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【きほんのき】グラフィックデザイン制作におけるレイアウトの基礎知識

目次

【きほんのき】グラフィックデザイン制作におけるレイアウトの基礎知識

あらゆるジャンルにおいて、重要視されるのが「レイアウト」。なかなか決まらず、頭を悩ませるのも「レイアウト」です。デザインをする人も、デザインしなくても依頼をする人も最低限知っておきたい、レイアウトの基礎知識をここではご紹介いたします。

はじめに

レイアウトとは、テキストや写真・イラストなどを決まったスペースの中で効果的に配置させることです。媒体の種類によって、レイアウト時に注意すべきポイントやコツも異なります。まずは代表的な媒体で求められるレイアウトについてご紹介しましょう。

レイアウトの違い

1. ポスター

通りすがりの人などに対し、瞬時にアピールできるかどうかというスピードを求められるのが、ポスターです。わかりやすさはもちろんですが、一目見た時に強い印象を残すために、目に留まりやすい写真・イラストや、魅力的なコピーが求められます。

2.フライヤー

A4もしくはB4の用紙やはがきといったコンパクトなスペースに情報を詰めこみます。表面は手に取りたくなるようなビジュアルにして、裏面に詳細情報を記載してデザインをスッキリさせることもあります。

3.POP

販売促進が目的のツールです。店舗に並ぶ商品の魅力や補足的な説明を立体的なツールに書いて、店内で目立つように作られることが多いです。ドン・キホーテや、ヴィレッジヴァンガードなど様々なジャンルの商材を扱う店舗では、特に印象的で目を引くPOPがよく話題を集めています。

4.雑誌

雑誌の中には、写真をメインにした「グラビア」や、さまざまな商材を網羅した「カタログ」、論評やストーリーなどの「読み物」という要素があり、ページごとに分かれている場合もあれば、すべてが1ページに含まれていることもあり、レイアウトの難易度は一番高い媒体と言えるかもしれません。

5.小説

ほとんどがテキストだけで構成されることが多いが、長時間の読書に耐えうるように、適宜スペースを入れたり、段組みを変えたりして読みやすくする必要があります。また、単調にならないよう、間にイラストや写真などのイメージを挿入して世界観を作っています。

6.作品集

写真やイラストなどの作品を1冊にまとめたもの。それぞれの作品の関連性を時間軸や、ストーリーにあわせてページネーションを考える必要があります。1ページに1点大きく引き伸ばして掲載したり、いくつかの作品をグルーピングしてレイアウトしたり、トリミングも重要で、効果的に作品の魅力が伝えられるレイアウトが求められます。

7.カタログ

ジャンルにより見せ方は異なるが、商品の網羅性を重視したものか、イメージ写真重視のものかによって大きくレイアウトの仕方が異なります。網羅性重視の場合は、点数が多くなるので、商品写真と価格、スペック、商品の説明を分かりやすく整理して伝えるレイアウトが必要です。イメージ重視であれば、使用イメージや購入メリットを想起しやすいビジュアルを用いたドラマティックなレイアウトも差し込むこともあります。

8.WEBサイト

パソコンとモバイルでレイアウトのポイントは異なります。パソコンの場合は、縦にスクロールしながら閲覧するという動きを想定してレイアウトを考える必要があります。LPサイトなどは特に長いページになることが多いので、今見ている場所がどのあたりなのかを理解できる仕組みがあると親切。スマホなどのモバイルでは、画面が小さいため、文字の見やすさやスクロールのしやすさに注意してレイアウトを組む必要があります。

レイアウトの基本的な名称と設計方法

紙媒体でレイアウトを行う場合は、「版面(はんづら)」と「マージン」を最初に設定します。
「版面(はんづら)」とは、テキストや図版、キャプションといった基本要素を配置する領域のことで、本文をレイアウトしない領域のことを「マージン」と言います。
マージンにテキストをレイアウトしてしまうと、断裁時に文字が書けてしまう危険性があるため、一定の余白を設けるようにしないといけません。図版がマージンにかかり、紙の縁までに及ぶ場合を「裁ち落とし」と言いますが、どこまでが切れてしまうかも確認して写真のトリミングをするようにしてください。
ちなみに、本の開いた状態でページの左右両端を「小口」中央の部分を「ノド」と呼んでいます。

レイアウトを決める時に注意したいポイント

媒体によって、ターゲットやカスタマの動きや心理も異なるため、レイアウトで気を付けるべき点が異なるのは理解できたと思います。どのジャンルであっても、レイアウトを決める上で共通して言えることは、キーメッセージを何で伝えたいのかです。取り扱う商材によって、テキストでの訴求が効果的なモノ、ビジュアルでの訴求が効果的なモノと分かれます。スペックが変わったことを一番伝えたいのであれば、ルール度外視でスペックの文字Q数が大きくするとか、注目商品のビジュアルで勝負したければ、無駄なテキストを排除してきれいに写真を見せるという極端な例もあります。それぞれの媒体の特徴をきちんと理解した上で、優先順位をつけてレイアウトを決めていくことが重要です。

まとめ

レイアウトのバランスは、一朝一夕に身につくものではありません。しかしながら優れたグラフィックデザインに沢山触れることで、自然と心地よいリズムを感じるレイアウトが感覚的にわかるようになります。良いものを沢山目にすること、そして実際に自分でレイアウトを組んでみると、身につくのも早くなるでしょう。自分自身でレイアウトデザインをする必要が無くても、基礎知識を知っておくと、デザインの制作を外注した時に会話がスムーズになるはずです。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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