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【対談レポート】未来市場を手に入れる企業共創の糸口〜AI・アバター・WEB3テクノロジーがつくる社会〜富士通株式会社 今井 悟史 氏 ✕ 株式会社PocketRD 内田 茂樹 氏による対談

目次

【対談レポート】未来市場を手に入れる企業共創の糸口〜AI・アバター・WEB3テクノロジーがつくる社会〜富士通株式会社 今井 悟史 氏 ✕ 株式会社PocketRD 内田 茂樹 氏による対談

2024年3月13日にリトライブ株式会社が主催するBeaTRIBES(ビートライブ)にて、「企業共創・協業」のテーマのもと、「アバター✕生成AI」という大きなテクノロジートレンドを見込み、協業を開始している2社の富士通株式会社 今井 悟史氏と、株式会社PocketRD 内田 茂樹氏に対談形式にてお話をお伺いしました。

本記事では、その対談セミナーの様子をお届けします。

本セミナーのダイジェスト動画は以下でご覧いただけます。

富士通株式会社 富士通研究所 今井 悟史 氏の取り組みの紹介

0313イベント_富士通_今井様

今井氏:私は2004年に富士通研究所に入社し、以来ネットワークの研究に従事してきました。2015年ごろからはブロックチェーンを活用した研究開発に取り組み、2020年頃からはブロックチェーンを活用したサービスの事業化に携わり、2023年ごろからは再び研究所の方に戻り、WEB3などの研究開発に従事しています。

2015年頃からブロックチェーンの研究開発を始めた際に、スタートアップの方々とさまざまな場でコミュニケーションを取らせていただきました。その中で、現在もコラボレーションをしている方々もいます。PocketRDさんとは私が事業部にいたときに知り合い、当時はWEB3に関連した話題で共同作業をすることになりましたが、現在はAIを含め、さまざまな分野で協力させていただいています。

富士通では、5 key Technologiesと呼んでいる「コンピュテーティング」、「AI」、「ネットワークテクノロジー」、「データ&セキュリティー」、「コンバージェンステクノロジー」の領域があります。私はその中で「データ&セキュリティー」を担当しています。また、研究拠点は世界中にあり、ヨーロッパ、イスラエル、インド、中国、アメリカに拠点を持ち、それぞれの拠点でメンバーを採用して研究活動を進めています。

WEB3の領域では、以前から事業部で立ち上げたブロックチェーン技術やデジタルトラスト技術などをオープンにし、皆さんと協力して新しいサービスやビジネスを創造することを目指しています。「富士通リサーチポータル」にて、アカウントを作成していただければ、私たちの技術を利用可能です。現在、49カ国で公開されており、すべてAPI化されています。多くのエンジニアがこれらの技術を組み合わせてさまざまなアプリを開発しています。

さらに、私たちはさまざまな共創活動を行うための仕組みを整えており、グローバルな企業やコンソーシアム、大学との協力を通じて新しい取り組みを推進しています。また、我々自身もAIの部門で、セキュリティとAIの融合など、新しい技術の開発に取り組んでいます。例えば、フェイクニュースを検出する技術や、分散型SNSなどの開発を行っています。また、複数のカメラを使用して不審者を追跡するプロジェクトも進行中です。

データ&セキュリティー分野では、様々な要素を組み合わせて新たな価値を生み出し、それをオープンにしています。そのためには、技術だけではなく、UXやサービスアプリケーションの向上も重要です。そのため、スタートアップやアカデミアと共に、技術の提供だけでなく、利用しやすいサービスを共同で創造する取り組みを進めています。

株式会社PocketRD 内田 茂樹 氏の取り組みの紹介

0313イベント_PocketRD_内田様

内田氏:私は、PocketRDには2018年頃から所属しており、3年間ほど研究開発に従事してきました。具体的には、アバターの自動生成などの研究を行っています。事業としては、主にアバターとブロックチェーンの組み合わせに焦点を当てています。例えば、アバター生成の仕組みを開発し、その仕組みを搭載した「Mirror Muse」というコンシューマアプリを開発して、今年の1月のCESに出展いたしました。また、KDDI様から出資をいただきまして、新しいアバタークリエイト機能を共同で構築させていただいたりもしております。

加えて、全身をスキャンして自分のアバターが作成可能な「AVATARIUM」という3Dスキャナにつきましては、イベント等でご活用いただくことも多く、先日も有楽町にあるTokyo Innovation Baseに期間限定で設置させていただきました。私たちの会社は、アバターを通じて新しいコミュニケーションや体験を提供することに焦点を当てています。また、最新のトピックであるメタバースにどう参入し、どのように盛り上げていくか、どのようなコミュニケーションを実現できるかなどにも取り組んでいます。富士通さんや吉本さんなど様々な企業と共同でビジネスを推進しています。2024年1月頃には富士通さんのAutoML技術を活用して、アバターとAIの仕組みの実証実験を進めながら、新しいビジネスの種を育てていきたいと考えています。

TALK THEME 1「アバター・AI・WEB3テクノロジーがもたらすビジネス機会とは?」

WEB3技術を発展させるを持つ法人デジタルアイデンティティへの可能性

ファシリテーター:まず導入として、WEB3やAI、アバターなどの新しいテクノロジーを活用することで、どのようなビジネス機会が生まれるかについて、お二人にお伺いしたいです。

今井氏:WEB3の観点とAIの観点でお話できればと思います。WEB3というキーワードが登場し、マーケットに多くの関心が寄せられていますが、私がブロックチェーンに関わったのは2018年頃でした。ブロックチェーンの領域は、現在も依然として変化し続けていると感じます。ブロックチェーンの始まりはビットコインなどの仮想通貨の領域からであり、そこがブレイクスルーの出発点であったと言えます。その後も、ブロックチェーン技術の応用が研究され、例えばNFTといった様々なサービスが登場していますが、浮き沈みも続いていると思います。

ただ、WEB3で考えられていたテクノロジーが、実はWEB2のビジネス領域で考えられてきたものに使えるのではと、立ち上がってきているものがあります。それは「データ基盤」に関連する取り組みで、欧州や日本でも、国家デジタル基盤の構築や国家デジタルアイデンティティの推進といった動きがあり、実際に業界がWEB3の潮流に乗り始めています。

まさに、欧州ではデジタルアイデンティティが注目されており、特に法人のデジタルアイデンティティに関心が高まっています。データ基盤については、企業のサプライチェーンにおけるデータ連携が重要視されています。この領域には様々な企業が参加し、リアルなサプライチェーン上でビジネスが展開されています。WEB3というと個人主権が強調されがちですが、実際には法人にも適用可能なテクノロジーです。企業でのWEB3技術の応用が拡大し、次に個人のデータ管理、自己主権型の領域に発展していくと見られています。

AIに関しては、弊社のリサーチポータルにはFujitsu KozuchiというAIコンポーネントが多数あります。各コンポーネントは単体ではビジネスを構築するのが難しいため、我々はこれらを組み合わせてビジネスを展開しています。富士通は、主に企業の業務に特化したAI活用を行っており、業務系のニーズに応えつつ、AIやWEB3の技術を束ねてエコシステムを構築し、サービスを提供しています。AIのブームが一段落する時期も来るかもしれませんが、それでも有用な技術が多く存在しています。これらを上手に組み合わせて、持続的に発展可能なサービスモデルを構築していきたいと考えています。

内田氏:富士通さんのような大企業は、研究の目的に向かって技術を徹底的に追求し、1つ1つのコンポーネントを丁寧に開発していくところが主流なのかなと想像しています。私たち小規模な企業からすると、課題を特定し、それを解決する製品を開発し、顧客に提供するというのが大きな流れだと思っていたのですが、先程の今井さんのお話を聞いて、自分たちが開発しているサービスづくりや課題解決に取り組む中で、必要なピースが欠けているときに、力を借りるというような関係性で取り組んでいるのだと再認識しました。

今井さんのお話の中で、企業のアイデンティティについて触れられましたが、WEB3といっても、最終的には誰が評価するのかという疑問があります。その点を考えると、WEB3は思いのほか便利ではないかと思うこともあります。若干の中央集権的な考え方を加味しつつ、「この人が良いと言っている」「色んな人が良いと言っている」というようなWEB2とWEB3の垣根を越えた世界に向かっていくのではないかと思います。ある意味、WEB3やブロックチェーンは、セキュリティの確保などの領域における便利ツールとして普及していくのではないかと考えています。

「島」をつなげることが新しいユーザー体験を生み出す

0313イベントセミナーの様子1

ファシリテーター:それでは、WEB2とWEB3の世界が単一の方向に移行するのではなく、並行して展開したり、連携したりすると考えられるのでしょうか?

内田氏:そうだと思いますね。

今井氏:同感です。単一の世界に移行するのではなく、ハイブリッドな形態になると思います。

ファシリテーター:WEB3は、あらゆるものが繋がり、互いに承認し合いながらその世界を構築するものであり、一定数の参加者が必要ですが、WEB3が社会に浸透する過程はどのようになると思われますか?

内田氏:たとえば、1社だけが価値や価格を決定した場合、その価値や価格の担保は誰になるのか、AIかもしれませんし、需要と供給によって価格が変動するのは当然ですが、その価値評価の透明性や納得感を保つために、一定の合意や理解が必要です。人間が介在することで、ブラックボックス化しやすい領域に関して、ある程度の合意や納得感を持ってサービスを提供できる形態が理想かなと思います。

今井氏:トラストや信頼に関する考え方は、抽象的で難しいと感じますが、例えばフリマアプリなどを利用して個別に商品を売買する場合、その人の評価を見て判断したり、過去の取引履歴を確認して取引相手を選ぶことがあります。これは、売り手の過去の実績が、買い手にとって一定の信頼を判断するデータになるわけです。

企業間取引においても、財務諸表などがチェックされ、購買活動が行われることは、当社でも当然のことです。例えば、帝国データバンクなどが保有する企業データを活用して判断することがあります。ビジネス取引を行う際には、信頼できる判断材料が改ざんできない形で可視化されており、各プレーヤーがこれを見て判断していく仕組みが実は重要だと考えます。

ただし、中央集権で運営されている世界も当然存在し、例えばHTTPSやSSL証明書を使用している方が多いと思いますが、それも暗黙のうちに証明書として利用されているものであり、それはPKIというプロトコルに基づいて階層化されており、認証局のネットワークが規定されています。これは一定の権威が認証し、その権威がさらに他の権威を認証するネットワークです。

しかし、それでも「島」の状態になっています。例えば日本だけで証明されており、国ごとに完全に独立していることがよくあります。まだまだ全てが「島」の状態であり、これらの「島」をつなげていくことが重要だと考えます。

よく引用するアナロジーですが、インターネットがどのようにして構築されたかは、最初は学術的なARPANETから始まり、そこからIPプロトコルやBGPプロトコルなどが発展し、それぞれの「島」が連携し合い、それによってネットワークが構築され、その上にさまざまなサービスが提供されています。これこそがICTを基盤にしたサービスの立ち上げ方であり、WEB3も同様だと考えています。現時点ではWEB3でも「島」が作られていますが、これらの「島」を超えてお互いに相互作用できるようになると、新しいユーザー体験が生まれると考えています。

アバターの世界を安心して楽しむための土台となるWEB3テクノロジー

ファシリテーター:WEB3から派生して、アバターについても伺いたいのですが、アバターは、例えばWEB3という世界があった場合、ユーザー側がその世界とつながるような入り口になるものでしょうか?

内田氏:アバターにWEB3やブロックチェーンと呼ばれる技術が必須かと言われると、多分必須ではないと思います。例えば、アバターを使ってなりすましやディープフェイクが出てくる中で、本人確認が必要な場面や、もしくはその中で経済活動が行われてリアルマネーに変換されるようなときには、WEB3やブロックチェーンという技術が求められるのではないかと考えます。

また、先程「島」という話がありましたが、メタバースの世界もそれぞれの島になっており、そこをつなぐ、何らかの互換性を持たせる段階になったときに必要になる技術なのかなと。

ただ、アバターにおいては、アバターで全く異なる自分を表現してコミュニケーションを取りたい、例えばVRチャットやVtuberの世界などがわかりやすいかと思いますが、本人との同一性が完全に担保される必要がない曖昧な世界だからこそ盛り上がりを見せている世界があるので、裏の技術として、「本人との同一性を担保しているから、みんなが安心して使えるね」というベースとして必要になってくるのかなとも思いますね。

TALK THEME 2「新規市場におけるエコシステムを作っていくために必要なこととは?」

新規市場を切り開いていくために、企業間の共創活動やアジャイルなアプローチが重要

ファシリテーター:続いて新規市場とエコシステムのお話を伺っていきたいのですが、なぜ新規市場を作り出そうとすると、エコシステムが必要になってくるのでしょうか。

今井氏:何かしらの課題があって、それを解決するためにこういう仕組みが必要であるという課題解決型のアプローチは、従来のSIerの取り組み方でしたが、我々は実はそこから少し脱却したいと考えています。最近では、オファーリング、自らサービスを作るという発想の転換をしています。これは、自らが市場を開拓する取り組みです。誰かから要件を提示されて、その通りに進むのではなく、自ら道を切り開いていくというものです。

AIは課題解決に使える傾向があり、スポット的に展開されていくため、これほど爆発的に流行しているのではないかと思いますが、WEB3などのビジネスでは、自ら道を切り開いていく必要があります。しかも、自ら進んでみたものの、これからの展望が見えないということもよくあり、そうしたトライアンドエラーをたくさん経験していくことが必要です。その際に、1つの方向性を追求することはリスクです。

超アジャイルに、かつ他社のアセットも組み合わせてトライアンドエラーを行う活動が非常に重要だと考えています。そのような活動を通じて、他社のアセットも組み合わせていく発想が自然に生まれ、エコシステムが形成されていきます。他社との共創活動、一緒に市場を形成していくことが求められ、1社だけで何かを切り開いていく世界がもはや存在しない方へと向かっているのではないかと率直に思います。

0313イベントセミナーの様子2

ファシリテーター:では、まさにアバターというコンテンツを使って新しい体験などの市場を作り出されているPocketRD様はいかがでしょうか?

内田氏:我々が事業を開始した2018年の時点では、いわゆるWEB3もそれほど盛り上がっておらず、アバターやメタバースという言葉もそれほどメジャーではなかったと思います。ただ、その中で3年ほどずっと何かあるんじゃないかと思いながらR&Dを続けていましたが、ちょうどそのタイミングと同じくしてコロナ禍になりまして。

もともと想定していた、撮影したら自分のアバターが自動生成される筐体をゲームセンターなどに置いて、デジタル空間に入るためのゲートウェイとして、新しい体験をつくっていこう、そこにWEB3、ブロックチェーンを組み込んでいこうと考えていたところがまっさらに……。その中で次は何ができるかを考えながら、徐々に方向転換していく感じでしたね。

アバターが直接誰かの課題解決になるかと言われると、どちらかというと「楽しい」という側面が強く、特にコロナ禍ではコミュニケーションが制限され、WEBカメラをオンにすることが難しい状況から、アバターを使用するニーズもありました。そのようなビジネス的なユースケースや、VRチャットなどの普及もあり、「ユーザーの表現の場をリアルからデジタルに移す」というところにアバターが何か使えるのではということを考えながら取り組んでいます。

しかし、まだ完全に新しい市場が形成されたわけではなく、一般化はまだされていなかったり、上り下りがあったりします。時代が移り変わる中で、新しい表現の場や発信の場が広がり、一方向から双方向、あるいは360度へと広がっていく中のパーツの1つとして、アバターを通じた新たな市場が生まれ、普及していくのではと考えています。

新しい市場が出来上がるのはトライアンドエラーの積み重ねの結果?

ファシリテーター:例えばVtuberなど、十数年前にはそこまででしたが、今やすごく人気のあるコンテンツになっています。そのような領域からWEB3やアバターなどの一般化というのは広がっていくかたちもあるのかなと思いますが、どうでしょうか?

今井氏:そういった話ですと、フォートナイトってよくできているなと思っています。フォートナイトの世界って、V-Bucksというそこの世界だけの通貨があるんですが、それが本当の通貨としてのやり取りのようなところまでいっているし、デバイスを選ばず楽しめるというマルチプラットフォームの領域まで進んでいるんですよね。

一方であれがなぜ流行ったかというのが、わかったようでわからないんですね。いつの間にかそこがマーケットプレイスになっていて、他のプラットフォームにも行き着いたというのが成功モデルだと思っています。最初からこの流れを考えていたかというと、多分考えてないと思うんです。だから、積み上げて積み上げて色んなことをトライアルしてということを重ねた結果なのではと。でもいつの間にかそういった場ができているということは、何か突き詰めて考えるとヒントがあるのではないかと思いますね。

ファシリテーター:新しいビジネスや、新規事業を作らなければならないと考えている一方、既存の課題ありビジネスから脱却できていない会社様も多いと思います。自分たちでビジネスをつくっていくということについてお話をお伺いしたいです。

今井氏:自ら事業をつくっていく、課題解決型から脱却するというところは、技術者としてというよりも、ビジネスとして考えたときの発想だったと思います。サービスは、ある意味自分たちで描いた型を、いろんな用途にでも、色んなユーザーに一気にスケールできる可能性を秘めています。依頼を受けてつくるというかたちのものは単発で終わってしまうことが多くて、利益率があまりよくないですよね。そういったところから、ビジネスとして、課題解決型から脱却していかなければならないということはどの会社様も考えていることではないかと思います。その動きが、弊社としても強くなってきたときに、このWEB3などいろんなものが出てきたというのが実態かなと思います。

内田氏:事業会社ではない場合、新規事業を立ち上げるといいつつも、あまり長い目で見ることが難しいという環境もあるかと思います。市場をつくるという意味とプロダクトを作るという意味では、割と長い時間「考える」ということが必要になってくるので、すぐに売上をつくらなければならないとなると厳しくもあり、時間と体力が必要なってくるのかなと。

TALK THEME 3「新規市場をつくるための企業間の関わり方」

パッションが人を呼び、協業のネットワークが広がっていく

ファシリテーター:新しい市場を切り拓くのは、時間とエネルギーがかかるというところから、協業についてお話を伺いたいです。1社だけでは限界もありますし、時間やエネルギーも不足しがちですから、協業が重要になってくると思います。では、協業が進む背景とはどのようなものでしょうか?

今井氏:私の経験から言うと、協業が形成される理由の1つは「パッション」だと思います。ブロックチェーンに関わる仕事を続けてきましたが、それは情熱を持って取り組んできたからです。ビジネスとしての打率は高くないかもしれませんが、常に新しいアイデアを出し続け、発信を続けることで、それに共感してくれる人々が集まってきました。彼らとの共感から始まり、一緒にプロジェクトを始動し、それぞれがプロモーションを行うと、ネットワーク効果によって広がっていきます。こうした活動が継続される背景には、情熱と発信の重要性があると考えます。

ファシリテーター:つまり、外向きに発信を続けることで、共感を得て協業が生まれるのですね?

今井氏:はい。私は研究者出身で、研究の世界でも同様の現象が見られました。研究成果を発表すると、他の研究者から提案やフィードバックがあり、研究のエコシステムが形成されました。ビジネスにおいても、発信が重要であることは変わらないと思います。

内田氏:先ほど「パッション」という言葉がありましたが、それが最も重要だと感じます。スタートアップでは、パッションがなければ人々はそこに転職してこないでしょうし、私たちの場合、営業チームがパッションに溢れていますが、パッションに共感してくれるお客様がいつの間にかファンになってくださるということもあります。それに対して、私たちもそれに応えなければなりません。このような積み重ねがあり、今井さんたちとも今のような関係があるのではと思っています。純粋な人々が同じパッションや熱量を持って新しい仕組みを作り出し、お互いを励まし合い、共感しながら取り組むことが最良の方法だと思います。

0313イベントセミナーの様子3

ファシリテーター:お二方の2社間の取り組みの中で、今後どういったことを目指していきたいかというお話をお伺いできればと思います。

今井氏:弊社は技術をオープンにしていますが、技術を高品質につくることは得意なんですが、アプリを作るというのが得意ではありません。ユーザーが本当にワクワクするようなユーザー体験を提供するにはアプリが重要です。いくら技術が光っているとしても、なかなか触れられる部分ではない。

アプリケーションの世界を支える技術として、我々の光るトラストな部品を組み合わせていくことが必要不可欠かなと考えています。あとはそれをいかにスケールさせていくかですね。それは仕組み、ビジネスの面も含めてです。そこは我々2社だけでなく、他の人々も巻き込んでいく必要があります。PocketRDさんとは共感から始まった関係ですが、お互いが補完しあえる関係です。その良さを活かしながら、さらに他の人たちとも協力して、大きなムーブメントを起こしたいと思っています。

内田氏:最近考えているのは、リアルな世界では顔を晒して人混みに溢れているのに、バーチャル空間では自らをさらすことに抵抗を感じるという現象です。この心理や抵抗感には、信頼やセキュリティ・トラストの要素が影響しているのか、それとも他者の悪意からくる恐怖感が関係しているのか、その原因を考えています。アバターやデータセキュリティの文脈でこの問題を解決する糸口があるかどうかを模索しています。今後も富士通さんとの協力を通じて、直近の取り組みから派生した新たなビジネスチャンスを追求していきたいと考えています。

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この記事の監修
リカイゼン サポートデスク 
吉田・新町
BtoBマッチングサービスであるリカイゼンにおいて、発注企業からのご相談のヒアリング、企業選定のフォローなどを行う部門の担当です。出展企業であるシステム開発やWEB制作、クリエイティブ制作会社ともコミュニケーションを取りながら、年間数百件の受発注のサポートを行っています。

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