昨今、地域活性が日本各地で盛り上がっています。
「この勢いを自分たちの地元にも呼び込みたい!…でも具体的に何から
始めていいのかわからない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
地域活性における一つのカギは内需と外需の切り分け
「地産地消」と地元の人たちに呼びかけてきた段階から、人口不足などの
課題が大きくなり、いかに「外=外需」を創りだすかがポイントとなって
きています。
ここでいう外需とは、その地域に住む人以外から得る需要を考えます。
地域外の人に特産品を買ってもらって得るお金も外需にあたりますね。
特産品を知ってもらい、買ってもらう。そしてそれを定着させていく…
そのためには、ブランドを統一することが重要です。
ブランドコミュニケーションも第三ステージへ
地方の一商品だから必要ない…と考えていては、たくさんのモノが溢れる世の中で
商品が埋もれてしまいがちです。
「商品を売る」という点で考えると、名が通っている数々の有名企業とも戦っていかなければなりません。
大手企業こそ取り組んでいる「ブランドコミュニケーション」
消費者に他とは区別された唯一の存在として感じてもらうために商品・企業の魅力を伝えていく一連の行動を言います。
「いい商品をつくる」だけでは、モノが多い今の時代、なかなか選んでもらえません。
「広告を打つ」だけでも、広告自体が過剰にある世の中、消費者の心を掴むことは難しい。
移ろいやすい消費者の心をキャッチするためには、1商品だけでなく、ブランド全体を
もってアピールしていくことが大切になってきました。
地方こそブランドコミュニケーションを極めろ!
外需を求める場合、ターゲットは地元の「外」にいる人。
普段、普通に生活をしていると地域特産物との接点はかなり持ちにくい状態にあります。
だからこそ、商品や広告、HPなどのブランドを統一し、ブランド全体でブランドコミュニケーションを消費書に図り、出会い、気づいてもらう状況をつくりだしていかなければ
いけません。
地域特産物の強みは、地域に根付いているためユニークさを持っていることにあります。
ですが、今までは外に向けての発信をなかなかしてこなかったために、ブランドとして
の見せ方ができておらず、埋もれてしまっている一級品がたくさんあります…。
今こそ、地元特産物をブランド統一しましょう!
まずは知ってもらう。そして1度商品を買って気に入った人が、その商品(≒地域)と接することできるように覚えやすい(=記憶に残りやすい)状態にしていくことが特産物による地域活性の第一歩です。
今回は、ブランド統一によって震災の打撃から巻き返しを図った事例を紹介します!
クライアントは震災で水産工場を失った水産加工会社
美味しい水産物がよく採れる宮城県。
地元の豊かな海の幸を使った水産加工業を家族で営んでいる小さな企業がありました。
代表は70代女性のおばあちゃんです。
その商品作りの技術・美味しさは一級品であり、実力で3度モンドセレクションで
金賞を受賞した実績もあります。
しかし、東日本大震災の影響を受け、水産工場を全て失ってしまいました。
今後も、地元の水産品を使用して美味しい干し物を届けていきたい思いを
持つご主人。巻き返しをはかるために、特産品を使った商品を百貨店に新製品を出品することを決意しました。
あなたを3秒で虜にする
第一印象は3秒で決まると言われています。商品とお客様の出会いも最初の3秒が決め手。
商品にはもともと特徴的でおもしろい商品名がつけられていました。
この商品名のインパクトを強調できるよう「筆書きの絵と文字」を使ったパッケージ
を提案。より店頭で商品の魅力が伝わるように、同じデザインテイストでレシピカード
も作成しました。
商品すべてを筆書きの文字とイラストで統一したことにより、商品の持つ魅力・独自性
を視覚的にも確立することができたのです。
ブランドコミュニケーションの最初のステップ
パッケージデザインをしていて、気になったことがありました。
数多くの商品が並ぶ百貨店やWEBの環境において
商品を選んでもらう為に必要な事が欠けていたのです。
ここで行ったのが「屋号の統一」、いわゆる「ブランディング」でした。
種類も豊富な水産加工商品ですが、これまで屋号を定めておらず、パッケージも
バラバラ。これでは、同じところが作っている商品ブランドが憶えられません。
商品を手にとってもらうポイントの一つが「安心感・信頼感」です。
「ここの会社が出している商品なら美味しかったから買ってみようかな」
「複数シリーズが出ているということは人気の商品なのかも」
このような思いを持ってもらうことで商品が手に取られやすくなります。
店頭での評判も上々。
水産物をおろしてくれる業者さんからも好評。
こうすることによって、利益をまた生み出せる仕組みを
作り上げていけるのです。
地域活性の第一歩は、ブランドの統一から。
統一したブランドによって認知を広げ、PRし、認知と信頼を獲得し、
利益を生み出していくことができます。
あなたの街の特産品はブランド統一されていますか?
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EDITOR PROFILE
株式会社オーム
浦上 晃
未だに好奇心は止まりません。
「どうしらいいか」「売れないのはどうして?」「ちょっと変えたい」「時間がない」など、無理難題を仕事としてきました。
困ったら、とにかくご相談いただければ
方法を考えるのは大好物です。
これから出会うであろう
まだ見たこともないモノ、コト、ヒトに
ワクワクしている会社です。