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ロングセラー商品解剖学 vol.000
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2015/08/04
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- 株式会社クリエイティブ・ユニティ
ロングセラー商品解剖学
~ 地味でも売れ続けるわけ。そこにはやっぱり『USP』~
はじめまして。
株式会社クリエイティブ・ユニティ:プランナーの河井です。
普段の活動の中心は、「企業・ブランドPR」のサポート。
個人的にはビッグワードすぎてあまり好きではないのですが、一般的に言う「ブランディング」のお手伝いをしています。
その改善プロセスの中で一番大事にしているのが、『USP』をきちんと引き出すこと。
詳しくは、自社サイトやパッケージメソッド紹介のWebページに委ねるとして…
http://creativeunity.jp
http://creativeunity.jp/packages/rebrandest/index.html
その『USP』にこだわるスタンスを、しばし“遊び心”を交えて連載展開してみようと思います。
ということで、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、初回としてまずは『USP』の解説とその抽出手順を簡単に。
■選ばれる理由=『USP』
『USP』という理論を提唱したのはアメリカのロッサー・リーブス。
広告の世界で50年以上も前から大切にされている古典的な概念です。
何かをアピールしようとする時、
『USP』(= Unique Selling Proposition)、つまり「独自の売りとなる提示要素」をはっきりさせ、
コミュニケーションの中核に置くことが最も大事。
その具体的な定義は3つ。
●提示された側が利益・良い結果を得るものであること
●他にない独自性の高いものであること
●提示された側を動かせるパワフルなものであること
ここからは自身の意訳。提案時やセミナー講演の際に使用している図解とともに、ひとことでまとめ直すと…
ターゲットのニーズや期待にフィットし、
かつ競合と差別化でき、オリジナリティを感じさせる「独自の魅力」をきちんと設定し、
アピールのコアとすれば人は動くはず…という感じでしょうか。
もっとシンプルに解釈すると…
提供できる「ならでは」の付加価値は何? 自分たちの「らしさ」は何?
それをターゲットの視点からグッと絞り込むと強い「引き」(=行動喚起とモチベーションの刺激)になる
…とも言えそうです。
■『USP』の抽出・仮説化
(1)自社・自ブランドの「できること」「強いこと」を、できるだけ客観的に分析し整理する。
(2)競合先の「できること」「強いこと」を整理する。
(3)上記の(1)と(2)を比較し「独自性」のあるものを選抜する。
(4)選抜した項目を、ターゲットの「ニーズ・要望・期待」や「意思決定の基準」と照合する。
以上のステップを経て抽出された要素・キーワードが、「ターゲットのニーズにフィットした独自性の高い魅力」=『USP』。
自社・自ブランドの勝負どころです。
その要素・キーワードが、ターゲットにとっての「いいこと」がはっきりしているか?
選ばれる決め手としての手応えがあるか? 自社の長所・カラーが濃く出ているか? ターゲッに必ず約束できることか?…など、
ターゲットの厳しい目で最終チェック。『USP』の検算を。
■『USP』のメッセージ化
抽出した『USP』は、あくまでキーワードであり概ね自社・自ブランドが主語となることば。
ターゲットに向けての発信の際、よりリアルに理解し共感してもらうためには、
ターゲットにとっての具体的な「メリット」がわかりやすく伝わるフレーズでなければ響きません。
そのための「翻訳」、いわゆる「メッセージ化」が必要。シンボリックでインパクトのあるコピー表現を施します。
ここも難易度の高いステップですが、ターゲットの共感を促すため、最適なコミュニケーション実現のためのとても重要な作業です。
ひと口に『USP』の構築…と言っても、なかなかハードルの高いこと。いつもクライアントと一緒に七転八倒、四苦八苦。
しかし、自社・自ブランドのビジョンや方向性、
さらにはビジネスの展開を踏まえた強化ポイントと直結する『USP』を明確にすることで、
自社のブランド・アイデンティティや存在意義もはっきりするはずです。
そして、ターゲットや市場から認知されたい理想のイメージも見えてくる。
自己紹介も容易になるし、口コミの原点にもなり得る。
結果、オリジナリティや優位性が上手く伝わることで、血の通ったファン意識も期待できるようになる。
それこそが、『USP』を起点とした成功法則なのです。
すっかり前置きが長くなってしまいました。
今回の連載の“遊び心”とは?
世に言う「ロングセラー商品」。
長く市場に、ユーザーに支持されているものを、この『USP』構築のプロセスに沿って解析してみようという試み。
その愛される背景とポイントにアプローチしようと思います。
さて、どんな感じになりますやら。
読んでいただくに耐えるものになればおなぐさみ。ギブアップしたらごめんなさい。ひとまず10回を目標に…。
題して、「ロングセラー商品解剖学~地味でも売れ続けるわけ。そこにはやっぱり『USP』」
次回からの本編は、愛弟子にバトンタッチ。
そういうわけで…続きます。
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坂田 旅魚
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