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SAPとは|ERPとの違い、導入メリット・デメリットまとめ

目次

SAPとは|ERPとの違い、導入メリット・デメリットまとめ

SAPとは、ドイツのSAP社が提供しているERPパッケージです。ERPというシステムジャンルの中にSAPというパッケージサービスがあると捉えるとイメージしやすいでしょう。

SAPはERPパッケージの中でも有名ですが、本記事では、実際どのような特徴があるのか、メリット・デメリットなどを交えながら紹介していきます。

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1. ERPとSAP

ERPの導入を考えている場合、ERP以外にも「SAP」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。名前は似ているけど、実際にそれぞれでどのような違いがあるのかは気になるポイントです。

ここからはERPとSAPの概念を交えながらそれぞれの違いを詳しく解説するので、ERP導入の際のご参考にしてください。

ERPとは

ERPはEnterprise Resource Planningの略称です。統合基幹業務システム統合業務パッケージと日本語では呼ばれます。ERPは今までバラバラに管理されていた会計・販売・人事などの業務を一か所に集めて統合管理するための仕組みです。

それぞれの業務を一元管理できるようになるため、業務効率を高めることが可能です。利便性が高く、中小から大企業まで企業問わず幅広い企業にて導入されており、それに合わせて国内でも様々なERPシステムが販売されているのが現状となっています。

最近ではクラウド型のERPシステムも多く販売されており、注目を集めています。クラウド型はクラウド上で情報管理を行うことができるため、リアルタイムで管理することに繋がり、現代のニーズにマッチしていることから人気が高いのが事実です。

自由にカスタマイズして使えるERP、オープンソース型でコストを抑えて使えるERPなど他にも様々なシステムが販売されています。様々なタイプがあるからこそ自社に合ったシステムを導入することが何よりも重要です。

SAPとは

SAPは、ERPのパッケージサービスの1つの名称となっており、ドイツのSAP社が提供しているシステムです。ERPの中のパッケージの1つという位置づけで、全く異なった存在ではありません。ERPシステムとして、市場シェア1位を誇っており、その利便性の高さから現在においても多くの企業から支持を集めています。

実際に対応している業務が幅広く、多くの企業が導入しているため、自社で導入する際も安心して導入することが可能です。また、パッケージ製品であることから導入しやすいのもメリットで、その上カスタマイズ機能も充実していることから自社に合わせた使い方もできます。

多くの業界・企業の業務に合うように作られているので、その汎用性の高さから今後も幅広く使われるツールであることが予見されます。

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2. ERP:SAPのメリット

SAPのメリットとしてはサポート範囲が広い、成功している業務パターンを模倣できる、導入事例が多いなど複数の点が挙げられます。それぞれのメリットを理解することで実際に自社に導入する際のイメージがしやすくなります。

それぞれのメリットはいずれもSAPならではの強みとなっています。自社で慎重に検討する際に非常に重要なポイントとなるので、十分に確認した上で検討材料にしましょう。

サポート範囲が広い

SAPの独自のメリットとして下記のようにサポートできる業務の範囲が広い点が挙げられます。

  • 財務会計(FInancial Accounting)
  • 管理会計(COntroling)
  • 販売管理(Sales and Distribution)
  • 在庫購買管理(Material Management)
  • 生産計画/管理(Production Planning and Control)
  • 品質管理(Quality Management)
  • プロジェクト管理(Project System)
  • 倉庫管理(Warehouse Management)
  • 人事管理(Human Resources)
このように自社の業務を改善できる機能が多く搭載されているため、ERPとしての性能は申し分ありません。1つでも多く機能が搭載されているERPシステムの導入を希望する場合は特におすすめです。なるべく1つのシステムで管理を統一したいという際にも向いています。

リアルタイム管理が可能なのでミスなどの発生にも気づきやすく効率的な管理に結び付くでしょう。また、細かい業務に対応しているサブモジュールも用意されており、事務作業なども進めやすくなっています。

成功している業務パターンを模倣できる

SAPはその機能のベースを成功している事業・会社のフローをもとに作っているので、成功パターンを模倣しやすいのが1つのメリットとして挙げられます。自社での成功パターンを取り入れて、さらなる業務効率の改善を図ることが可能です。

自社で業務管理のノウハウが蓄積されていない場合や、上手く業務効率の改善ができないと悩んでいる場合は導入する価値が高くなっています。

導入事例が多い

SAPは30種類以上の言語で使えるようにサポートされており、多くの国で使われているERPパッケージです。全世界で25,000社以上(57%)のシェア、国内でも1,300社以上(49%)のシェアを誇っているため、事例も多く用意されています。

事例が方なことから「初めてERPシステムを導入するので不安」「ERPシステムを導入してもどうすればいいのか分からない」このように悩んでいる場合でも、安心してSAPを自社に導入することが可能です。

また、サポートしてほしい範囲を指定することで専任のエンジニアが付くため、丁寧なサポートを受けながら効率よくSAPを運用することが可能です。導入事例が豊富で、サポート体制も充実しているERPを導入したいという場合はSAPが向いていると言えるでしょう。

人件費や時間的なコストの削減が可能

SAPを導入することで各業務を一括管理できるので、人件費を大幅にカットすることに繋がります。今まで各部門において複数人で業務管理をしていた場合は特に導入する価値があると言えるでしょう。

また、業務データをリアルタイムで抽出し、共有しながら各人員で情報分析することができるため時間的なコストを削減することにも繋がります。各部門のデータが連携され、取得するデータの整合性も高まるため、業務効率を高める際に大いに役立ちます。

将来的に自社における人件費、時間的なコストを節約して業務を行いたいと考えている場合は、SAPの導入がおすすめです。

ミスの防止に役立つ

業務プロセスでミスが多発してしまうと、業務効率の低下を招いてしまいます。そこで、SAPではミスの通知や可視化が容易になっているため、ミスの防止、早急な改善に繋がります。

SAPでデータ変更を行う場合は、ユーザーIDと作業履歴が紐づけられた状態で履歴に残るのもポイントです。そのため、不正利用などの防止もでき、安心して社内の業務を進めることができます。

また、セキュリティ性が高いことから外部からの不正アクセスも防げます。社内業務のセキュリティを高めることで、情報漏洩などのリスクも軽減することが可能です。万が一の場合に備えたいという場合はSAPの導入がおすすめとなります。

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3. ERP:SAPのデメリット

ERPにおけるSAPには複数のメリットがありますが、同時にデメリットがあることも把握しておく必要があります。デメリットまで把握することで自社に導入するかどうかの検討が付きやすくなります。

初期投資が高い、活用難易度があるなどいずれも把握しておくべきポイントとなっているので、十分にチェックしておくことがおすすめです。これからERPにおけるSAPを導入しようと考えている場合はデメリットまで含めて理解しておきましょう。

初期投資が高い

SAPを導入する場合は初期費用1000万以上が発生するので、とりあえずなどでは始めづらいのが最大のデメリットとして挙げられます。とにかくコストが高いため、大企業以上の資本に余裕がある企業でない限り、導入は難しいでしょう。

また月々のランニングコストとして下記の3つのコストが発生します。

  • ライセンス料
  • サーバ費用
  • システム構築料金
そのため、月々のコストが膨らんでしまうのでランニングコストを削減したいという企業には不向きです。特にランニングコストに関してはユーザー数が多いほど費用が高くなり、複数人で管理したいという場合はさらにコストがかさみます。

また、さらに付加価値を高めたいという場合は開発費用なども発生するため注意が必要です。上記の理由からSAPを導入する際には自社の予算状況を確認した上で検討しましょう。

活用難易度がある

SAPはいろんな機能があるからこそ、複雑になってしまいやすく、管理ツールに使い慣れていないと上手く活用できない場合があり得ます。機能を使いきれず、社内での使用率が下がってしまう可能性があることも考慮することが必要です。

また、SAPを導入する場合は社内でプロジェクトリーダーを選定することも大切です。管理ツールに対して知識や経験がある人物をリーダーに選定することで、チーム内での運用効率を高めることができます。

ただ、社内で管理ツールに対して知識や経験のある社員がいない場合は選定することができないこともあり得るでしょう。もし、社内にノウハウのある社員がいない場合はSAPを導入しても扱いきれないことがあるので、他のERPツールの導入が向いている場合もあり得ます。

会社規模が小さい場合や、管理する情報が少ない場合はスモールスタートできるERPが向いていることがあるので、慎重に検討し導入を図ることが大切です。

4. SAPの特徴である4つのモジュール

SAPでは下記の4つのモジュールが特徴となっています。

  • 会計モジュール
  • ロジスティックモジュール
  • 人事モジュール
  • その他モジュール
それぞれのモジュールの特徴を把握することでさらに比較検討しやすくなり、自社に必要なものが分かりやすくなります。モジュールの概念の解説も行っているので、SAPを導入する際のヒントにしてください。

モジュールとは

SAPにおけるモジュールとは、特定の業務に関わる機能群の名称のようなもので、SAPは各モジュールに分けて構成されているのが特徴です。

モジュールは大きく上述した4つのに分かれており、各業務内容に応じて業務推進できるほか、それらが連携していることで情報の一元化が可能になっています。

大きな外枠は4つですが、さらにその中に細かくわかれており、管理しやすくするための略称もついています。
代表的なものには下記があります。

大枠 モジュール名 略称
会計モジュール 財務会計 FI(FInancial Accounting)
管理会計 CO(COntroling)
ロジスティックモジュール 販売管理 SD(Sales and Distribution)
調達・在庫管理 MM(Material Management)
人事モジュール 人事管理 HR(Human Resources)
その他モジュール 生産管理 PP(Production Planning and Control)
品質管理 QM(Quality Management)
プラントメンテナンス PM(Plant Maintenance)
プロジェクト管理 PS(Project System)

モジュールごとの機能や特徴を理解することで、SAPを導入する際のイメージがさらにしやすくなります。
これらのようにモジュールが分かれているため、ここからはそれぞれのモジュールごとの機能や特徴について詳しく解説します。

会計モジュール

会計モジュールには財務会計・管理会計などが存在しており、企業の会計に値する管理全般を担うことが可能です。財務会計では外部会計と内部会計に分かれているのも特徴になります。内部会計では他のモジュールの財務データをまとめて管理することもできるので、利便性が高いのがメリットとなっています。

外部会計では、クライアントの会計方針に最適な業務を提案できるようになっているので非常に便利です。管理会計では販売計画・生産性・購買計画など複数の観点による会計ができます。

販売・購買・生産・財務領域における損益情報なども集めることが可能なので、情報管理に関しても万全な状態で臨めるでしょう。社内や社外における会計業務を効率化したいという場合に最適なシステムとなっています。

ロジスティックモジュール

ロジスティックモジュールは販売管理や購買管理・在庫管理を実行できるモジュールになっています。販売管理では需要予想フレームワーク・内示情報などを元に、売上向上のための改善案を提案してくれます。そのため、自社で思いつかなかった販売施策を展開することが可能です。

購買管理の機能では需要に基づく購買量の選定・契約条件、仕入れや返品など購買に関する業務全般を行うことができます。在庫管理に関しては在庫受払別の処理・社外出荷の管理、棚卸などのサポートに使用可能です。

特に棚卸は管理業務の中でも時間がかかりやすいものになっているので、業務を効率化したいという場合は大いに役立ちます。また、ロジスティックモジュールでは物流管理も行っており、社内倉庫の物流の適正化が可能です。物流費用の計算なども行ってくれるので、社内物流の管理に関しても効率化したいという場合はおすすめとなります。

人事モジュール

人事モジュールは人事管理を専門に行っているモジュールであり、人事の採用から退職まで細かくサポートしてくれるのがメリットです。部署・役職変更や勤務時間も一元管理することが可能になっているので、人事管理に関する業務を最適化することに繋がります。

人材採用が多く、部署・役職変更が行われる頻度が高いという企業にとって役立つモジュールと言えるでしょう。

その他モジュール

その他のモジュールが担当する機能は、生産管理・プロジェクト管理・プラント保全などがあります。生産管理は社内での生産活動、需要に基づいた生産量のコントロールが可能です。特に製造業などをメインのサービスとしている企業にとって役立つ機能と言えるでしょう。

プロジェクト管理ではプロジェクト進行に必要な確認の強化、社内での情報共有、データ集計を行える機能となっています。社内で既存業務を強化する場合や、新規業務を行う場合などに役立ちます。

プラント保全は製造業における生産拠点など、保全保守や社内のセキュリティ管理を行うことができる機能です。製造における生産効率を高めたり、保守管理を最適化したりする際に特に役立ちます。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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