【AI等】Pythonでできる開発内容と外注先選びのポイント解説

近年注目を集める、プログラミング言語「Python」。人工知能（AI）や機械学習、ディープラーニングへの注目に伴い、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ここでは、Pythonを使ったシステムの発注をお考えの方に向け、Pythonで開発できるものや開発外注先探しポイントを紹介します。

1. Pythonでできることとは

Phytonは比較的新しい言語で、そのシンプルさや応力の高さから現在注目されているAIなどの機械学習のシステムを組むことも可能です。 実際にできることをまとめると下記のようになります。

• スクレイピング
• Excelの自動化
• データ分析
• WEBサービス開発
• アプリ開発
• 機械学習・AI技術開発

いずれもシステム開発や業務効率改善に大いに役立つ機能となっています。

特にWEBサービス開発、アプリ開発、機械学習・AI技術開発などはPythonでもよく使われることの多い項目です。 これらの対応の幅広さが今日におけるPythonの需要の高さを確立しています。

記述もシンプルなことから様々な現場で使われることも多く、学習コストも抑えられるので、まさに万能型のプログラミング言語と言えるでしょう。

2.　Pythonとは？

Pythonとは1991年に開発され、オープンソースで運営されているプログラミング言語となっており、 様々な分野のアプリケーションで使われている、動的プログラミング言語です。

汎用性が高いのも特徴で、組込み開発、スマホアプリ開発、データ解析・自然言語処理・ゲーム・デスクトップアプリなど、 多岐にわたるシステム開発で使用されています。

様々なアプリケーションで利用するための「専門ライブラリ」という数万個以上ものプログラミング集があり、 数値処理や画像処理、言語処理、機械学習など、専門的な分野の開発も行うことができます。

文法はシンプルで、他の技術者が書いたコードも理解しやすく開発現場で役立ちます。 文法がシンプルな理由としては「オフサイドルール」という初稿という行頭をインデント（字下げ）することによって記述しやすくなるルールがあるからです。 このルールがあるおかげで今日においても様々な開発現場においてPythonが重宝されています。

さらに、セキュリティ対策、拡張性に優れたDjangoといったフレームワークも充実しているのでより効率的な開発に結び付きます。 Djangoは多くの機能が詰め込まれているフレームワークなので、元々使いやすいPythonをさらに使いやすくすることが可能です。 大規模開発にも向いており、様々な企業のシステム開発で活躍しています。

これらの多くのメリットが詰め込まれているため、Pythonは現在においてもエンジニアや開発現場から支持されるプログラミング言語となっています。

Phytonの特徴

Pythonの特徴としては下記のポイントが挙げられます。

• YouTube、Evernote、Instagramなどの有名なサービス開発に使われている
• 可読性が高く、シンプルな記述のためシステム開発に使いやすい
• シンプルで読みやすく、学習コストの低いプログラミング言語
• オブジェクト指向かつ動作確認がしやすいので規模を問わずシステム開発に向いている
• 公式サイトでの情報やデータベースが充実しているので学習しやすい

これらが主なPythonの特徴となっており、他のプログラミング言語との大きな違いです。

様々なメリットがあり、学習コストも低いことから国内でも開発に用いている企業が多くなっています。 動作確認がしやすく、可読性も高いので大規模なシステム開発に使われていることも珍しくありません。

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3.　Pythonでできること（初級編）

初級の段階においてPythonでできることは、Webデータを集めるスクレイピングやExcelのデータ操作の自動化などが当てはまります。 いずれもPythonで応用できる部分なので、把握しておくことでさらなる理解度の向上に繋がるでしょう。

ここからはPythonでできること（初級編）を解説するので、是非ご参考にしてください。

スクレイピング

スクレイピングとは WEBから必要なデータや情報を集めることです。 WEBサイトのタグなどの情報から取得したい情報だけを自動的に取得する手法なので、自社に役立つ情報がスムーズに手に入ります。

スクレイピングを行う際にはPythonの基礎知識やWEBの知識が必要になりますが、そこまで習得が難しくありません。

また、Pythonのライブラリを使用することで簡単に利用できるのも大きなメリットで、効率よくスクレイピングを行うことができます。 BeautifulSoup、ScrapyなどHTMLやXMLからデータを引き出せるライブラリを使うことで、手軽にWEBからスクレイピングできるので、 自社に必要な情報が欲しいという場合は積極的な活用がおすすめです。

Excelの自動化

PythonはExcelのデータ操作を自動化させることができます。

マクロを組んで自動化させることも、Pythonで応用することが可能なので、社内で頻繁にExcelを使っている場合は導入する価値が高いと言えるでしょう。 書類作成や、データ管理などあらゆる面で恩恵を受けることが可能です。

Excelが自動化できると、普段の作業を効率化できるので業務スピードを改善したいという企業に非常におすすめです。 openpyxl、pandasなどのライブラリも充実しており、データの統合なども容易にできます。

「ExcelのデータからOutlookで先方にメール送信」、「Google ChromeからスクレイピングしたデータをExcelに書き出す」 といった幅の広い使い方もできるので、今まで使えていなかったExcelの機能もフル活用できるのがPythonの魅力です。

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4.　Pythonでできること（中級編）

中級の段階でPythonにおいてできることは大量のデータ収集や、加工ができるデータ分析機能、大規模なWEBサービス開発、 スマホなどのアプリ開発などが挙げられます。

いずれもPythonを活用する際に大事なポイントとなっているので、1つずつ細かく確認していきましょう。

データ分析

大量のデータから必要な情報を取り出して、必要な情報に加工・編集するというのも、Pythonの強みの一つです。 社内に必要なデータを細かく分かりやすい形で整理できるので、非常に便利な機能と言えます。

ただ、データ分析に関しては、スキルとしてデータの取り扱い方などを習得する場合は、別途学習が必要なので注意が必要です。 Pythonのコーディングの知識はもちろんですが、データ分析に必要な仮想環境の構築、分析作業の手順など把握しておくべき内容は多くなっています。

大量のデータから必要な情報のみ抜き取れるのは非常に便利ですが、分析に関する流れの理解が必須となるので、データ分析を本格的に行う際は覚えておきましょう。

WEBサービス開発

YouTubeやDropboxなどのサービスは、Pythonで開発されているのがポイントです。 世界的に有名なツールにおいてもPythonが大活躍しています。

そして、Pythonは主にバックエンド側の開発に利用されています。 ユーザーの目には見えない裏方の部分を的確に支えているのが特徴的です。

また、大規模開発にはDjango，小規模開発にはFlaskといったフレームワークが利用されることが多いです。 規模に合わせてフレームワークを変えることでより効率的な開発に結び付きます。

Djangoは様々な機能が搭載されており、対応の幅が広く、Flaskは機能が最低限になっており動作が軽いのが特徴的です。 それぞれのフレームワークの違いを理解して自社の開発に役立てていきましょう。

アプリ開発

なかでも多く使用されているのはアプリ開発でしょう。 環境や端末の違いを問わず利用できるという使いやすさがポイントです。

有名なものを例にあげると、YouTubeやInstagram、Dropboxなど誰もが知っているアプリケーションがPythonで開発されています。 他にもPinterestなど主に海外の有名サービスの多くでPythonが使用されています。

また、WEBサービス開発同様、Android系アプリの開発を行なうこともできます。 近年ではスマートフォンの需要が拡大しているので、それに合わせてPythonの需要がさらに高まっているのがポイントです。

実際にPythonで開発されたスマートフォンアプリだと音楽アプリであるSpotifyなどが例として挙げられるでしょう。 Spotifyでは、楽曲のデータ解析の機能などにPythonが使われています。Pythonには数値計算ライブラリが多く、データ解析に便利です。

また、クラウド上にノートを記録できるEvernoteにもPythonの技術が活用されています。 書いたノートを保存できるだけではなく、他のユーザーとの共有も可能になっており非常に便利なツールです。 EvernoteはAPIを一般公開しているのも特徴的で、Evernoteを使ったアプリ開発にも向いています。

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5.　Pythonでできること（上級編）

Pythonでできることの真骨頂と言えば機械学習・AI技術開発です。 機械学習・AI技術開発ができるからこそ、Pythonは現在においても需要の高いプログラミング言語となっています。

ここからはPythonでできる機械学習・AI技術開発について深く解説するので、機械学習・AI技術開発を考えている方は是非ご参考にしてください。

機械学習・AI技術開発

Pythonでは人工知能ソフト（AI）の開発を行うことができます。 特に「機械学習」や「ディープラーニング」等が近年話題に上っており、これらの導入が進む教育分野においてPythonが多く使われています。

Pythonはデータ分析など、大量のデータを扱うことに優れているため、 大量のデータを用いてコンピューター自身に学習させていく機械学習と相性が良いのが特徴的です。 他の言語で開発することもできますが、機械学習等様々なライブラリが用意されているため、学習コストが低いことがPythonの大きなメリットです。

実際の機械学習・AI技術開発の参考例としてはまず文字起こしの機能が挙げられるでしょう。 インタビューや動画の書き起こしの自動化など、音声を文字として認識させ活用するアプリにはAIが使われており、近年様々な分野で活用されています。

さらに、画像認識の分野においてもAIは積極的に活用されています。 バーチャル上で眼鏡や服を着用できるようなサービスにおいて活躍しており、近年では必要不可欠な技術です。業界問わず様々な分野で使われています。

また、ヒューマノイドロボット「Pepper」のプログラミングにPythonが使われることも注目を集める大きな理由でしょう。 音声認識や相手の感情を認識する「感情エンジン」がPythonで開発されています。 自動でユーザーの質問に回答してくれるチャットボットなどにも活用され、企業のHPで活用される事例も圧倒的に増えました。

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6.　Pythonを使ったシステム開発の外注先探しのポイント

希少なPythonの技術者

日本ではまだPythonの技術者は希少なため、発注コストが高めになることを念頭において探す必要があります。

情報分析や人工知能（AI）などの、Pythonの専門的な分野での開発実績を持っているかどうか、 実績に関してもしっかりヒアリングすることが大切です。

コスト面も重要ですが、作りたいものを開発できる会社なのかどうか、しっかりとスキル面を見極めて相談しましょう。

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Pythonエンジニアの単価目安とは

エンジニアの人材不足が叫ばれている中、もともと数少ないPythonエンジニアは特に希少な存在といえるでしょう。 人月単価は大体1人月80万円~100万円くらいが相場です。

もちろん携わる案件の難易度によって単価は変動します。 例えば、WEBシステムの開発と機械学習・自然言語処理関連の開発を比較した際に、後者の方が対応できる人材が希少なため、相場が高くなる傾向があります。

開発したいプロジェクトに応じて費用は大きく異なってくるため、まずは相談ができる開発会社を見つけることが大切です。

7.　Pythonでの開発対応が可能な会社

株式会社BIZサポート

BIZサポートは、事業系サービスとIT系サービスの両方を提供しています。 代表が税理士法人、通信大手企業の管理部門にて事業計画作成から運営サポート業務を行ってきた経験を持っており、システム開発だけでなく、事業の戦略策定からサポートできることが特徴的です。

Webサービス開発の他、ソフトウェア・業務システム開発やスマホアプリ開発を得意領域としており、Python, Django, Flask, PHP, Ruby Rails Sinatra, Golang, Java, JavaScript/TypeScript Vue React NodeJSなどを利用したフルスタックシステム開発が可能です。

合同会社temp

tempは、京都大学出身者3名、北海道大学出身者1名による新進気鋭のスタートアップであり、Webサービス開発、アプリ開発、AI開発、SNSコンサル/運用、新規事業立案など、幅広いサービスを提供しています。

ノーコードツールを使用し、短納期・低予算でシステム開発が可能なほか、自社事業としてマッチングサイトをスクラッチ開発～運営しており、机上の空論だけでなく、実用面から間違いやすいポイントも熟知しているため、真に依頼主様目線でかゆい所に手が届くご提案が可能です。

株式会社Kinobo

Kinoboは、東京都渋谷区にあるWeb事業会社です。全国・海外のメンバーが在籍しており、スキルだけでなく、多分野での経営や業務経験を有しており、Webサービス開発やDX支援開発の他、SEO対策やVR/AR制作にも強みを持っています。

開発・制作だけで終わるのではなく、流入数やCV率改善のKPIの向上により成果を追い求め続けることを重視しており、受注制作だけではなく、自社サービスの開発も行っているため企画から開発、運用までワンストップでサポートをすることが可能です。

株式会社SeeD

SeeDは、中央省庁や金融などの機密性の高いものから、コンシューマ系サービスやスタートアップ企業などの短期間でイノベーションを起こしていくものまで幅広い領域を対応してた実績があり、契約形態もSESや自社開発、受託開発、コンサルティングなどほぼすべての経験を持っています。

システム開発後のインハウス化支援をSESとして対応することも可能で、顧客の体制構築や引継ぎが完了するまで伴走しつつ開発リソースのサポートができます。また、プロダクト戦略含むビジネスコンサルティングやITリテラシー向上のための教育および訓練などの企画立案、実施サポートなども依頼することができます。

グローバル・リレーションズ株式会社

グローバル・リレーションズは、人財発掘、育成、提案、供給をワンストップで提供できる会社です。新規システムの開発だけでなく、既存システムの修正や機能追加などシステムの一部切り出し等にも柔軟に対応可能です。

IT人材に特化した派遣ビジネスや業務委託でのエンジニア人材ビジネスからスタートした背景があり、エンジニアの調達やマネジメントにおいて経験が豊富なため、IT人材の育成、職業適性、能力開発の為の教育及びカウンセリング業務や派遣事業にも対応できます。

7.　Pythonを使った開発のまとめ

システム会社によって、費用や導入方法は異なるため、まずは問い合わせの上、比較検討することがおすすめです。

とはいえ、多くのシステム会社に1社1社問い合わせをするのにはかなりの工数がかかってしまいます。

効率よくスキルや実績、費用などを知りたい場合には、リカイゼンのような見積もり比較サイトを通して、対応可能な複数の制作会社にまとめて相談することもできます。 見積もりや資料を複数社から取得し、比較検討してみてはいかがでしょうか。