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「ブランディング」の進め方をマジメに解説してみた。 vol.9


ターゲットに響く「最適なPR」とは?
決め手は『独自の魅力』のアピール強化
第9回/『どう伝えるか』

〜何を使う? どう運用する? どんな表現で? (前編)

今回から3つめのステージ『どう伝えるか』。
施策・アクションや各種のメディア・ツールへの展開について
必要なことを具体的にしていきましょう。

キーワードは「適材適所」と「優先化」。
課題としての重要度・緊急度の高いところから計画的に着手し、
目的にジャストフィットする方法と表現を選ぶこと。
「最適なコミュニケーション」の実現に向けての最終段階です。

■理想と現実のギャップ…そこに「課題」が

 

本題の前に大事な準備を済ませておきます。
「ブランディング」の領域に限らず、
有効な改善策を具体化するために絶対に避けて通れない流れがあります。
「問題」→「課題」→「改善策」
問題である事情を明らかにし、
それを「どうすべきか?」という課題に転換して初めて、
対策としての輪郭が浮き彫りになってくる。
ということで、まずは自社の営業活動や販促・PRにおける問題と課題、
そしてそれがどんな領域にあるのかをはっきりさせましょう。

『誰に』のステージの最後に図式化した、
ターゲットにおける購買・依頼・契約・発注を決めるための行動と意識のフロー。
そこで登場した情報収集や発信のための手段や
各種メディア・ツールの活用のされ方がある意味での「理想」。
一方で前回『何を』のステージの自社分析で整理した、
現状の営業・販促・PR活動の実態と評価が文字通り「現実」。

その理想と現実にはどうしてもギャップが出てきます。
図式化したフローのギャップの発生している箇所に大きく○を。
それが「問題」。
そしてギャップを最小限にするために見えてくる問題解決の手掛かりが、
言わば「課題」。
フローの上に記した○単位で別紙を用意し、それぞれのシートに
「この領域のこの部分をこう変えたらいいんじゃないのか?」という観点から
強く意識しておきたいことやポイントとなりそうなことを記入します。
これで課題から改善策の原案=検討材料の準備完了。

ここからが本題。
以下の3つテーマについて、
『どう伝えるか』の合理的で効果的な設計を組み立てていきましょう。

①運用・管理設計
どんな優先順位で進めるか?
どんなスケジュール・手順で進めるか?

②メディア・ツール設計
どんな手段・方法で伝えるか?
どんな規模・バランスで進めるか?

③表現・構成設計
どんな内容で各施策を推進するか?
どんなコンテンツと表現で各ツールを作成するか?

いよいよコミュニケーション施策としての解決編です。

次回からは『どう伝えるか』の各論へ。
「① 運用・管理」と投入する「② メディア・ツール」の具体化について。
ということで続きます。

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