サーバーとは?種類や構築のポイントを初心者向けにわかりやすく解説
- [更新日]2022/01/13
- [公開日]2022/01/13
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目次
サーバーとは?種類や構築のポイントを初心者向けにわかりやすく解説
サーバーという言葉を聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?誰もいない広い空間に列をなす巨大なコンピューターを思い浮かべる人もいれば、事務所の片隅で、24時間動きっぱなしの1台のデスクトップPCを思い浮かべる人もいるかもしれません。
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サーバー(Server)とは、「サービス(Service)を提供する人」を指す言葉です。その名のとおり、インターネット上やコンピューター上で、ユーザーに対して、なんらかのサービスを提供するハードウェア・ソフトウェアがサーバーです。
サーバーには、その利用形態に応じて、以下の種類があります。
それそれのサーバーについて、詳しくご説明します。
共有サーバーは、1台のサーバーを、複数人のユーザーが共有して利用するサーバーです。共有サーバーのメリットは、利用する費用がもっとも安く、気軽に利用できる点です。また、サーバーのメンテナンスはサーバー業者が行ってくれるため、サーバーやコンピューターに詳しくなくても、簡単に利用できます。
VPS(Virtual Private Server)は、「仮想サーバー」とも呼ばれ、物理的な1台のサーバーをソフトウェアによって仮想的に複数のサーバーに区分けし、その1区画をまるごとレンタルするサーバーです。
クラウドサーバーは、基本的にはVPSの一種ですが、VPS以上に拡張性が高いのが特徴で、レンタル契約後にサーバー容量などのスペックを自由に増減することが可能というメリットがあります。デメリットは、従量課金制の場合が多く通信量が増えるとVPSよりコスト高になる点です。
専用サーバーは、物理的なサーバーを1台まるごと自分専用にレンタルして利用できるサーバーです。サーバーの利用形態の中でもっともパフォーマンスに優れています。ですが、その分利用コストはかなり高額になるというデメリットもあります。
サーバー構築とは、目的のサービスを提供するための環境をセットアップして、サービスを使えるようにすることです。メールサービスを提供するならメールサーバーを、Webサービスを提供するならWebサーバーを構築します。
サーバー構築の際に、重要なポイントが4つあります。
それぞれのポイントを解説します。
ポイント1つ目は、サーバー構築の目的をはっきりさせることです。どういうサービスを提供したくてサーバーを構築するのか、その目的によって、最適なサーバーの種類が変わってくるからです。
ポイント2つ目は、OS選びです。サーバー用のOSは、365日稼働し続ける必要があるサーバーのために、安定性、信頼性、サーバー管理機能に重点を置いて開発されたOSです。現在利用されているサーバー用OSは、主に以下の4つがあります。
Linux系は、安定性、セキュリティ、コストの全てにおいて優れていて、現在サーバーでもっとも利用されているOSです。OS選びに迷ったら、Linux系OSがおすすめです。
Windows系は、Microsoftが開発したWindows Server OSです。一般に使われているWindowsとUIや操作性が同じなため、Windowsに慣れている人なら直感的に利用できる利点があります。普段使っているWindowsと同じ感覚で、サーバーを構築・管理したい人におすすめです。
Unix系は、UNIXサーバー専用に設計されたOSであり、信頼性と性能は最高レベルです。ただしその分、高額になります。最高レベルの信頼性と性能が必要なサービスを提供するために、UNIXサーバーを構築したい人が利用するOSです。
BSD系は、UNIX OSのオープンソース版で、カーネルの高負荷耐性に優れ、安定性が高いのが特徴です。インターネットの初期のサーバーに広く使われていましたが、今では多くがLinux系に置き替わっています。
ポイント3つ目は、セキュリティです。提供するサービスの信頼性を確保するためには、セキュリティ対策は欠かせません。
ポイント4つ目は、安定性です。24時間365日サービスを提供し続けるために、サーバーは、安定して稼働し続ける必要があります。また、アクセスが集中しても、応答不能にならずにサービスを提供できなくてはなりません。
信頼性や安定性が高いサーバーを構築するには、専門の技術やネットワークの知識が必要になります。社内に高いレベルのサーバー技術者がいない場合は、専門会社へ委託するのもおすすめです。
サーバーの構築・運用は、提供したいサービスの内容や、求められる信頼性・安定性のレベルを明確にした上で、適切なサーバー、OS、管理者を選出することが重要です。
どちらのイメージも、正解です。サーバーと一口にいっても、巨大なコンピューターから1台のPCまで、その形態はさまざまです。形態がどうであれ、今やサーバーなくしてWebサービスやホームページなどのインターネットサービスは、成り立たなくなっています。
今回は、そんな、私たちの日常生活に欠かせないサーバーについて、種類や構築などを、初心者の方向けに、詳しく解説します。
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1. そもそもサーバーとは?
具体的には、メールの送受信のサービスを提供するメールサーバーや、ファイルを保存・共有するサービスを提供するファイルサーバーなどがあります。
普段、何げなく目にしているWebページも、Webサーバーがコンテンツを提供してくれることで、私たちのスマホ画面に表示ができるのです。このようにサーバーは、私たちの日常生活に欠かせないサービスを提供する役割を担っています。
2. サーバーの種類
共有サーバー(レンタルサーバー)
共有サーバーがおすすめのケースは、ブログなどの個人サイト運営です。サーバーのパフォーマンスが低下しても損害が少ないケースでは、コストが抑えられる共有サーバーがおすすめです。
デメリットは、品質と自由度の低さです。自分と同じ共有サーバーを利用している他のユーザーが、負荷の高い処理を実行していたりアクセスを集めていたりすると、自分のサーバーのパフォーマンスも、大きく低下してしまいます。また、サーバーの管理者権限をもらえるわけではないので、サーバーの設定を変更するようなことはできません。
VPS
共有サーバーと同じく1台のサーバーを複数人のユーザーが使うことになりますが、ソフトウェアで完全に区分けされているため、他のユーザーの影響を受けにくいというメリットがあります。
また、仮想的とはいえ1台のサーバーをまるごと使えるため、管理者権限が与えられ設定変更やカスタマイズが自由にできます。
デメリットは、共有サーバーよりレンタルコストが高くなる点です。また、設定変更やカスタマイズを自分行うための知識が必要になります。
VPSがおすすめのケースは、個人ネットショップや小規模な企業のサイト運営です。サイトの読み込み時間が売上に影響するなど、一定のパフォーマンスで接続できることが重要なケースでは、VPSがおすすめです。
クラウドサーバー
クラウドサーバーがおすすめのケースは、企業が運営するWebアプリでの利用です。サイトの機能追加や規模拡大に応じて、柔軟にサーバーの容量を拡張したいケースでは、クラウドサーバーがおすすめです。
専用サーバー
専用サーバーがおすすめのケースは、大規模なネットショップ運用や、大企業の社内イントラサイト兼メールサーバーなどです。高い料金を払ってでも、他のユーザーの影響を一切受けずに高いパフォーマンスを維持し続けたいケースでは、専用サーバーがおすすめです。
3. サーバー構築とは?
環境のセットアップでは、ハードウェア、サーバーOS、ソフトウェアのセットアップが必要です。レンタルサーバーの場合は、ハードウェアやOSはサーバー業者によってセットアップが済んでいるため、サーバーソフトのみセットアップします。
サーバー構築の際に重要な4つのポイント
①サーバーを構築する目的
たとえば、個人でファイルサーバーを使いたいのであれば、パフォーマンスがそれほど必要ではなく、安価な共有サーバーが適しています。ショッピングサイトを運営したいのであれば、多くのアクセスが集中しても、パフォーマンスが維持できるVPSのほうが適しています。
②OSの種類
Linux系
Windows系
Unix系
BSD系
③セキュリティ対策
サーバーはインターネット上に設置されており、常にウイルス感染や不正アクセスの脅威にさらされています。ウイルス感染や不正アクセスにより個人情報が流出すれば、ユーザーの信頼を一気に失うだけでなく、損害賠償を請求されるリスクもあります。
そのような事態を防ぐために、ファイヤーウォールやウイルス対策ソフト、不正侵入検出といった万全なセキュリティ対策を施しましょう。
④安定性
そのためには、ネットワーク障害などによりサーバーにアクセスできなくなっても、予備サーバーでサービスを提供できるミラーリングの導入や、定期的にアクセス数を監視してアクセスが増えてきたらサーバーを増築して負荷を分散させるなどの、運用を行う必要があります。
4. サーバー構築には専門会社への依頼もおすすめ
専門会社であれば、レベルの高い知識や技術をもって、信頼性や安定性が高いサーバーの構築・運用が行えるため、ユーザーも安心してサービスを使い続けることができます。
最適な専門会社を探すには、ビジネスマッチングサイトのリカイゼンをご利用ください。リカイゼンでは、自社の要望にあう複数の優良会社を無料でご紹介しています。専門会社を探すには、複数社を比較して、最適な専門会社へ依頼することがおすすめです。
5. まとめ
不適切な管理・運用をしていると、機密情報や個人情報の流出や、思わぬサービス停止につながるリスクがあります。
社内に専門家がいない場合は、社外の専門会社に相談したり、管理を委託したりするなどして、サービスを利用するユーザーの不利益が生じないよう、万全の体制を組みましょう。
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