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NexGateセミナー『日本カルチャーの海外市場』(ジョン・P・イーサムさん:2015.2.10)に参加して
- [更新日]2020/11/19
- [公開日]2015/02/11
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- 株式会社エムストーン
1990年代から日本の漫画とアニメを欧米に紹介してこられたジョンさんのお話を拝聴させていただき、とても参考になりました。
北米のみならずヨーロッパ、とくに仏、伊、独、西では、日本漫画及びアニメのマーケットがかなり大きく、それは我々日本人が想像する以上のものだということ。
実は私も、20世紀も末の1999年夏に、それを証明するような体験をいたしました。
北米の某企業との提携話があって、数名のミッションがやってきました。
無事商談も終え、レストランに宴の席を移して、あれやこれやの世間話に花を咲かせたのですが、冒頭、私は、知人のアメリカ人のアドバイスに従って、ポケモン人形を差し上げたのです。
すると、手に取った彼ら彼女らの瞳がパッと輝きました。
家に持って帰って親戚の子どもに上げると喜ぶわ、うれしいわ、と反応してくれたのです。
それほどまでポケモンがアメリカで流行っているとは知らなかったのですね。
このポケモンのおかげで、ビジネスミーティングが成功したことを、私は確信いたしました。
もう1つ、ジョンさんのお話で興味深かったのは、2012年あたりから、インターネット及びスマホの普及に呼応するかのように海賊版が横行し出し、マーケットは依然として拡大しているにもかかわらず肝心のマネタイジングは縮小している、という皮肉な現状があるということです。
極端な例として、日本で漫画が出版された1時間後には、字幕付きの海賊版がネットで拡散しているそうです。
(余談ですが、事前に弊社にご依頼いただければ、字幕でも吹替えでも迅速に対応させていただきます。リリースの1週間前には素材は完成していることでしょうから。=PR)
スキャンズレーションという新語があるそうです。
Scan+Translation=Scanslation
入手した漫画の紙面を自宅でスキャンして(自炊ですね)すぐに字幕を挿入し、ネット上にアップするそうです。
(1時間でどれほど高品質の翻訳ができるか、ちょっと「?」は付きますが…)
おそらく日本にいる漫画及びアニメ好きのバイリンガルの人が、自分では善意と思い込んで、違法行為をしているのでしょうね。
善意の確信犯。
ところがところが、あのディズニーの漫画やアニメには海賊版が存在しない、というのも事実だそうで、ジョンさんのお話では、ディズニー社の調査力と摘発力は相当大きいということです。
つまり、資金力があるということですね。
そしてもう1つは、アメリカ政府の協力や支援も当然受けやすいこともあるでしょう。
天下に名高いNSAやCIA、FBIなど、陣容はそろっています。
以上の2つの点において、日本の出版社は、海賊たちにはとても太刀打ちできないということなのでしょう。
全社がまとまったとしても、ディズニー1社ほどの規模も金も力もないし、NSAやCIA、FBIなどと違って、日本政府当局は海外サーバーまで捜査できるほど強力でもなさそうですし。
とはいいながらも海賊たちの行為が、日本漫画及びアニメの世界的普及に一役買っているというのも否定できない事実で、痛し痒しなのですね。
ここまで横行している海賊退治ができないならば、彼らと共存するしかありません。
では、お互いにメリットがある共存の仕方とは?
それは皆さんご自身で考えていただければと思います。
いいアイデアが浮かんだら、ぜひ、ジョンさんに連絡してみましょう。
私も頑張ります!
※写真は、輸入も手掛けておられるジョンさんが懇親会にお持ちいただいたキャビア(のイメージ写真~http://www.agmarket.jp/SHOP/GDCC025B.html)。とても美味しかったです。シャンパンもいただき、どうも御馳走様でした。
ジョンさんの日本でのお店(伊勢丹新宿店B1)にも行きましょう= https://www.caviarhouse-prunier.ch/isetan---shinjuku-bars
株式会社エムストーン
藤原祥隆
info@mstone.co.jp
(翻訳・通訳から字幕、吹替え、動画制作はおまかせください)
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EDITOR PROFILE
株式会社エムストーン
藤原 祥隆
映像のわかる翻訳会社(=翻訳のわかる映像会社)を目指しています。
沿革:
■機械翻訳開発会社勤務を経て、1990年12月株式会社エムストーン設立。設立当初は、翻訳とコンテンツ(マニュアル)制作がサービスの中心でした。
■1995年8月、秋葉原初のインターネットカフェ開設。そこでの経験に基づいて『インターネット用語がわかる本』(日本実業出版社)、『テレビ会議システム活用ガイド』(日本実業出版社)、『スキャナでらくらく文字入力』(エーアイ出版)を相次いで上梓しました。
■1999年10月、米国コネチカット州のオンラインマーケットリサーチ会社GF社の日本法人設立準備に向けて活動しましたが、翌年に米国のITバブルが弾けて契約解消。
■2008年9月、S.スピルバーグ監修による小児ぜんそく患者向けアニメーションゲーム「Quest for the code」日本語吹替え版を制作したのを皮切りに、本格的に動画の字幕、吹替えを開始し、企業プロモーションビデオ(PV)の撮影制作も手掛けるようになりました。
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