ポータルサイト構築の制作外注の依頼ポイントを解説！

ポータルサイトは、一つのサイトであらゆる情報を幅広く提供できることで、アクセス数アップはもちろんのこと、競合との差別化もはかれることで、多くの企業が注目しているWEBサイトの一つです。

ただし、ポータルサイト構築は思う以上にコストも労力もかかります。失敗してはもったいないことになってしまいますので、事前準備はしっかりとする必要があります。事前準備は、ポータルサイト構築の仕様を作る前の入念な調査が必要です。競合も然り、それ以外のポータルサイトもよく吟味して、自社にしかできないオリジナルコンテンツを検討することもその一つです。

ここでは、ポータルサイト構築を外注で依頼する際に知っておくべきポイントを中心にまとめています。読了後、「ポータルサイト構築の依頼はどのように進めるの？」という疑問がクリアされているかと存じます。

1． ポータルサイトとは？

ポータルサイトの「ポータル」とは、玄関、入り口という意味を持ちます。WEBでは、インターネットにアクセスする際、最初に訪問するサイトのことを「ポータルサイト」と呼びます。インターネット上で代表的なポータルサイトとして、GoogleやYahoo!の検索エンジンサイトがあります。

また、検索エンジンサイトの他にも、飲食・美容・旅行など口コミ掲載や予約に特化したポータルサイトや、ブログ記事・情報を集めたポータルサイト、あるテーマに特化したコンテンツ専門のポータルサイトなど、様々な種類があります。

しかし、ポータルサイトはユーザーにとっての価値ある情報を広く提供することで、集客効果を上げることを目的にしていますので、情報発信をメインとした一般的なサイトとでは、狙いは異なります。

こういったことからも、多くの企業ではポータルサイトを制作して、コーポレートサイトでは難しいターゲット層へのアプローチを行うわけです。

2.　ポータルサイトの外注先を選ぶ前にやっておきたい３ステップ

ポータルサイトを構築する際に、発注者として知っておきたいポイントを紹介します。
ポータルサイトに限ったことではありませんが、まずは３つのステップを行なってから、構築のための外注先選びを行いましょう。

同業種のポータルサイトをリサーチする

同業種のポータルサイトをマーケティングリサーチして、人気が高いサイトはどのような仕掛けがあるのかということを徹底的に分析することが必要です。１つのサイトだけではなく、複数のポータルサイトを下記のポイントを見ながら比較・整理していきましょう。

ポータルサイトの種類にどのようなものがあるのか知りたい方は、「【まとめ】ポータルサイトの種類と機能例、開発依頼のポイント」をご覧ください。

リサーチ・分析ポイント

• コンテンツの要素（テキスト情報、画像情報）
• コンテンツの切り口、編集の仕方
• 画面レイアウト
• 画面遷移（どのようにユーザーがページを移動するか）
• ユーザービリティ（ボタンの配置、グローバルメニューの配置など）
• サイトマップの構成

ポータルサイト構築の目的を設定する

これは、ポータルサイト構築だけではなく他のサイトでも共通することですが、サイト構築の目的やターゲット、目標の設定をする必要があります。

目的は、例えば「予約数を増やして稼働率を上げるため」など、具体的な目的を決めておいた方が良いでしょう。ターゲットに関しても20代のOLなのか、50代のビジネスパーソンなのかによって、どのようなコンテンツを用意し、どのようなデザインにしたらよいかなど、全くアプローチの方法が変わってきます。

サイトの運営目標は、「月間PVを500,000PVをまず達成する」、「ユニークユーザ数10,000件/月を目指す」、「問合せを月10件獲得する」などのように、数値で測定できるものを設定したほうが、その後の運用がしやすくなるでしょう。

機能要件と掲載コンテンツを検討する

同業種のサイトをリサーチし、目的、ターゲット、目標が明確にすることによって、ポータルサイトに必要な要件や、コンテンツの内容をどうすれば良いのかというのが見えてきます。

そして、リサーチを行った競合となる他サイトとの差別化をはかれるコンテンツなども設けられるように企画をした方が良いでしょう。これらは、自社の強みになりますので、取り入れていきましょう。

ポータルサイトの外注先選びのポイント

ポータルサイトについて、上記の手順で依頼内容をまとめてから、外注先を探していきます。先のように依頼内容がまとまっていることで、依頼先の制作会社を探す優先順位をつけることができるからです。

外注先選びのポイントを以下にまとめました。

候補は1社に絞らない

まず、依頼先を検討する上で問合せを行う企業は1社に絞ってしまうのはリスクがあります。ポータルサイト制作は少なくとも制作期間として1ヶ月以上はかかります。長く一緒に制作を進めていくにあたり、担当者の相性は非常に重要です。

担当者の相性、また見積もりの妥当性、制作会社の持つ実績やスキルは今回の依頼内容にハマるかどうかなど、1社だけではわかりません。問い合わせに関しては、少なくとも3社には話を聞いてみることをおすすめします。各社の提案が一致している箇所、各社ならではの提案内容の箇所を確認し、依頼先を検討しましょう。

実績を確認する

初めてポータルサイトの依頼をするのであれば、候補企業にはポータルサイト制作の実績のある会社に問い合わせを行う方が安心です。

過去に制作実績があると、制作の進め方や最低限必要な機能などは共通しているので、依頼する側が初めてでもスムーズに進めやすいことが多いです。

見積もりを比較する

候補企業が揃ったら見積もり依頼を行います。「ポータルサイトの外注先を選ぶ前にやっておきたい３ステップ」でまとめた内容がRFP（提案依頼書）としても活用できますので、見積もり作成をお願いしたい会社に提出します。

また、できれば見積もりは一式でもらうのではなく、見積もり項目もしくは明細を記載してもらうようにしましょう。一式の場合、見積もり依頼を行ったA社とB社を比較する際、金額差があったとしても実は見積もり範囲が違って見た目だけ安くなっていた、ということもありますので、正しく比較できるように詳細も記載してもらいましょう。

ポータルサイトとして、先行して上手く行っているサイトの良いところは真似しながら、自社にしかないオリジナル性を突き詰めて制作できるように制作会社とよく議論を重ねてください。

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４． まとめ

ここまで、ポータルサイトとはどのようなものか、実際に構築するためにはどのような準備が必要か、構築における外注先選びまで説明してきました。 ポータルサイトでは、さまざまな情報をどのように整理しカテゴライズして、そしてどのように見せるかというところがとても重要です。そしてターゲットユーザによって情報の見せ方も変わってきます。

もしポータルサイトを構築しようという企画がある場合は、類似サイトや競合と考えているポータルサイトを徹底的に調査して、参考にするものとオリジナルで差別化する部分とを明確に決めて準備をしてから進めた方が良いでしょう。構築する上での外注先選びもとても重要です。複数社を見積もり比較して、しっかりと見極めてください。