Movable Type(ムーバブルタイプ)の特徴・機能・導入方法【おすすめポイント】
- [更新日]2022/04/27
- [公開日]2017/06/19
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目次
Movable Type(ムーバブルタイプ)の特徴・機能・導入方法【おすすめポイント】
Movable type(ムーバブルタイプ)とは、国産ということもあって人気の高いCMSの1つです。本記事ではMovable Typeの特徴やどのような方に人気があるのか、また導入方法について解説します。
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圧倒的なシェアを誇るオープンソースCMSであるWordPress(ワードプレス)と比べて、知名度はそう高くないムーバブルタイプ。
ムーバブルタイプは、Six Apart(シックス・アパート)社が開発と提供を手掛けるCMSです。英語表記の頭文字を取って「MT」と略されることもあります。
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1. MovableType(ムーバブルタイプ)の基本
「名前は聞いたことがあるけれど、よく知らない」という人も多いのではないでしょうか。まずはムーバブルタイプの概要から説明します。
MovableType(ムーバブルタイプ)とは
CMS(Contents Management System)はWEBサイトのデータを一元管理するシステムのこと。ワードプレスと同様に、ムーバブルタイプも一般的にブログで用いられることが多いCMSです。
とはいえ、ブログだけに適しているわけではありません。
ムーバブルタイプでは「Blog」「Webpage」「Website」の3種類の要素を個々に管理できます。
誰でも無料で使えるワードプレスと異なり、Movable Typeは商用利用が有償になるソフトです。しかし、後述するように企業サイト向けのメリットが多いため、中小企業から大企業まで多くの国内企業に利用されています。
MovableTypeの特徴
ムーバブルタイプの特徴は主に3つあります。
- ● 静的コンテンツ制作が可能
-
ムーバブルタイプでは、静的コンテンツ(スタティックHTML)が構築できます。静的コンテンツとは、いつどこで誰がアクセスしても全く同じものが表示されるコンテンツのこと。
動的コンテンツと異なり、サーバー上にデータベースを置く必要がないため、セキュリティ対策が簡単になります。 - ● 高負荷にも対応されている
-
静的コンテンツが作れることから、アクセス負荷に強いサイトが構築できます。ワードプレスのようなすべて動的コンテンツとして制作するCMSでは、アクセスのたびにデータベースを参照するため、ページ速度が遅くなりがちです。
静的コンテンツなら、アクセスが集中してもサーバーダウンが起こりづらくなります。 - ● サポートが充実している
-
ムーバブルタイプは日本の企業が提供するCMSです。個人は無償ですが、商用利用は有償。その分、開発した企業が責任を持って提供・サポートしています。
ワードプレスのようなオープンソース型CMSでは、トラブル発生時に自社で対応する必要があります。その点、問い合わせ先が明らかなムーバブルタイプは安心して利用できるでしょう。セキュリティと安定性を重視したい企業サイト向けのCMSといえます。
MovableTypeが選ばれるポイント
たくさんあるCMSの中で、ムーバブルタイプが選ばれるポイントには、セキュリティの高さがあります。
一時、オープンソースのソフトウェアであるWordpressの脆弱性が大きな話題になったこともありますが、オープンソースであるからこそ利用ユーザーも多く、Wordpress自体ではなくプラグインも攻撃対象になるなど、セキュリティが取り沙汰される中で、商業CMSであるムーバブルタイプはその安全性を求めて選ばれていることがあります。
ムーバブルタイプは、セキュリティ対策の一貫としてWEBサイトのコードから判別できないように秘匿にすることが簡単にできます。(※Wordpressでも、ソースコードからWordpressを利用していることがわからないようファイルを書き換えているなど自社で対策を行うことは可能です)
また、ムーバブルタイプの公式サイトを見ても、大学・学校系利用も多く、セキュリティを重視してるユーザーに選ばれていることがわかります。
こうした特徴を持つMovable Typeを使用したサイト制作をお考えであれば、、リカイゼンにお任せください!
リカイゼンは15年以上サービス運営を行っており、Movable Typeを使用したサイト制作実績がある会社のみに絞って無料でご紹介することが可能です。「相談フォーム(無料)」からお気軽にお問い合わせください。
2. MovableTypeの持つ機能
Movable Typeに備わっている主な機能を紹介します。一般的なCMSにはついているものになりますがMovable Typeならではの特徴があります。
WEBページの自動生成
ムーバブルタイプはCMSの1つなので、簡単にWEBページを生成できます。サイト運営において、もっとも頻繁に使うのは新規ページの記事作成・編集画面でしょう。
ムーバブルタイプでは「WYSIWYGエディタ」と「ブロックエディタ」の2つの編集画面が選べ、どちらもタイトルや本文、画像挿入など画面に沿って入れていくとページが完成します。
WYSIWYGエディタはTextileやMarkdownなどの入力モードに対応したリッチテキストエディタです。サイトやブログの運営経験者には馴染みのある編集モードになります。
一方、ブロックエディタは、見出しや段落、画像といったページによく使う要素を、ブロックを組み合わせるように追加したり、入れ替えたりしてページを生成する編集モードです。
デザイン要素を省いた編集画面になるため、WEBの知識がない人でも簡単にページが生成できます。サイト運営に不慣れな人も含めて更新作業を担うような場合は重宝するでしょう。
プラグインが利用できる
ワードプレスと同じく、MovableTypeにもプラグインがあります。
プラグインとはデフォルトの機能をさらに拡張するプログラムのこと。例えばメールフォームや予約システムを設置したり、公開する前に特定の管理者の認証を必要とするようなフローを追加したりが可能になります。
プラグインがあれば、プログラミングの知識がなくても理想のサイトを構築できるでしょう。
ただし、MovableTypeの場合、ワードプレスのように膨大な数のプラグインが用意されているわけではありません。また、ほとんどのプラグインは有償です。
しかし、提供プラグインは運営会社が安全性と品質を検証したものだけになるため、企業サイトが導入するものとしては安心感があるといえるでしょう。
3. MovableTypeの導入方法
ムーバブルタイプにはいくつか種類があります。各種類の特徴や料金、導入方法について解説します。
MovableTypeの種類
MovableTypeには次の4種類があります。
- クラウド版
- アップデートやセキュリティ対策を自動で行ってくれる月額制のクラウド型CMS。テクニカルサポート付き。
- ソフトウェア版
- サーバーにインストールするライセンス買い切り型CMS。
- AMI版
- AmazonEC2サーバー上に構築できる時間課金制のCMS。
- ウェブサービス版
- スマートフォン向けサイトに特化した月額制のサービス。機能制限はあるが、シンプルかつ低コストで利用できる。
この他、エンタープライズという社内システムと連携できるような大企業向けの機能強化版もありますが、ここでは割愛します。
ここからは上記4種について導入方法を解説していきます。
クラウド版
「Movable Type クラウド版」には、Movable Type7(月額5,500円)とフォーム付きのMovable Type Premium(月額8,800円〜)の2種類があり、CPUやメモリなどのサーバースペックにより月額料金が変わります。
導入手順は以下の通りです。
- ムーバブルタイプ公式サイトでクラウド版を申し込む
- 初回の決済が終了すると(請求書払いも可能)利用案内メールが送信される。利用案内メールには、”サイトの管理画面”と”マイページ”の各ログイン情報が記載されている
- メールの情報を元にサイト管理画面へログインする
サーバーを用意する手間が不要のため、サイト構築を急いでいる場合に便利です。
ソフトウェア版
「Movable Type ソフトウェア版」は99,000円〜の買い切り型です(初年度のみメンテナンス付き)。企業サイト運営でよく使われるプラグインを付けたワークフローパック(198,000円)などもあります。
メンテナンスは初年度のみですが、1年間のサポートパックが追加購入できます。
ソフトウェア版の導入方法は以下の通りです。
- レンタルサーバーなどの導入環境を自社で用意する
- ムーバブルタイプ公式サイトにてライセンスを購入
- 送信されるメール情報を元にシックス・アパート社のユーザーサイトへログインし、Movable Typeをダウンロードする
- 用意したサーバーへインストールし、設定を行う
ソフトウェア版は1サーバーにつき1ライセンスが基本ですが、複数のサーバーへ導入したい企業向けにAdvancedも販売されています。
また30日間の無料トライアルが可能です。なお、個人が日記ブログなどを運営する場合のみ無償でダウンロードできます。
AMI版
「Movable Type AMI版」では、Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud) のクラウド環境でサイトを構築できます。従量課金制で1時間0.07ドル〜(1年契約で499ドル)。Apach版とnginx版が選べ、テクニカルサポートを希望する場合は別途になります。
AMI版を導入する場合、以下の手順になります。
- ムーバブルタイプ公式サイトのAMI版ページから導入したいパッケージをクリック
- AWS Market PlaceのMovable Type7のページが開かれる
- Regionなどを設定して「Continue to Subscribe」をクリック
- インストールが始まる
初期コストが掛からず、使った時間だけ月ごとに請求されます。AWSをすでに使用している人なら簡単・スピーディに導入できる点がメリットです。
おおよそ2年以上使う場合はソフトウェア版のほうが安くなりますが、7日間の無料トライアルもあるため、手軽に試してみたいという場合に便利です。
ウェブサービス版
「Movable Type.net」というSaaS型CMSです。サーバー不要で、サポート・セキュリティを含めて月額2,750円〜で利用できます。
スマートフォンやタブレット対応のデザインテーマを使ってサイトを簡単に作成できるほか、通常は有償になるフォーム機能やワークフロー機能もついてきます。
導入方法は以下の通りです(PayPalで購入する場合)。
- Movable Type.net公式サイトでアカウントを作成する
- ウェブサイトを作成する
- サイトの管理画面から「プラン」>「設定」からライセンスを購入する
14日間の無料トライアルもあります。
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4. MovableType活用サイト事例
ムーバブルタイプは、そのセキュリティの強さと安定性から多くの企業・官公庁サイトで利用されています。
コーポレートサイト
企業のコーポレートサイトでは、事業内容の紹介や会社概要といった固定ページに加え、ブログやニュースコンテンツを発信しているケースが増えています。
ムーバブルタイプなら、性質の異なる複数のコンテンツを一括で管理可能です。情報発信も行っていきたいコーポレートサイトに最適といえるでしょう。
導入事例をみても、銀行や観光協会、大学といった多種多様な業界の企業・団体がムーバブルタイプを使ってサイトを構築しています。
コンテンツサイト
読者に有益なコンテンツを発信するコンテンツサイトやメディアサイトでは、簡単・スピーディにコンテンツを追加・更新できることが重要です。
ムーバブルタイプでは、多数の人がサイト運営に関わることを前提としたサイト構築が可能。HTMLやCSSの知識がない人でも簡単にコンテンツを制作できます。
また、コンテンツサイトでは一時的にアクセスが集中することもありますが、負荷に強いムーバブルタイプなら安定してサイトを表示できます。
ECサイト
ムーバブルタイプでネットショップを構築した導入事例も多くあります。
ムーバブルタイプのプラグインにはECサイト向けのカートも用意されており、自由度の高いECサイト構築が可能です。
また商品数が多いとサイト管理が大変になりますが、ムーバブルタイプのData APIを利用してExcelと連動させるなど、ECサイト向けのカスタマイズもできます。
さらに、静的ページ作成により読み込み速度が早い点もポイントになるでしょう。
5. まとめ
基本的なCMS機能が揃っているムーバブルタイプ。自社でのセキュリティ対策が不安、安全性を担保してサイトを作りたいという場合は、ムーバブルタイプを選択してみるのもよいのではないでしょうか。
CMSも様々なサービスがありますが、将来的にカスタマイズを行ったり、改修をかけたりすることを考えると、取り扱い(カスタマイズ)ができる制作会社が多いCMSを選ばれることをおすすめします。
もちろん、それだけが決め手ではないかもしれませんが、改修が必要になり、もともと依頼していた会社に何らかの事情で依頼ができない場合は、対応できる会社を探さなければいけません。シェアが小さいCMSなどは、取り扱うことができる制作会社も少なく、調査が必要になったり、結局新しく作り変えたりすることもありますので、長期的視点で利用するサービスを決めるのも大切です。
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