとして、また宴席をいただきながら拝見する機会があります。
ある会社の祝賀会では、半年にわたって製作した周年映像が上映されました。
出し物が続き、賑やかな宴の最後に皆が、そして私自身が感じていたのは「この会社が存在してくれて、ありがとう」
という気持ちでした。来賓で呼ばれた人も、従業員も、家族も、皆が「ありがとう」と心から言っていたのです。
周年は、会社が皆に「感謝」を表すだけでなく、社会がその会社に「感謝」する機会になれる。
「ありがとう」が響き合う空間の中で、私はその会社の未来を感じました。そして心から「感謝」しました。
どんな企業にも周年を紡いできた理由があります。
それは、「大事にしてきたこと」「念い」の中にあります。
目に見えないからこそ、歴史を振り返り、先人たちに教えを請う。
そうすれば、きっと紡がれてきた「念い」が、未来をしっかりとひらいてくれるのです。
そんな周年事業をこれからも、増やしていきたいと心から思っています。

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EDITOR PROFILE

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村松 葉子

当社の構成スタッフは、デザイナーとエディターです。意匠と言葉、デザイン的思考と身体的思考、そんな二つの創造力を合わせたり重ねたりして思考し、それぞれの技を駆使して企画と制作を行っています。スペシャリストとしてのたゆまぬ努力、多彩な業界・ジャンルに携わらせていただいて得てきた幅広い視野と、それに基づくプロデュース力が、当社の特徴でもあります。



ただこうした技術は、達したい目的があって磨かれてきたものでもあります。社会には埋もれた思いや埋もれた人がたくさんいます。自分から声を出さないけれど、人々が生み出すものには思いがこもっています。だから、編集者がちょっと背中を押して一緒に発見し一緒に認めて、デザインで表現し、見る人の心が動かされるような、勇気や優しさや愛情や希望を持てるような思いをつなぎたいと思ったのです。



雑誌や企業広報誌の経験豊富な編集者たちと、プレゼンや多彩なジャンル・アイテムで鍛えられたグラフィック・エディトリアルの高い技術を持つデザイナーたちで、人々の優しさを世の中を動かす強さに変えたいと思っています。



現在までに、特色ある周年誌、PR誌、自治体等の広報マテリアルなど企画・制作物で賞をいただき、好評を得てきました。

また、創業以来、ブランディング、事業全般のクリエイティブ・ディレクション、経営におけるビジョン策定から見える化まで、多彩なご依頼をいただいています。社内外のコミュニケーションを変革する企画視点は、自治体の議会資料、経営会議資料として引用いただくこともあります。



印刷物の編集デザインにとどまらず、博物館などの展示編集、映像編集、WEBサイトの設計・デザインやサイン・ロゴ、ポスター、パッケージまで。「思いを媒介できた」「来場者から喜びの声をもらった」「泣いた」といただく反響が私たちの喜びです。これからも、デザインと編集、そして思いを聴くインタビューのチカラを掛け合わせて、事業や経営の価値をクリエイティブで高めていきたいと考えています。



経営理念は「志を媒介し 共に幸せを拓く クリエイティブへ」。

その理念を、以下の3つの「共に」で実現します。

・大切なパートナーと共に

・優しさと強さと共に

・楽しさと感動を共に



人々の思いや営みの間にイノベーションにつながる方向性を見つけてプロデュース。「しっくりくるのに新しい」「行動したくなる」「やさしくなれる」。弊社がご提供するデザインや言葉に触れた人たちが、そんな一条の光を受けて輝けるような媒介になることが私たちの願いです。笑顔と感動の元になるクリエイティブを、これからもクリエイターたちと共に提供いたします。

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